いつまでも。

じいちゃんへ。

じいちゃん、見てますか?ななだよ。

じいちゃんは私が18歳になって1週間くらいで亡くなったね。

正直、じいちゃんが長くないことはわかってたよ。

でも、じいちゃんのお見舞いに行くのは辛かった。

車を運転してくれてた頃このこと、

泣いてる私を慰めてくれたこと、

おもちゃを買ってくれたこと、

一緒に畑に行って手伝いをさせてもらったこと、

ちゃんと覚えてるからね。

じいちゃんは糖尿病だったね。

毎日注射してたね。

じいちゃんのおかげで、病気がある人に出会っても

偏見を持たずに真っ直ぐ向き合えることができたよ。

ある日、お父さんに

「じいちゃん、アルツハイマーになったみたい」

って言われた時は流石にビックリしたなあ。

どんな病気かわかってても、受け入れられなかったよ。

それでも、頑張って理解しようとしたよ。

初めてお見舞いに行った時に

「綺麗なお嬢さんの前でこんな姿見せれない」

って言ってたね。

私のこと忘れちゃったんだなって

すっごく寂しくて、思っていたより心にきて

泣きそうになっちゃった。

それでも、私のこと忘れちゃったじいちゃんが

「綺麗なお嬢さん」

そう言ってくれたのは嬉しかったよ。

じいちゃんが作ってたスナップエンドウ、

ちゃんと食べてたら良かったなあ。

もっと沢山話してたらなあ。

じいちゃんのお葬式の時、泣きそうだったよ。

でも、ばあちゃんやお父さん、おじさん達の方が

もっと辛いはずだから。

それに、多分まだ受け入れられてなかった。

火葬場や食事会の時に

じいちゃんがどれだけ家族に愛されてたかがよくわかったよ。

暫くは突拍子もなく、じいちゃんのこと思い出して

辛くて寂しくて涙が止まらない時もあったよ。

じいちゃん。

私は、ちゃんとした大人に近付けてるかな?

振袖姿、見てくれた?

ウエディングドレス姿も観てね。

私が作った湯呑み、割れるまで使ってくれてありがとう。

いっぱいタバコ吸ってたね。お酒も飲んでたね。

タバコ吸う度に、

「外で吸って!」

って怒っちゃったね。ごめんね。

じいちゃんとお酒飲みたかったです。

またお墓行くね、日本酒持って。

じいちゃん。大好きだよ。

何十年後になるかわからないけど、

私がそっちに行ったら、また畑仕事手伝わせてね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?