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"自由に生きる2022"

これは私が2022年の目標として、自身の固定概念や周囲の目を恐れず、自由に生きたら本当に人生は変わるのか?を1年をかけて実験した結果の記録だ。総じて、実験は良い結果となったので(今のところ)、今後の自分の為の備忘録として残しておく。現在の人生に物足りなさや不満を抱えている人がいたら、参考にしていただけたら幸いだ。


目標設定の経緯

2021年11月、一冊の本に出会った。
本田健さんの『20代にしておきたい17のこと』という本である。もともと私はこういう啓発本があまり好きでない。成功している年長者が自分の若い頃の失敗を美学の様に語る様子が説教じみているから。この日はちょうど本屋のリーシングの為の視察をしていて、帰りの電車で読む本を探していた日だった。計算高い私は商談前には、店舗視察とそこでの購買はなるべく行うようにしていて、商談の際にウケそうな本はどれだろ?という目線で本を選んでいた。そこで手に取ったのがこの本。

気軽に手に取ったこの本だが、今まで私が啓発本に抱いていた嫌悪感を初っ端で拭ってくれた。詳しい内容は覚えていないが、『この本を手に取った20代の皆さん、ありがとう。こんなおじさんが偉そうに語るのを許してほしい。年齢を重ねることが成功を導くなど思っていないが、年長者の道標としてこの本を参考にしてくれれば幸いだ。(私も若い頃は啓発本たるものは嫌いだった)』みたいな旨が書いてあった。※意訳が入っているのは許してほしい
本書の詳細は割愛するが、私はこの本を通して、今まで自由に生きていたと思っていた自分の人生が、いかに自分自身の固定概念によって不自由になっていたのか、そしてそのせいで自分の幸せを逃していたかもしれないことに気づいた。当時、私は憧れていた職業に就き、やっと金銭的にも自立を始め、周囲にも沢山の良い友達に恵まれており、一見すると順風満帆だったのだが、どこか物足りなさと不満感を感じていたのだ。そこで本書で言及されていた、20代の人生が一変する3要素、①住まい②仕事③交友関係、を変化させてみることにした。これが"自由に生きる2022"の原点だ。ルールは簡単。上記3点について、2022年中は自分の欲望の赴くままに生きる。実験の意味がなくなるので、少なくとも3点について1回は変化を起こすこと。実行可否の決断は世間体や第三者による評価ではなく、あくまで自分。この期間中は将来的なリスクを緩和見て決断を渋ることもしないこと。
(正直、将来的リスクのある決断は下さなかったという自分の弱さもあるが)この実験で私の人生がどのように変わったか、を下記で残しておく。


"自由に生きる2022"の実験結果

①住まいについて

こちらに関しては、幸い金銭的余裕が出てきた社会人2年目だったこともあり、直ぐに変えることができた。(実際、本を読んでから直ぐ行動したせいで2022年になる前に引っ越しをしていた)
親友が住んでいたシェアハウス(人見知りなので踏み出せていなかった)と都内在住への憧れを叶えるべく、某東京都内のシェアハウスに転居。結果としてこれは大成功。それまで1人で家にいる孤独から、無気力になったり寝れなかったりすることもあったのだが、周りの人に恵まれたお陰で、人の愛を感じることが多くなり、損得なしで幸せな気持ちになれる機会が増えた。結果、私も周りに優しさを持って接しようと思えるようになったと感じている。後述する交友関係にも通ずるが、寂しさを理由に行動することがなくなったので、本当に大事な人と時間を過ごすことを重視できるようになった。その結果、自分自身に時間を使うようになり、早寝早起きが定着、今は仕事に翻弄されているせいで出来ていないが(反省)、2022年前半は毎日朝に2〜3時間の勉強時間を確保することに成功した。
今現在、一人暮らしで孤独を感じており、荒んだ気持ちになっている人がいたら、是非シェアハウスをお勧めしたい。

②仕事について

こちらも住まいほどでは無いが、比較的容易に変えることができた。本書を読んでからすぐに転職活動を開始し、2月には新たな会社への転職が決定。4月には正式に新会社での勤務を開始した。まさか入社2年目であんなにも憧れていた業界から去ることになるとは思ってもいなかったが、結果としてはやりたかったどストライクな仕事に就くことができ、また以前悩んでいた人間関係や社内政治から解放されてストレスレスな環境になり(実は去年の今頃はストレスで胃が常に痛かった)、一歩踏み出してよかったと言える転職となっている。(まさかのバイブル本にしてた書籍の著者と働けることになり、毎日テンションあがりまくりだ)
後余談だが、年収も上がったので預金に怯える生活から解放された。
そもそも私は死ぬまでの計画を立てて生きていたような人間であったので、結婚・出産を考え、転勤がなく、女性が働きやすい職場に絞って就活をしていた。そのため今回の転職活動に関しては、自由に生きる2022だから!という意気込みで憧れのあった業界を受けてみたり、全然英語なんか出来ないのに外資を受けてみたり、欲望まみれに動き、社内の人とお話ができ、とても楽しかった。
振り返ると、会社を変わること自体は比較的容易だが、その後に自身の関わりたい業務を掴むまでは、キーパーソンへのアプローチと実績、信頼を獲得することが大事だと学んだ。今回の転職は専門分野を特定しない形だったので、若干のタイムロスが生じたのが想定外ではあり、内心かなり焦りながら、自分の興味分野の仕事に関われるように全力で研修に臨んだり、社内の様々な人にコンタクトを取ってみたりした。どこが要因になるか分からないため、協調性よりも、キーパーソンの目に留まることを意識した。ので、図らずも目立つこともしてしまい(本当は日陰に気付かれないように生きていきたい人間なのに)、恥ずかしさもあったが、自由に生きる2022だしな…ということで人の目は気にせずに行動してみた、ら総じて上手くいった?気がする。しかし賭けに出過ぎた、と反省しているので次回からは分野を絞った転職しかしないぞ…(再実感したのは興味ない仕事は本当にやりたくないってこと。
※いやあ転職理由を話すときに、さすがに自由に生きる2022の実験の一環なんです、とは言えなかったよね〜ははは

③交友関係について

最後は交友関係なのだが、これが最も難しかった。私は家が大好きで外に出たくない!という思いが強い一方、寂しがり屋で誰かと一緒にいたい、という面倒な性格をしている。その為、無理して予定を詰めてしまって、休日をうまく休めていないことが多くあった。ということで、友達が減ることは覚悟の上で、『基本予定を入れるのは週に1回のみ。土日どちらかは家にいる日。心から一緒にいたいと思う人との時間は死守する。(自分が幸せになれない交友関係は無理して続けない勇気も持つ。)』というルールで1年間過ごしてみた。これが自分の性格には完璧にマッチ…習い事も始めたことで、余暇の楽しみ方が上手くなったような気がする。後ここに書くことでもないが、パートナーに対する考え方も変わった。今までは私の人生設計の相棒を見つけることに必死だったのだが、将来よりも今に重点を置いたことで、将来の不安から自分の生き方を変えたり、相手にこうあってほしいと求めることをしなくなった。将来の自分の幸せのために頑張るのでなく、今の自分の幸せの為に我儘に生きることにしたので、幸福度はとても高まった。(高まったというか、高めてもらっている…これは95%相手の力量によるものなので、参考にならないかもしれない。感謝してもしきれない。)
今でも今後が全く不安でないか問われたら、そりゃ嘘にはなるが(そもそも20代〜30代に女性として課される試練が多過ぎる)、今の自分が心から尊敬でき、一緒にいたい思える人と一緒にいられることを大事にしていきたい。

総まとめ

実験結果としては、たしかに上記3要素で人生は変わった。今まで知らなかった街や人の中で生きることになったし、全く違うキャリアがスタートした。時間やお金に対する価値観が変わり、本来使いたかった方面に両者を使えるようになったので、満足感を感じられるようになった。人生の航路がすこーし変わったことに加えて、内面としては私のパーソナリティがより表に出て生きやすくなった。そうそうあとこれは人生2回目の感想なのだけど、この1年突っ走った結果としては私は1人では生きていけない!!と更に実感した。色々環境を変えた影響で、精神的には辛くなったことが多く(人間関係と仕事量、勉強量増加に伴う睡眠不足が原因)、やっぱ仕事と夢だけには生きられない!と思った。人は大事だね。この場を借りて感謝を伝えたいのが、こんなわがままに生きた2022の中でも周りにいてくれた皆様、本当にありがとう。精神的にあまり強くない私は自由に生きる!ってほざいときながら、自分の弱さに打ち勝てないことも多く、その度に周りの沢山の人に支えられてきた。先も述べたが、以前は自分の将来計画(転職、結婚、出産など)が意思決定の軸になっていたせいで、見落としがちだった"今"を重視するようになったおかげで、この瞬間を一緒にいてくれる人の大切さを身に沁みて感じている。


2023年の目標

さて、2022を振り返ったことで、浮き彫りになった反省としては自分のことに精一杯すぎた、という点だった。あまりに人に頼って生きてしまった(とてもとても有難いが)ので、来年は私が皆んなの頼りになれるような存在になりたい。
ということで、2023の目標は『ゆとりを持つ2023』。強化事項は以下3点だ。
①周囲の大切な人の為に愛を捧ぐ。(言い方きもいけど時間と労力を存分に割く、意。)
②労働時間外の勉強量を確保。(仕事に関する自己研鑽と将来の種まきの為のスキルアップの2種で強化。)
③自分の為に時間を使う。(運動、睡眠)

自分の枠から逸脱できたことは、2022年における良かった点なので、継続しつつ(現時点の人生に満足しているので、3要素のチェンジは今年はなくてもいいかな。住まいはオフィスから遠過ぎるので要検討だけど…)、2023年は自分だけでなく周囲の大切な人や社会に何かしらの還元ができる人間になりたい。あわよくば仕事上のパートナーが見つかって一緒に奮闘できたら素敵だなあ〜とか最近考えているけれど、これはあと5年ぐらいかけて色んな会社も体験しながら見つけて行こっかな。この1年ですこーし変わった私の人生の航路を、今後どのように舵をとっていくのか楽しみだ。
ということで、2022年の反省はおしまい!

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