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脳内お花畑 day4

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太るのが怖い。ものすごく怖い。

この自粛で、だんだんと太ってきていて、怖い。
太ると健康的じゃないから、とかそういう意味じゃない。
…いや、そういう意味もある。膝も痛くなるし。
けど何より、太った見た目になることが、怖い。

昔、一夏でめちゃめちゃ痩せたとき、周囲からの反応が一気に変わった。
戸惑いながらも、嬉しかった。
けど、そうやって見られていたんだなあとも、思い知った。
ルッキズムの存在を、身を持って体感した瞬間だった。

だから、また、太るのが怖い。ものすごく怖い。

けれど、太ったっていいじゃん、とも思う。
太ってたら対応が変わるような人たちとは、縁を切ればいい話だとも思う。
私は太っていても痩せていても、魅力的であると証明したい。

けどやっぱり、だんだんと丸くなる顔の輪郭を鏡でみると、
どうしようもなく怖くなる。
コンビニの扉にうつる自分の影が太って見えると、
落ち着かない気持ちになる。
ぴったりした洋服を着たとき、最初はいいかんじに思えるのに、
時間が経つとムチムチして見えてきて、だんだんと嫌な気持ちになってくる。
身長が高くてただでさえも人より体が大きく見えるのに、
これで太ってしまったら…どうしよう、なんて不安が加速する。

会社員のとき、忙しくてどんどん痩せていくことが、ちょっと嬉しかった。
(そうやって体と精神を壊した)
夏バテするたび、「ああこれで痩せられる」と安心した。
(目の前がチカチカするにもかかわらず)

人間のサイズ感なんてさまざまだ、
背の高さも体のラインも頭のサイズも足のサイズも髪の量も。
そんなこと頭でわかっているのに、私はいつまで経っても、太ることが怖い。
正直、自分以外がどんな体型をしているのかはどうでもいい。
健康的であればそれがいいじゃん、と言い放てる。
その人らしいのが素敵じゃん、と心の底から思う。

けど、自分が太ることだけは、怖くて仕方がない。
本当に、怖くて怖くて仕方がない。

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