人と人。
昔飲みの席で私は人の愚痴を溢した。
そうしたらある人に「心配してくれてるんだろ」と窘められた。
あー、この人は私を知らないなと思った。
十年の付き合いがあったけど。
ちなみに三回告白されて三回ともふった相手だ。
私の目は正しかったと思った。
私は普段、人の悪口を滅多にいわない。
滅多な時にはめちゃくちゃにこけ下ろすけど。
仲間相手ともあれば本当に言わない。
そんな私が仲間の愚痴を溢した。
それ事態が異常事態だ。
実際私は酷く追い詰められてる時だったし、その後その仲間たちとは縁を切った。
それくらい精神状態が荒れてた。
それに気づかない時点でもう違うよね。
こういうところで人ってふるいにかけられるんだろうなって思う。
この人とはやっていけないなと思った。
一番わかって欲しい部分を共有できないんじゃいられない。
十年あれば人は変わる。ましてや十代から二十代にかけての十年間だ。変化は著しい。
だけどその人たちは私を十年前の私としていつまでも篤かった。
目の前にいる私じゃなくて、「この子はこういう子」というフィルター通した願望で、私にそのキャラクターを押し付けた。
息が詰まって逃げ出した。
人と人ってどこまでわかりあえるものなのだろう。
求めすぎても違うし、だからって譲れないポイントっていうのもやっぱりある。
人と関わることは難しい。
ただわかってほしいことをわかってくれれば他に何も求めたりなんてしないんだけどな。
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