見出し画像

楽しいことを封印するのはサチにとって「キツいことに耐える」こと。

車椅子ユーザーのお母さんを助けるために日々ファミレスで働く岸田サチ。
それまでのサチのことをわたしは知らない。
想像しかできないけど、不安でたまらなくて泣きたかった日もあったんじゃないのかな。

      *  *  *

高校生のころ、朝遅くまで寝ていたサチは
学校に遅刻しそうになっていた。
お母さんとの不毛なやり取り「そのジャム美味しいでしょ」「いくらだと思う?」に対しても「時間ない、めんどくさい」で済ませて「可愛くない子ね」とお母さんから言われていた。

朝サチがバタバタと家を出てからお母さんが気づく、風呂敷に包まれたお弁当の存在。
昼休みにあの子が食べる弁当がないわ、と感じたのか、学校に学食がなかったから何が何でも、と思ったのか、コンビニとかで買ったパンなんかが持ち込み禁止だったのかは知らない。

車椅子生活になるまでサチのお母さんとサチはアパートの三階に住んでいて、階段から急いでそれを届けようとし、転んで車椅子生活になってしまったこと。

病院にサチが行ったときにはお母さんはいつも通り振る舞って、「新車だね! これから長いつき合いになるけどよろしくね✨🦽」と車椅子に声をかけていた。でもそれが自分のせいで起こった出来事っていうのは変わりがなくて…。

うずくまって泣いていた。
「何も陽気に振る舞うことないのに…」と
そのときも顔に書いてあった。
涙でびしょびしょなサチの顔が、「お母さんあんな目に遭わせたんだし、わたしが楽しんでちゃダメよね」となったんだろう。

あれから「楽しいことあるとつらい」スイッチが発動したんだとわたしは個人的に思う。

高校も辞めないといけなくなって
友達とのつき合いも変わって。
高校が途中まで一緒だった友達と、偶然会っちゃったときもそう。

友達は心配しているからただ純粋に「大丈夫?」と掛けてくれる言葉でさえも
「大丈夫じゃなかったらどうにかしてくれるの?」 ーお母さんにそうするみたいに、わざとつっけんどんな態度を取ることでしか人とつき合えなかったのはきっと、サチは怒るけど「つらいよね」。

そんな日を経てきて「わぶちゃん(生見愛瑠)」や「ケンタ(岸井ゆきの)」が自分の人生に「やっほー」と顔を出す☀️

最初こそ陽気な一面ばかり見せてたけど、何で人づきあいがうまくいかないんだろ?
って話になってからはこの三人(わぶちゃん、ケンタ、サチ)とわたし自身の友達づき合いの話が
ジグソーパズルのピースをパチパチ埋めていくみたいな感覚…誰かが今まで言葉にできなかった部分を言語化してくれてるって思ったんだ。

そこから、わたしのなかで「何で今まで人を避けてきてたんだ?」と自分自身に対する問いかけがスタートして、ある程度の仮説までは立てられたのかな? 知らんけど笑

ただひとつ、わたしからサチへ
声を届けられるのなら
「もっと自分のために生きて」
「それだけでいい」
と、わたしは伝え続けたい。

#日曜の夜ぐらいは#車椅子生活 #自責の念
#楽しいことを遠ざける #大丈夫じゃない
#大丈夫 #日常物語 #生見愛瑠 #めるる  
#岸田サチ #清野菜名 #岸井ゆきの #野田翔子
#市川みね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?