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【考察】ゆたぼんは何故たたかれるのか

時事系YouTuberの人たちが最近こぞって取り上げるYouTuberのゆたぼんについて。

Twitterなどでも多くの人が彼を批判するコメントを投稿しているが、実際のところ彼がやってることはそこまで大した悪事などではないのだが、何故かかなり叩かれている印象。

ゆたぼんとは

ゆたぼんのYouTube活動の始まりから現在までを超雑に説明するとこんな感じ↓

  • 2017年、小学3年のゆたぼんは宿題をやってこなかったことを怒られたことがきっかけで不登校となる。「不登校でも不幸ではない、人生は冒険だ」とYouTube活動を始める。

  • 不登校であることを許容するゆたぼんの父が、子供に教育を受けさせる義務を放棄しているとして世間から批判を浴びる。しかし、父親は勉強はホームスクーリングしているため問題ないと主張。

  • 2022年、日本一周して各地の不登校の子供たちに元気と勇気を与えたいとクラウドファンディング開始。集めたお金でスタディ号という専用車を用意して、日本一周を開始するが各地を観光するばかりで、ほとんど子供たちとの交流の場面が発信されない。

  • ゆたぼんは子供たちとは会っているが、SNS上に公開しないでほしいと要望されて出せないだけと語るが、子供たちにモザイクをかけてアップすることも、会うための約束のメール等のやり取りも公開できないとし、会っている証拠が提示されていない(最近徐々に証拠らしきものを提示し始めたらしい)

なぜ叩かれる?

まず、最近叩かれている理由の一つはクラウドファンディングで発信していた寄付に対するリターンが果たされていないこと。

これはわかりやすくルール違反だろって事で問題視されている。

もう一つの観点として、自分たちの抱えるコンプレックスを刺激されることで憤りを覚えるからじゃないだろうか。

これに似てるのが、一昔前に流行った「意識高い系」の人たちに感じた憤り。

彼らが鬱陶しがられるのは、みんなが悩んでいて解決できない課題や問題、これはみんなにとってもコンプレックスになるようなものなのだが、それをノーデリカシーでいじってくるから。

心の中にあるコンプレックス

彼らは意識高い系の言葉でそのコンプレックスを蒸し返してくるのだが、彼らは言葉と中身が伴っていないので、当然状況を変えることはできない。

ゆたぼんの言う「死んだらあかん」というメッセージは誰しも認めるところで、その問題はみんなも認識しているものの解決策が見出せていないため、みんな頭を悩ませている。

それを高らかに主張する割にじゃあ解決策は何かという部分には本腰では踏み込まない。

今回のクラウドファンディングの目的である全国の不登校時に元気と勇気を与えるという活動は、現在も深刻化する不登校児の増加に対して、みんな課題意識をもっているなかで、ノンデリカシーに触れてしまった。

しかも、それがきちんと実行されてないとなると、どうしても心穏やかでない人はたくさん出てくるだろう。

炎上する問題はある意味で、それだけ多くの人たちの心にあるコンプレックスや傷みたいなものに触ってしまってるものと見てみると理解しやすくなるのかもしれない。

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