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中南米旅 メキシコ編 Day10 ローカル屋台とおしゃれなレストラン、メキシコ人のアイデンティティについて

今日はメキシコシティに住む友だちの家族とお食事。

朝から集合し、友だちのおすすめ屋台でブランチをする。
6年以上その屋台に通っているらしく、店主さんとは電話で連絡を取り合う関係!

飲み放題のコンソメスープと揚げた大きいトルティーヤにお肉とチーズを挟んだもの(1枚目の写真)、トルティーヤ(2枚目の写真右)と普通サイズのトルティーヤをカリカリにあげたもの(2枚目の写真左)に挑戦しました。

コンソメスープはパクチーと玉ねぎの風味が効いて美味しい、、そこにライムを絞るとさっぱりしてより飲みやすくなって最高でした。
大きいトルティーヤは、揚げ物とチーズとお肉の相性が完璧。
トルティーヤはとうもろこしの味も強めに加わって安定の美味しさ。
最後のカリカリのトルティーヤは、お菓子のようなザクザクした軽さでいくらでも食べちゃいそうな罪な食感でした。

お昼にお食事する前のブランチなのに欲張ってすでにお腹いっぱい。。

写真を見てるだけでまたお腹が空いてくる、、

ブランチの後は、友だちのおばあちゃんちへ。
いかにも高級住宅街、というような、大きいお家が並んでセキュリティも完璧な地域。
グアバのジュースをいただきながら、おばあちゃんとおじいちゃんの出会いについて聞いたり、おうちツアーをしてもらったり、、
写真を見せてもらいながら友だちのお父さんが生まれる前の頃や、お父さんの兄弟について、友だちが小さい頃の話について教えてもらったりしました。

いろんな話を聞かせてもらって、最後に「お家に招待したのは、メキシコの家族の絆の深さについて知ってもらいたかったからだよ」と伝えてくれた。
初めて会ってから数十分しか経ってないのに家族関係について教えてくれたこと自体、歓迎してもらえているように感じて嬉しかったし、家族の絆を自分の国の文化として誇りを持っていることがすごく素敵だなあと感じた。

そしてお待ちかねのお食事!!!
夢中になりすぎて一枚しか写真を撮ってなかった、、

モレと呼ばれるソースをかけたご飯

メキシコ人はなんでもタコスに挟んで食べるよ〜と教えてくれたので、日本人がなんでもお米と食べるのと同じだね!っていうとおすすめされたご飯。
ここのレストランのモレはチョコレートとスパイスなどを煮詰めたもので、チョコレートの甘さとご飯の組み合わせが初めての不思議な味だった、、

メインはもちろんタコス!
大皿のお肉とサボテンのサラダを注文して、それぞれ自分でトルティーヤに挟んで食べるスタイル。
ネバネバしたサボテンがアクセントになって最高の組み合わせ。
それぞれ好きな具材を挟んで食べるスタイルが、巻き寿司パーティーみたいで楽しかった。

デザートは、色々挑戦できるようにと6種類注文してそれぞれ取り分けることにしてくれた。(おばあちゃんは1人で1つ食べたいってこだわっていたけど(笑))
卵でできたリキュールをかけて食べるケーキや、シナモンが効いた薄皮のパン、プリン、チーズなど。
お砂糖少なめの素材の味がするデザートで、優しくてホッとした気分になった。

食後にシナモンとブラウンシュガー入りのコーヒーをおすすめしてもらい、いただきながらいろんなお話。

メキシコの先住民文化とスペイン文化の融合についての話が印象的だった。
この間メキシコ現代アート博物館に行った時、アレブリヘスや焼物、色付けされた置物を見て、「メキシコっぽい!」「メキシコらしい色使い!」とキュンキュンした。
でも、彼らにとっての「メキシコらしさ」は、わたしが感じていたものより不安定なものらしい。
15世紀にスペインによる侵略が始まってから先住民の文化は剥奪、吸収されたため、いまのメキシコ文化は先住民文化とスペイン文化が融合したもの。
その中で、メキシコ人としてのアイデンティティーは先住民文化にあるのか、それともスペイン文化との融合にあるのか、自分たちにとって確かになることがない、と。
これまでカラフルな色使いや動植物をモチーフにしたデザインを見ると簡単に「メキシコっぽくてかわいい!」感じていたけれど、その「メキシコらしさ」が何なのかについては考えたことがなかった。
そしてその「メキシコらしさ」は文化だけでなく、メキシコ人たちのアイデンティティーの形成に繋がるもので、彼ら自身にとっても確かな答えが出ないものだとは想像もしていなかった。

同時に、日本の文化は、他国の影響を大きく受けていないから「日本らしさ」が明らかだよね、とも話していた。確かに、わたし自身「日本らしさ」や「日本人としてのアイデンティティー」に疑問を持ったことはなく、日本で生まれた文化は全部「日本らしいもの」というアバウトな説明で自分を納得させられる。
ドキッとしたのは、スペインがメキシコに侵略を始めたきっかけはキリスト教の布教だったという話。
同じ時代に日本にもポルトガルやスペインから宣教師が来て、日本にもキリスト教を布教しようとした。この同じ状況で、日本が独自の文化を守ることができたのはなんでだろう。
日本の文化、伝統の特有さと貴重さ。わかっていたつもりだけど、改めてその大切さと継承の必要性を感じました。


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