価値は自分で決めること

価値って、どんなことだと思いますか?

最近、「自分の価値に集中しなさい」と天使に言われていました。

価値って、なんだろうか。自分にある価値・・・

そんなことを思ったときに、一つ思い出したことがあります。



わたしの曽々祖父は、地元で名の知れた大工でした。

今でも建造物が残って保護されています。

そして、曽祖父は、漆職人でした。

そして、祖父は、大工でした。

親たちは、会社員。さて、曽祖父の漆職人だったときの話です。

今で言う、そういう技術を持っていたら人間国宝などに及ぶかもしれないと

いわれたことがありました。

重箱に塗る漆、その繊細な作業で、重箱に水を入れ逆さにしても

中に入れた水が漏れることがないほどの技量を持っていました。

これができる職人はそんなに多くいません。

その技術が買われてごひいきにしてもらっていた老舗のお店などがあったそうです。

それだけ聞くと、すごい儲かっていたのかと思うかもしれませんが、

家は、借金の取立てがくるほどの貧乏。

けれど、ひいおじいちゃんは、ずっと漆職人していたんです。

戦争中は、木に観音様を彫っていたそうです。

ひいおじいちゃんの人柄もあって、仕事をくれる人もいたのかもしれせんが、

だんだんに、漆文化が衰退して、プラスチック容器などが盛んになって

漆器などが求められなくなっていったのです。

ひいおじいちゃんは、すごい技術をもっていたけれど、漆職人であることをある時期から手放しました。

老後は、幸せで、好きな温泉に入って101歳まで長生きして大往生だした。

しかし、現代になって、漆器はやはり人気があるところには、人気があるのです。

プラスチックや精巧なものができたとしても、その漆器の技術を持った優れた職人はわずか。

一時期衰退したものが、また戻ってきて、ひいおじいちゃんがもしいたら、

すごい求められて仕事して、貧乏じゃなくたくさん稼いだりできたんじゃないかと思ったりしたのです。


価値って、なんだろうか?

漆の価値が変わったのでしょうか?



答えは、

漆の価値は変わっていないのです。

そこに価値を置く人間の意識が変わっただけ。

漆器の価値は昔も、ひいおじいちゃんが作った重箱の時代も、

今の漆器職人の時代も、

同じ価値なのです。

ただ、そこに価値をみる人の目が変わっただけ。


わたしたちは、得てして、自分のことでも何でも、

人がどう思うか、人にどう思われたいかで行動してしまうことがあります。

自分には、とても崇高な技術、すぐれた一面があるというのに、

それを他人の評価を気にして表にださず、

出しても、引け目に「自分なんて」と卑屈になってしまうときもあります。

けれども、自分に置かれている価値という見えない尺度は、

いつでも変わらないのです。

他人がどうみたか?が問題ではありません。

他人にどうみられたいがために、行動することもあまり意味がないでしょう。

だって、自分の価値は生まれたときからすでに、

ちゃんとあるからです。

他人の目によって、左右されるはずもない大きな価値が、

わたしたちの中には、すでに備わっているのです。

そして、その価値というのは、時代や、何かで計るべくものではありません。

きっと、ひいおじいちゃんは、知っていたと思います。

価値が変わらず、ただ今、それ(職人であることを)を手放すしかないだけだったということを。

けれども、漆器職人だったことも、そこに賭けた時間も、

何にもかえがたい、自分にとっての宝だったと思うのです。

価値は、自分で決めればいいのです。

自分には、こういう才能がある。

人を笑わせることが好き。

絵を描くことが好き。

うたうことが好き。

おしゃべりすることが好き。

人の話を聞くのが好き。

そういう人物だ、自分は。と価値を決めればいいのです。

そして、自分は、○○の天才だと思えばいいのです。

笑えてくるでしょ?

ろうそく立ては、ろうそくを立てる自負に満ちています。

たとえ、ずっとろうそくが使われていなく

ほこりをかぶっていたとしても、ろうそく立ては、

ろうそくを立てるのが仕事です。

それが、ろうそく立ての価値です。自信だし、自負です。

ろうそくを立てないで、鈴を鳴らせといってもできません。

それでいいのです。

やらなくていいのです。

自分は、どんなことをさせたら世界一かな。

きっと自分自身は気づいているはずです。

そして、それを認めればいいのです。

自分の価値を難しくさせているのは、自分。

本当は、もうとっくに決まっています。

いいえ、自分で決めています。

自分は、○○職人?

○○の天才?

なんでもいい。

誰かと競わなくてもいいくらい、

他人と順位なんてつけられないくらい

好きなもの、こと

それを、自分で、

わたしは、○○の職人と呼べばいいのです。

わたしがヒーリング作家と名乗ったのは、

こうしたストーリーがありました。


そう、

ろうそく立てに教えられたのです^^

それは、また別のおはなし。


「価値は、自分で決めること」







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