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ラジオ出演

先日メディアスエフエムさんの「メディアスエフエムクラブ」という番組に出演させていただきました。その時話した内容をご紹介します。

オープニング

 みなさん、はじめまして。
今回の「メディアスエフエムクラブ」は organic farm なないろ工房の岡戸がお届けしていきます。

まず簡単に自己紹介をします。僕たちは東海市で無肥料無農薬のフルーツやハーブ・野菜などを育てている自然栽培農家です。2017年に夫婦で新規就農し今年で5年目にはいります。
僕は農家になる前はパティシエとして働いていました。
また太田川駅前のどんでん広場でファーマーズマーケットtukuriteという
マーケットを開催しています。

そんな僕が、1曲お聞きいただいた後に、 「パティシエだった僕がなぜ農家になったのか」について お話していこうと思います。
それでは、お聞きください。 「 よあそび 」で「夜に駆ける 」

パティシエだった僕がなぜ農家になったのか

お届けしたのは「 よあそび 」で「 夜に駆ける」でした。
organic farm なないろ工房の岡戸がお届けしています「メディアスエフエムクラブ」。
ここからは「パティシエだった僕がなぜ農家になったのか」についてご紹介します。

僕はもともとパティシエとして洋菓子店で働いていたのですが、うつ病になり治療のために退職しました。抗うつ薬を飲み続けても一向によくならず家で引きこもる日々が続きました。

そんな中、妻が僕のためにうつ病についていろいろと調べてくれました。
マクロビや自然療法などについて勉強してくれて食生活や生活習慣を見直していきました。

また土いじりがいいらしいということで、最初にベランダでプランターにしその種をまきました。しそって漢字で蘇るという字を書きますよね。うつ病にいいらしいということでしそを選んだんですね。それでしその芽が出たのですが、それが何故かうれしくて、うれしくて本当にひさしぶりに笑顔になりました。妻も「あ、笑った!」と写真を撮ったくらいです。

今まで植物を育てたことはなかったのですが、そこから植物を育てるということに興味を持ち始めました。
いろいろな野菜を育てていくうちに、どんどんおもしろくなって精神的にも少しずつよくなり、うつ病も回復していきました。

そして、だんだんと農家になりたくなり、いろいろと勉強をはじめました。
市役所にも相談に行ったのですが、最初は話を聞いてもらえず門前払いでした。新規に農家になるのは、なかなか簡単にはいきませんでした。

そこで野菜を育てながら、体に優しい無添加のお菓子をつくってマルシェ
などで販売していたのですが、その中で先輩の自然栽培農家さんたちと知り合い、いろいろと話を聞いたりしていくうちにやはり農家になりたいという気持ちが自分の中で強くなっていきました。

それで諦めずに数年後にもう一度市役所に相談に行きました。
そうしたら担当者が変わっていたこともあり、話を聞いてもらえたのです。
それから一年かかりましたが、2017年にようやく農家として認められ農業をスタート出来ました。
今では約1800坪の畑でフルーツをおもに育てています。

農業をやっていて思うのは、当たり前ですけど植物も生きているということです。
パティシエとして働いていたときは扱っているフルーツがどのようにできるのかなんて考えたこともありませんでした。スーパーで並んでいるフルーツや野菜だけを見ていると、分からなくなってしまいますが、
種をまいて、芽が出て大きくなって、花が咲いて、実がなって、
また種ができてと命のサイクルをまわしています。

そして毎日食べているものは誰かが育ててくれたものです。毎日使っているものは誰かがつくってくれたものです。そして、誰かが運んでくれています。そういったことも日々感じています

そんな植物の生きている姿やどうやって育てられているのかなどを知ってもらいたくて農園の見学や収穫体験などもおこなっています。

では、ここで 1 曲お届けしましょう 「 セカイノオワリ 」で「スターライトパレード」

なぜ無肥料無農薬の自然栽培なのか

お届けしたのは「セカイノオワリ」で「 スターライトパレード」でした。
 organic farm なないろ工房の岡戸がお届けしています「メディアスエフエムクラブ」。
ここからは「なぜ無肥料無農薬の自然栽培なのか」についてご紹介します。

最初にもお伝えしましたが、僕たちは肥料・農薬・除草剤も使わない自然栽培で作物を育てています。
なぜかというとまず僕自身が自然栽培の野菜や添加物を使っていない食べものを選び、食べてきたことでうつ病はもちろん体調もよくなっていったからです。病気を治すのは医者でも薬でもなく自分に本来備わっている自然治癒力や自己免疫力だとわかったからです。

やはり食べることは生きることにつながっていると実感しました。
風邪もひかなくなりましたし、肌も荒れなくなりました。食べるものを変えることでこんなにも自分の体がよくなることに驚きました。
またなによりそういった食べ物は本当においしいし、心も満たされて幸せな気持ちになります。
そうした自分の体験からも健康でおいしいものをつくりたい、食べてもらいたいと思い、肥料や農薬を使わずに育てようと決めました。

よく肥料なしで育つの?と聞かれますが、もともと植物は自分で養分をつくることができます。
学校で植物は独立栄養生物と習いましたよね。だから肥料なしでも植物は育ちます。
では、なぜ肥料をあげるのかというと、収量を多くするためです。
でも肥料をあげすぎると、植物が処理できない養分は毒になるので、外に出そうとして実に貯めるんですね。
また過剰な養分を薄めようとしてたくさん水を吸います。それで大きくはなるけど水っぽい味になってしまいます。水ぶくれの状態ですね。
肥料をいれないことで必要以上に水を吸わなくなるので味が濃く美味しいものができます。
人も添加物の多い食事などを食べると喉が渇くのと同じですね。

また肥料をあげすぎると植物の免疫力も弱まって病気にかかりやすくなり、農薬が必要になります。
農薬を使えば病気は防げますが、免疫力が弱いままなのでまた病気になってしまうの繰り返しです。
また微生物や菌も死んでしまうので余計に病気にかかりやすくなってしまいます。

人が薬を飲んだからと言って病気が治るわけではない、消毒や除菌をしすぎると病気にかかりやすくなるのと同じですね。
植物自身を元気にしてあげることで味もよくなるし、病気にも強くなる。
そして、それを食べることで人間も元気で健康になるということです。

ぜひみなさんも自己免疫力を高めるためにもまずは食事を見直してみてくださいね。
いきなり全部は無理でもできることから変えていくことをおすすめします。 

では、ここで 1 曲お届けしましょう 「ゆず」で「 ランド」

ファーマーズマーケットtukurite

organic farm なないろ工房の岡戸がお届けしてまいりました
「メディアスエフエムクラブ」いかがでしたでしょうか?

私たちは毎月第3火曜日に太田川駅前のどんでん広場でファーマーズマーケットtukuriteというマーケットを開催しています。
無農薬の旬のお野菜やこころやからだが喜ぶ食材でつくられたおいしいお菓子やパン、お弁当、素敵な衣服など心のこもったものが並びます。人と自然に優しい暮らしに寄り添えるような温かなマーケットを目指しています。

今月は7月20日10時から14時まで開催しています。
つくりてさんとお話してどんな想いでつくっているのかも聞くのも楽しいですよ。
ぜひ遊びに来てお気に入りのお店を見つけてくださいね。

今日はお聞きくださりありがとうございました。

最後は「ゆず」で「 ところで」を聞いていただいてお別れです。
ここまでのお相手はorganic farm なないろ工房の岡戸でした。


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