読書感想文〜東京卍リベンジャーズ〜
今日は「日和ってる奴いる？いねーよなぁ！！？」をお笑い芸人か何かのネタだと思っていた私が、副反応のだるさに転がりながら東京卍リベンジャーズの漫画を読んだ話をします。
※核心的なネタバレはなるべく避けましたがネタバレ成分がある。
※読んだのは1〜24巻。
東京卍リベンジャーズってどういう話？
ダメフリーター花垣武道は、ある日ニュースを見ていると、最凶最悪の悪党連合”東京卍會”に、中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人が殺されたことを知る。壁の薄いボロアパートに住み、レンタルショップでバイトしながら6歳年下の店長にこき使われる日々。人生のピークは確実に彼女がいた中学時代だけだった……。そんなどん底人生まっただ中のある日、突如12年前へタイムリープ！！恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始する！！（週刊少年マガジンHPより引用）
「タイムリープもの」＋「不良漫画」なんですね。
私はただの不良漫画だと思って読みはじめたので、タイムリープものだとわかって驚きました。リベンジってそういうことか〜〜〜！？
なんせ東京卍リベンジャーズ（以下東リベとする。）を知ったのは、知人が地元のニュースをみて「最近喧嘩が多いですね〜東リベとかはやってるからですかね？」と話していたことがきっかけだったからです。
Twitterで受動喫煙した覚えもなくて、映画のポスターと聞いてるラジオでDJの人が映画を観に行ったと話をしていたくらいしかこのジャンルに接触してないんですよね。
（読んだ結果「いやこれに影響受けて殴り合いの喧嘩する大人はいないだろ」って思いましたね……医療が逼迫している昨今現実世界での暴力はやめてほしい。）
私はヤンキー漫画には興味がなかったのですが、Twitterでフォロワーさんが「おもしろいよ！」と言ってくれたのもあり、1巻を読んでタイムリープものだとわかったので残り全部買いました。
「僕だけがいない街」や「魔法少女まどか☆マギカ」が好きなので、そういうジャンルがたぶん好きなのですが、不良ジャンルに興味がなさすぎてチームで抗争って単語みたのデュラララ!!以来だと思います。（デュラララ!!は群像劇が好きなので読んでいました。）
推しが退場する
この漫画はタイムリープだけど結構退場者が出る。
やり直せるんだから一旦退場するもののまた戻れるんでしょ？と思っていたけど、そういう設定ではなかった。悲しい。
というのも「12年前の今日」にしか飛べないので、現在の時間軸が進んでいる以上「過去のその日」に飛べるのは一度のチャンスしかないみたいですね。
過去をやり直した結果、被害が「最小限」に抑えられたけど「ゼロ」ではないということが多々起きるため、推しが退場しがちという事態が起きます。
魅力的なキャラクターの輝きの瞬間はいつだって短い。
「恋人を救いたい」という動機で始まったタイムリープで全員を救うことはできないんですね。
兄弟属性のパターンが豊富
この漫画、かなり兄弟の話が多いです。
兄、姉、妹、弟。
仲が良かったり、悪かったり、守ったり、ドメスティックバイオレンスだったり、生きてたり、死んでたりします。
歳が近いも離れてるも、双子も、異母兄弟もetc……とにかく「兄弟」のパターンが豊富にでてくるので、属性として「兄弟もの」が好きな人には刺さるパターンがあるはず。
私はBLEACHの黒崎一護の「兄貴ってのがどうして一番最初に生まれてくるか知ってるか？ 後から生まれてくる弟や妹を守るためだ！！」というセリフが好きなんですが、この作品を読んでいるとこのセリフを体現している人も、真逆をいく人もどちらも出てきてそのたびに一護のセリフが思い起こされました。
素晴らしきかな兄弟愛。（だいぶ歪んだ愛も多分に含まれているが。）
女の子がかわいいしつよい
最近の少年漫画のはやりといえば、強い女の子だと思うのですが、例に漏れず東リベの女子たちも「強い」です。
喧嘩の強さの話ではなく、メンタルが強い。
特にヒロインの日向さんは不良にも毅然と立ち向かうし機転がきくしいい女。まさに度胸と愛嬌の人です。
そもそも彼女を救うことが目的なので、結果的には守られヒロインですが、そこに「この娘守っているせいで」という従来の守られヒロインにありがちな「実は諸悪の根源ってこの娘では？」感がない。あともちろん顔がかわいい。
そりゃこんな娘いたら好きになっちゃうし、嫉妬に狂ってもしかたないよ……こんな太陽みたいな娘がいたらさ……でも日向は太陽が当たっている場所のことを言うんですね。
登場人物が多い
東京卍會の構成員が450人くらいいて、敵対勢力もそれなりに数がでてくるので、当然のように名前のあるキャラクターたくさんでてきます。
たくさん登場人物がいるからきっと推しがみつかるね！
そしてその分いろいろな関係性が展開されるので関係性のオタクも安心だね！
弱虫ペダルのスポーツ部分ではなく、総北チームの空気感とかT2のコンビ感とかが好きな人は好きになる要素があると思う。
（※なおこの作品は退場者がそれなりに出る。）
そしてたくさんのキャラクターに結構な頻度で「通称」があるのですが、人の顔と名前や物の名前と名称を覚えることが極端に苦手な私にはちょっと難しかった要素ではある……ロシア文学とか一生読めませんな。
中学生？？？えぇ……
殴っているどころか刃物とか出てくるので主要人物は高校生かと思ったら中学生でした。
（映画は高校生の設定らしい。映画も観たいが血がいっぱい出るの怖くて嫌なんだよなあ。漫画は白黒だしアニメもデフォルメされてるから大丈夫。）
youtubeでさいとうなおき先生が「ファンタジー世界の日本なんだなということで理解していたんだけど、朝倉未来選手のyoutubeとか聞いてると、リアルにそういうこと、起こってるっぽいんですよね」と話しており、そうなのか……都会怖……となりましたね……
（↓その話をされている動画はこちら）
振り返れば校内の喧嘩で窓ガラス割れたりしてたのって中学生まででした。
それも個人同士の喧嘩なので校内で完結していたので、私はどちらかというとさいとうなおき先生よりの感覚（ファンタジー世界の日本）ですね。
高校は窓ガラスが割れるところに遭遇した覚えがない。
（高校は進学校だったから治安がよかった説はある。同世代でも他校は高校でもガラス割ったりしてたのだろうか……謎）
あとこの話にまともな大人が橘さんのご両親くらいしか出てこないんですよね。
まともな大人との出会いがあれば彼らはこんなことにはなっていなかったろうにと思うのですが、これはまともな大人の部分をタイムリープタケミチが担っているのでしょうか。
こんな人におすすめです
・ヤンキー属性が好きな人
・タイムリープサスペンスものが好きな人
・兄弟愛ものが好きな人
・強い女の子が好きな人
・キャラをコンビやチームで推したい人
前述したように映画はまだどうしようかな〜の気持ちですが（今ちょうど上映中だけど世の中しっちゃかめっちゃかなので外に出るのも怖い。私は映画観るの日和っているやつです。）アニメはprime videoでみられるのでこれからみようと思います。
ちなみに私は漫画を読んでいるときにセリフが音で鳴っているタイプなので、漫画→アニメとなるとときたま「イメージと違う声がする！？」ということが発生するのですが東リベはどうだろうか。
Kindleで軽率に漫画全巻購入してしまうタイプなので、読んだものの感想などもnoteに書いてみようと思っています。
Twitterだと字数が足りないし、noteはルビがふれるようになったので！
さっそく「るび」と打つと「縦線と二重かっこ」に変換できるよう辞書登録しました。太字にするみたいにボタンひとつでできるようになるとありがたいですが。
おわり