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声優さんに自創作乙女ゲームキャラのシチュエーションボイスをお願いしたらマジで最高だったのでゲーム本編にもボイス実装しました

はじめに

こんにちは! シナリオ担当のナナです。
な◯うみたいな記事タイトルで丸わかりだと思いますが、このたび「キミまで700km」にキャラクターボイスを実装いたしました。(※パートボイスです)
つまり、薫が! しゃべるんです!!!!
それに付随して台詞の軽微な修正、Tipsの差し替えも行いました。マツダスタジアムのただ見エリアがなくなるらしいので……


その経緯

もともと、イラスト担当のむかいかわずさんと「ティラノゲームフェスが終わる前に、何かもう一回新しいことやりたいね」という話をしていた矢先に1000DLを達成し(本当にありがとうございます)、その流れで描きおろしネットプリントシチュエーションボイスを企画しました。

詳しい経緯については上のnoteにもありますが、シチュエーションボイスに関しては、もうかなり前から「薫の広島弁が聴けたら絶対いいだろうな」と考えていたため、非常に強い思いがありました。

ご縁あって、その願いも叶うことに。予想以上の完成度で……聴き終わったその日中ずっと、平常心には戻れませんでした(笑)
今やってる朝ドラの台詞じゃないけど、私たちに夢を見させてくれる、別世界に連れていってくれる表現者さんはすごいなと思いました。

ゲームを遊んでくれたプレイヤーさんにも
「ゲームを遊んだときにイメージしてた薫そのものだった」
「薫らしい優しい声で、すごくよかった」
という反響をたくさんいただき、感謝と同意しかなかったです。

そして何度も聴き返すうちに、考えるようになったんです。
みそ汁さん(依頼した方)が、ゲーム本編に出演していないのは、もはや大きな損失なのではないか?」と。
※なお、みそ汁さんの他のシチュボも聴かせていただきましたがどれも最高でした。私はこちらが特に好きで10回くらいは聴きました

シチュエーションボイスってやっぱりサブコンテンツだし、目にとまりやすいのは圧倒的にゲーム本編の方だと思うんです。
これ以上のキャスティングないでしょと思えるくらいのはまり役なのに、ゲームの薫には声がないなんて、それはあまりにも惜しい。ゲームをやってくれた人にも、「薫ってこんな声なんだ」とぜひ思ってもらいたい……
そんな思いが日に日に強くなる一方で、イラスト担当のむかいかわずさんに打ち明けてみることにしました。

私「あのー、ゲームにも薫のボイス実装するのって、どう思いますか?」
かわず氏「ぜひやろう。」
私「ヨシ!!!」
(※実際のやり取りとは若干異なります)

それから速攻で台本をまとめて、感情込めすぎな依頼文とともに再度お願いし、めでたくボイス実装……という流れになりました。本当にありがとうございます。
フルボイスは予算的に難しかったのでパートボイスにはなりましたが、試行錯誤しながら制作した場面にボイスがついたのがめちゃくちゃうれしかったです。ボイスの組み込み作業中、感情がまるでジェットコースター状態になり、「キャラクターボイスがある乙女ゲーの制作者さんってみんな、こんな気分だったんだろうか……」と思いました。

ちなみに、デフォルト名呼び機能搭載はできる気がしなかったので、台詞中に主人公名前が入る部分については、「君」や笑い声などに置き換えています。
商業乙女ゲーをプレイするときに「このゲームはデフォ名対応してる/してない」は結構大きな問題だった(対応してるとうれしい)のですが……自分が作る側になってみると、難しいことだったんですね……

気軽に聴いていただきたいので、今回ボイスサンプル動画もご用意しました。

チョイスしたのは……宮島でがんすを食べる直前のシーン。
一応ご説明しておくと、「がんす」は魚のすり身を揚げたもので、広島県呉市発祥のご当地グルメです。

おいしいよ

乙女ゲームのボイスサンプルだしもうちょっと甘めなシーンの方がよかったかな??? と自分でも少し思いましたがw、プレイしてくれた方からあまりにも「がんす美味しそう!」という感想が多かったのと、このシーンのボイスが個人的にすごくいいな~と思ったので 選びました。

このがんす、残念ながら県外では本っ当に見かけないのです……
東京近郊の方は、TAUさんでお買い求めになるのがおすすめです!!
なお私は関西に住んでいるため、実は行ったことがありません。このゲームがきっかけで行ってくださる方がいたら、すごくうれしいです。すでに行ってくださった方はありがとうございます!
あなたのレポ、お待ちしてます!!!(どこ目線)

おわりに

「私の大好きな街、広島を舞台にした乙女ゲーを作ろう!」と決意し、わからないことだらけの制作期間を経て、無事に公開できてから、あと2ヶ月くらいで1年になります。
その後いろんな番外編を書いたり、むかいかわずさんの描きおろし新スチルの追加や、ネットプリント、そして今回のキャラクターボイスの実装……全部楽しい思い出です。こんなに世界が広がるとは思っていませんでした。

今後の活動としては、きまぐれシャノワールのゲーム化がメインになるかとは思いますが、キミナナはこれからもとまりません!! ので、応援いただけるととてもうれしいです。

よかったらこちらもよろしくお願いします!!

過去に発表した小説のノベルゲーム版です。
ツンデレ黒猫魔法使いがいます