「キミまで700km」今後の展開について
※なるべくゲーム本編のネタバレを避けて書いていますが、気になる方はご注意ください。
シナリオ担当のナナです。
当サークルが初めて制作した広島乙女ゲーム「キミまで700km」は、リリースから1ヶ月が過ぎ、ありがたいことにたくさんの方にプレイしていただきました。
「心温まる青春ストーリーだった」
「広島に行きたくなった」
「食べ物が美味しそう」
「薫が優しく誠実な青年で好き」
と、うれしいお声も多数いただき、原画担当のむかいかわずさんと一緒に喜んでいます。
本当にありがとうございます。
こんな何気ない一言がきっかけで本当にゲームを作ることになるとは夢にも思いませんでしたが、いち乙女ゲーマーとしては、大好きな広島が舞台の乙女ゲーが誕生した事実は大変意義深いことなのでは!?と思います。(笑)
花梨と薫の物語は、ゲームという形では幕を閉じましたが、ふたりは現在進行形で仲良く暮らしていると思います。
「え、そのふたりの日常めっちゃ見たいんだが……もしくは本編を補完するようなエピソードが読みたい!!」
あるとき制作者がこう思ってしまった結果、また新しいストーリーが生まれ始めました。どういうことなの。
今後続けていきたい、番外編コミックシリーズ
「未プレイの方でもゆるーく読める!キミナナサイドストーリー」をコンセプトに、少しずつ発信していけたらなと思っています。
いただいたコメントの中に、「カープが優勝したときの薫がどんな感じだったのか気になる」というお声があり、「私も気になります!!!!!」と思ったのが、着手するきっかけです。
そして出来上がったものがコチラ。
いや、良すぎか。
歴史的瞬間を見届けたんだね……ふたりで……(涙)
絵心ゼロの私ですが、よりはっきりとイメージを伝えるために、画用紙にシャーペンでコマ割りするという、小学生以来の行動に出ました
明言はしていないですが、このとき花梨が薫の部屋にお泊まりしているという設定なんですよ。もっと親密になったのね、、まぁでもそう考えるとお父さんの心中さらにお察しだね
そのお父さんがめちゃくちゃ良いんですよね。お母さんもですが。
花梨の両親はゲーム中では登場するものの、容姿の設定がなく、ぶっちゃけほぼモブのような扱いです。ただこの漫画では展開上がっつり登場させたかったため、むかいかわずさんに「こんな感じでお願いします」とざっくりしたイメージを伝えました。そしたら本当にステキなお父さんとお母さんに仕上がっていて。
決定稿で寂しそうに晩酌をするお父さんを見て、一気にイメージが膨れ上がった私は、次の行動に出ました。
漫画を読んで荒ぶった結果……
出来上がったのがコチラ。
「このときお父さんはどんな気持ちだったんだろう」「花梨のお父さんはきっと一人称"私"の紳士だな」とか考えていたら、いつのまにか短編小説ができてしまった。内容としては上記の漫画を補完しつつ、数年後の幸せなエピローグにつながるストーリーとなっております。
あと初めてpixivのイメレス機能というのを使いました。存在は知ってましたが、まさか自分が使う日が来るとは……
【7/12追記】
ゲーム本編にもちらっと出てきますが、広島には名物夏祭りがあると聞き、「薫と花梨にも夏祭りデートを楽しんでほしい!」という気持ちから、また番外編小説が生まれました。
エンディングからエピローグの間の、空白を補完するような物語になっています!
感想やファンアート、二次創作(この漫画は当サークルの中で打ち合わせの上作ったものなので、厳密には違いますが)って、一瞬で新しい物語ができてしまうほどの力を持っていると思った出来事でした。
なのでみなさん推してる創作に熱い想いがあるなら、何でもいいのでぜひ、作者さんにその声届けてあげてほしいです。たまに感想送るべきかで議論になってるのも聞きますが、ほとんどの制作者さんはうれしいと思いますので。少なくとも我々はそうです。(笑)
おわりに
キミまで700㎞に限らず、ななほしサミットの共同制作作品については、これからもいろんな形で展開していきたいなと思っています。
コミック新作の構想もあるので、お届けできるときが楽しみです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。