私の遺産分割調停体験談 記事番号04第一回打ち合わせ

弁護士との遺産分割についての初打ち合わせは対面で行われ、弁護士から以下3つのことが説明されました。
当たり前ですが素人とその道のプロとの違いを認識しました。


1.弁護士と後見人との打ち合わせ結果の報告

私と弁護士の初回打ち合わせの前に、母の成年後見人と弁護士で打ち合わせが行われており、その内容が弁護士から私へ報告されました。

内容は下記2つ。私が弁護士と契約した時に伝えた相続の方向性を、後見人にも説明したとの事。
①不動産は兄が受け継ぐ
②法の原則で分割

後見人の意見は以下。
①同意。
②全財産の1/2(法の原則)またはそれ以上の分割という意味で同意。ただし、すべて現金で受け取ること
その他 私と兄の間での分割について関与しない

後見人の考えは、母への配分を最大限とし、それを母が不利にならないような形で得る事なので、それに沿った形の回答であった。

私は、考え方に問題はない旨弁護士に伝えました。
これで、私と母方の遺産分割の方針が一致したことになります。

補足
・弁護士によると、調停の一般的進め方として、相手方の弁護士や後見人と事前に打ち合わせを行い論点を整理しておき調停当日に臨んでいるとの事。
・弁護士、後見人とも、母は不動産を持たないほうが良い考えであった。この考えに私は合意した。理由は以下。
母の状態(認知症でグループホームにいる)からして、今後母は自宅に戻る事はほぼないものと考えられる。
今後も施設で過ごしていく際に必要なものはお金である。
・後見人は、その他の相続人同士の事(私と兄との遺産配分)には関与しない。

・後見人は、私と兄の間でどちらかが有利になるような言動はしない。
例として、私と後見人との顔合わせの時に私は、「調停をスムーズに進めるため、後見人から兄へ「立替金の集計を行っておきなさい」と伝えてほしい」と後見人に頼んだのだが断られました。これは後見人が兄の主張を助けることになり、母への遺産配分が減ることにつながる恐れがあるためと私は推測しました。

・私は後見人との顔合わせと資産受け継ぎをすでに終えており、この時に私の相続の考え方やその他を話していたことを弁護士に話したところ、驚いていた。この後見人との会話を機に当方が不利になる事を懸念したためと思われます。

2.遺産分割にあたっての考え方 弁護士からの説明

①遺産目録作成にあたり

①-1アイテムを絞る
まずは遺産には何があり、いくらなのかを目録により相続人全員で確認する必要がありますが、ここでポイントがあります。

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