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気がついたら朝になる2

前回の記事からの続き。


私はノートパソコンの画面を数秒、見つめた。

「よかったら、通話しませんか。」

頭が一瞬混乱して、1人暮らしの真夜中の部屋でローテブルに盛大に膝をぶつけ叫んだ。痛かった。

痛いが、いかん………っ。
これは急がねばっ。

「お話できたら嬉しいです。」

相手が引く前に掴みとれ。


その時のタイピングが今までで1番……パソコン側からしたら痛かったのではないだろうか。

エンターを押して近くにいた愛犬の耳をペラペラと触る。

ドキドキする。ワクワクする。踊りだしそうになる。ぐっと堪える。

今は真夜中だぞ私…………。

そして何通かチャットが行ったり来たりして……

かかってきた。
聞き馴染んだはずのその音に感情が沸き立つ。
私はそっと通話ボタンを押した。


はじめの一言目は多少は緊張するが、それが声に乗ることは滅多にない。

その私の声が微妙に震える。
息をうまく吸えなかった。

「こんばんは」

何時もより控えめな挨拶だった。
知らない人相手の時はもう一声ある。

相手からの返しは一拍あいて

「こんばんは!って、え?!女性ですか?!」

やはり驚かれた。
やはり男だと思われてた。

実況ジャンルは女の子はそうそう見ないかもね。でも女なんだな、これ。

「ごっ、ごめんなさい!女じゃ駄目でした??通話切ります??」

思わず謝る。
本当に思わず。

しかし、すぐ

「いえいえ。びっくりしたけど大丈夫です。こちらこそ失礼しました。コメントで『女だよ!』って言ってくださる方何人かいましたが、嘘だと思ってました。笑」

と彼は答えた。
緊張が一瞬で喜びに変わる。

「そうですよね。笑 ジャンル的にはそう思いますよねぇ。でも、私みたいに楽しんで聴かせてもらってる子も居ると思いますよ。何時も有り難うございます。」

もう大丈夫だった。
もう、わかる。
彼と話すのはきっと楽しい!

この間合いがいいの。
文字じゃ伝わらないのが…惜しい!
1言目からの間合いがいいっ!!

私は感動していた。

………まぁ、声が『かなり好み』だってのもあったかもね。(肉体は興味ないけど声はフェチなのかも)

そこからの会話は怒涛。

内容は、途切れ途切れに覚えている。

配信等では身バレを恐れていた彼を思いやり律儀に鍵付きブログにも内容を事細かに記さなかった…
(この記事を書くにあたり読み返したけど…やたら草生やしてる私がいた。)

心の底から楽しかった事はしっかり覚えている。

本当に『ツーと言えばカー』だった。
あとシンクロ率が高いから、お互い喋ってるとハモる。


普通の人は1打ち返したら、1打ち返して来る。
そして会話のラリーは続く。

彼は違う。

1打ち返したら、3、4打ち返して来る。
それに技が様々。
私も楽しいから様々なボールを打ち返す。

たっ、たっ、たっ!!楽しいっ!!


途中、笑いすぎて本当に軽い過呼吸になった。
危ねぇ。笑い死にしちゃいそうだ。


少しだけ内容を書いてみようか。

ひたすらゲーム内の女の子を褒め称えあった。
浴衣のうなじの素晴らしさについて語り合った。
アンチやネットについて真面目に意見をかわした。 
リアルなことも多少は話した。

二人とも若かった癖に少し前に流行った言葉の使い方がわからずショートコントのようになった。(多分、2人で「これでしょう!」「これですね!」って言った流行り言葉の使い方は、間違っている……)


そして
「この間は□□□さんのお家である、渋谷の木の上に空き缶投げてスミマセンでしたぁ……」
と何かの流れで急にネタをぶち込んだ私に

「あっ!あれkoedaさんだったんですね?!僕の家に空き缶投げるのやめてください!!」
即座にノれる人だった。

これね、声だと即反応になるから凄いと思うのよ。
まるで本当に、そんな馬鹿げたことがあったかのようにするする話は進む。

「じゃあ、次はタルトにしますね?甘くて美味しい」

「有り難うございます。好きですタルト。」

「いや、いいのかよっ!!」

とにかく文面にするとなんてことないのだが、この会話…間が気持ちいい。

高速餅つきみたいな感じ。

この後、ひたすらお互いに色々なものに謝罪し合う遊びが発生し、
最終的に私が世界中の塵に
「すみませんでしたーっ!!」
と謝るカオスを作り上げた。

自分達でも言っていることは良くわかってない。
ただ楽しい。

どんどん喋って

「koedaさんマジでうるせぇんですけどwwww」
「ひっどwww□□□さんもうるせぇwwww 」

うるせぇと言い合い、ヒィヒィ笑いあって時間は瞬く間に過ぎていく。


そして…流石に眠いからおひらきにしようとなった。(因みにあちらはお休みで、私は…仕事だった。笑)

カーテンの方に目をやると朝日が今にも登りそうな気配だ。
2人して通話しつつカーテンをめくり爆笑した。
通話時間は5時間。真夜中からのスタートを考えれば普通に夜明けなのだ。

しかし、2人とも話すのに夢中で朝になってるとは少しも思っていなかった。
『時間を忘れる』というのを本当に体験した。


ありゃ。もうこんな時間!!
さぁさぁ、楽しい会話をしめないとね!!


しかし……私達はどちらかが小さなキッカケを渡すだけで爆ぜる。

おひらきにしようと言ってから発した何気ない1言で追加の1時間半は経過したのだった。 

そして、6時間半の『初』通話終了後。

私の一人ぐらしの部屋に静寂が訪れた。

カラス達がカァカァ鳴いているほうを見る。
すっかり太陽は顔を出しているらしい。

カーテンを開けに行った。
そして思った。

『満たされた……。』

明るいオレンジの朝日が目に染みる。
清々しい疲れが体を包み込んでいた。


カーテンを開けて本当に朝になっているのを知った時、私は多分心の底から満足していたんだと思う。

『このまま、徹夜で、仕事か〜!!でも全然眠くない!!このまま起きてよーっと!!』

それはとても楽しい夜で、そして素敵な朝だった。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

その後、数回話した。
それも数時間、やはり笑いっぱなしだった。

メアドもゲットした。
こんな企画をしたら楽しいよねなんて話もした。
話す相手として最高だった。 

しかし、それも終わりをむかえた。

実況動画の方で色々あって、社会人になって色々あった彼は唐突に(いや、サインはあったといえばあった。私がその辺気にしなさすぎるんだな。)縁が切れた。
そのうちネットからも手を引いていた。


まぁ、よくある事だよ。
楽しかったよ。
私が数時間話すだけで満足したあたり凄いと思うよ。 

しかも急に切れた縁、遠のいて尚
「君が元気ならいいさ。」
と思わせるところよ。凄いぜ!(超個人的にそう思う人なだけで、理解しがたい人には理解しがたいタイプだと思う)


他の人だと、私の言葉の量に多少はうんざりすると思う。
なのに、さんざん話し尽くしたあたりで出た私の小さな一言に
「ちょっとまって!今の話ききたい!!」
なんていう人はそうそういない。
そしてそれを、広げられる力もあった。

どこまでが本当で、どこからが嘘かなんて
私達はお互い気にしていなかった。
電子の海で遊ぶなら好きな形になるのがいい。
それでいいの。
それがいいの。
ただその時を遊んでいたい。


『話したい欲』が凄く満たされたんだよね。


お互い思わず話してしまう。 


あれぞ双子座と水瓶座のマッチ具合かな。
(ま、双子座も水瓶座も色々だけどさ。)

因みに星座はお互いのを当てっこした。お互いがお互い当てた。

まぁ、そんなわけであの凄い量の会話をまた誰かとしたいなーとたまに思う。
でも、きっとそれって凄く疲れるんだろうなって思う。
なかなか、どうして、ままならないねぇ。


何時だって私、電子の海を泳ぐ。 

noteはnoteで凄く楽しい。
知らない事が沢山あって。

みんな大人だし優しいしね。
私はちょっとピーターパン過ぎるんだなって思う時があるので少しは気をつけている。


こうして誰かとやりとりしたことは私に大切にしまわれる。
嫌な事もあるけれど、それもまた大切だ。

全部で私なのだから。


ここまで読んでくれて有り難う。
2つに分けた割に微妙な記事なきがしますが、
私にはこういう思い出があるんだよーと記しておきたい気がして書きました。

(双子座についての私も詳しく書こうかと思ったが…別のやつにしようね( ˘ω˘))

自由気ままな電子の海で
それぞれが好きなスタイルで仲良くしていけたらいいなと思います。

そんなkoedananafusiでしたとさ!
おしまい*。\\٩(*ˊᗜˋ*)و//*。

また別の記事でお会いしましょう〜。









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