見出し画像

尾身氏が、今言うべきは、自分の責任逃れではなくて「ワクチン揃った。新宿・渋谷・新橋・錦糸町等、繁華街で、壮年・若者に端から接種して、とにかく感染源を止めろ!」でありましょうに…。●尾身会長発言は「“責任逃れ”の先手」舛添氏が推察「国会での発言は一番のアリバイ作りになる」と指摘も


尾身会長
「言葉が過ぎる」「この段階で言うのは遅いのでは」「開催の判断をする権限などない」  

東京オリ・パラが近づくにつれ、自民党幹部から尾身会長発言に対する批判が高まっている。

尾身会長は3日の参議院・厚生労働委員会において

「開催すれば国内の感染あるいは医療の状況に必ず何らかの影響を起こす」

「今の状況でやるということは普通はない。やるなら強い覚悟で」

「何のためにやるのか。それがないと、一般の人は協力しようと思わない」などと述べ、

東京五輪を開催することに対して、強い懸念を示していた。  

4日には田村厚生労働大臣が尾身会長の発言に対して「自主的な研究の成果発表」と述べて批判を集めた。

さらに同日、会見を開いた加藤官房長官に対して田村大臣の発言は「政府の公式見解か」との質問が飛び、加藤官房長官は「…田村大臣は、専門家の方々は色々な分野でおられる。自主的に色々なことをおっしゃられることはある。…政府で参考にさせていただくものがあれば、それは政府の中でも取り入れさせていただく…」などと答弁。事態の鎮静化を図る場面が見られた。



「責任逃れの先手」と舛添氏

これまで「専門家のご意見も尊重し、うかがいながら…」など、政府の判断や答弁の拠りどころとなってきたはずの専門家との間で表面化した両者の溝について、舛添要一氏が言及。「責任逃れの先手を打っている」と尾身会長発言について私見を述べ、次のように理由を述べた。

「大感染爆発などでオリンピックを中止にしないといけないこともあり得る。そのときに『開催していいよのGOサインを出したのはあなたでしょ?』と責任を問われる。

万が一、その悪いシナリオが現実になったときに『ほら俺は言っていたじゃないか』となる。つまり(尾身会長は)責任逃れの先手を打っている感じがする」  

さらに舛添氏は、尾身会長が記者会見の場ではなく、国会の場で発言したことについても「記者会見なんかでは言いにくい。国会の場で言うのは一番のアリバイ作りになる。誰も否定できない。全部記録にも残る」と述べ、尾身会長の真意を推察した。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)

【引用終わり】

舛添さんと意見が一致する事はあまりないのですが、偶にはあるようです。確かに私も、事ここに至って、突然、尾身会長が「五輪中止」をいい出すのは奇怪なので、或いは、責任逃れかもしれないと思います。
今年五輪が予定されている事は、延期が決まった1年以上前から解っていたことです。ですから、尾身会長が純粋に「五輪は危険だ」という理由だけで、中止や延期を主張するのであれば、遅くも今年2月には「五輪中止・再延期」を主張したはずだと思います。
なぜならば、去年の年末から感染が日本で急拡大した事と・イギリスを中心にして変異株が登場した事、そしてワクチン接種が全世界的には7月には間に合わないという事が、2月には確定していたからです。
即ち、変異株とワクチンの不足という、予測可能な2点が揃っていたので、2月に現在の世界の状況が予測できないとすれば専門家とはいえませんので、尾身氏は「当然、解っていたはずだ」と、私は判断します。(この予測は素人でもたどり着くことです)
また、尾身氏の意見を拝聴していた政府首脳や自民党関係者が、怒ったり困惑したりしているのでありますから、元から内輪の場所で「五輪を中止した方がよい」と発言していた訳でもないのでありましょう。
唐突だったから、菅首相も怒ったのだろうと思います。
とすれば、舛添氏の「(尾身会長は)責任逃れの先手を打っている感じがする」という憶測にも、信憑性が出てきます。
ちょっと悲しくなります。
かの東日本大震災の時の役人の姿勢に心底怒っていた知り合いの建設業の人の言葉を思い出します。
津波の翌朝、道路には、泥だらけの車と家の残骸が散乱していて通行不能、各家の一階部分は滅茶苦茶で、二階に逃げても家から出られない人も沢山いました。
そこで地元建設業者の雄姿がユンボやトラックの道具をもって駆けつけて、まず道路を通れるようにしようと片づけだしますと、市役所職員が来て「ダメだ」という。
その理由は「道路に散乱している自動車などは、個人の財産なので、触ってはいけない」からだそうです。
それで半日揉めていると、被災した人達は、救援隊が来ているのに、市役所職員に留められてみんな立っているだけなので、「早く助けてくれ」と当然言い出します。そこで、私の知人が「苦情がきたら、責任は俺がとる」といったので、市役所が引き下がってやっと、片付け作業が出来るようになりました。
ちなみに、泥だらけで動かなくなった車を空き地に動かして集めておいても、苦情は一件も来なかったそうです。
さらに市役所職員は、当初は「予算が認定されていないので、あなた方に支払うとは思わないで欲しい」とかいっていたそうですが、その朝集まった人達は「お金を稼ぎに来ている訳ではない人達なので「うるせえな」と思っただけでした。最も、後で、日当を払ってくれたので、みんな尾身氏はビックリしたそうです。
こういう時に一儲けと考える人達は、被災した人たちに口頭で見積もりだして、そちらですぐさま利益の出る仕事を始めています。
道路を片付けようと集まった人達は、「こういう時は、地元の為に汗を流そう」という人達です。だから、市役所職員は、朝から「ありがとうございます。宜しくお願いします」といえばよかったのです。
世の中には色々な人たちがいて、色々な行動をしているのです。
そんな実社会の基本も知らずに、行政が「紙の上の言葉で言い訳が出来ればよい」という道徳律で動いているので、日本の行政は一般人の常識では奇怪な対応ばかりしているのかもしれません。
津波の翌日、市役所職員が、後で自分が責任を問われることになると困るので「道路の車に触るな」と言ったから、道路の開通は半日遅れました。
尾身氏には、自分が後で「言葉で、マスコミから責められたくない」と思ったのかもしれませんが、貴方のその言葉でどれだけの人が迷惑をこうむるのか、考えて発言して欲しいと思います。
ですから、尾身会長でなくても、分科会の皆さんには、「大会関係者・ボランティアにはすべてワクチン接種をすべきだ」、「もし観客をいれるのならば、観客にもワクチン接種をすべきだ」と提言して欲しいです。
今ならばまだ、一回接種する事は出来ます。五輪の入場券を持つ人は、年齢に関係なく、各自治体に申し出て、6月中に1回のワクチン接種を終わらせるべきであります。
そして、ワクチンの数量が確保できたのだから、東京オリンピックまでに、新宿・渋谷・新橋・錦糸町等の繁華街にワクチン接種所を設けて、壮年・若者に端から接種すべきである! とにかく東京の感染を止めることが最優先だ」と、声をあらげて主張すべきであります。
東京でやれば、大阪でも名古屋でも始めます。
従業員全員がワクチン接種してから2週間後には、「お酒が出せる」という、御触れでも良いかもしれません。
とにかく、五輪を口実にして、感染を広げる元の繁華街の若者たちにワクチンを接種する何らかの口実をひねくりだすのが、コロナ政策分科会の役割なのだと、私は考えます。
日本の行政は、ワクチンが来たら最初に各市町村1箱を送るという杜撰な計画のもとに、人口4百余人の村に千人分ワクチンを送って、高齢者の接種を終えた後に余ったワクチンを12歳以上の希望者に接種して、まだ余っているけれど「この村は素晴らしい」とテレビで放映させる現実を作りました。
一方で、感染の発生源の東京・大阪の大都市圏では、感染を広げている30代までの若者には全くワクチン接種をしていないという現実も作りました。
大都市で感染が広がらないようにすれば、田舎には感染が波及してゆきません。ですから今の日本の行政がやっていることは、身体の中に癌が出来て、手足に湿疹ができている時に、癌を切除せずに手足の湿疹に懸命になって薬を塗っているのと同じです。
尾身会長を始めとして、コロナ関係者が「机上の空論・紙の上の言葉で言い訳が出来ればよい」という姿勢でいる為に、私達日本国民は余計な苦しみを味わっていると、本当に不愉快でなりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?