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中国・韓国の財界のNO1が、自由を失っている模様。中華主義の国ではあんまり金持ちだと、権力者に目をつけられてしまうのでしょうか? ●李在鎔サムスン副会長の実刑に財界衝撃…「サムスンだけでなく韓国経済に悪影響」


李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長
サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が18日の差し戻し審で実刑を宣告されると、財界関係者らは当惑を隠せなかった。新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい状況にある経済界に悪影響を与える恐れがあるという懸念からだ。
これに先立ち大韓商工会議所と中小企業中央会などは李副会長のために嘆願書を提出するなど裁判所に善処を訴えたが事実上無為に帰した。
全国経済人連合会は今回の判決でサムスンの経営活動だけでなく韓国経済も萎縮する可能性があると懸念する。全経連のペ・サングン専務は「李副会長がコロナ発の経済危機の中で果敢な投資と雇用創出を陣頭指揮し韓国経済を支える一助となってきた。拘束判決に対しとても残念に思う」と明らかにした。
ペ専務は「長期間のリーダーシップ不在は新事業進出と迅速な意志決定を遅延させ、グローバル競争で遅れを取る結果を招くことになる。サムスンが韓国経済で占める割合、グローバル企業としての地位などを考慮すると、韓国経済全体にも悪影響を与える恐れがある」と強調した。
韓国経営者総協会と大韓商工会議所も…遺憾を示した。「…韓国を代表するグローバル企業の経営空白で重大な事業決定と投資が遅れれば、韓国の経済・産業全般にも波紋は大きいだろう」と話した。
また別の企業関係者は「当分は大型買収合併などオーナーの決断が必要な事業は期待するのが難しくなった。サムスンの困難は個別企業の状況にとどまらず産業界全般に悪材料として作用しないか心配になる」と話した。
●資産6兆円の大富豪「アリババ創業者」は「中国は時代遅れ」の直言が災いして身ぐるみはがされ出国禁止か


1/18(月) 7:05配信【NEWSポストセブン 抜粋】

命あっての物種か(時事)
中国の巨大IT企業「アリババ」の創業者で、世界有数の大富豪として知られるジャック・マー(馬雲)氏(56)が昨年11月以降、消息を絶っている。中国IT界の寵児はなぜ忽然と姿を消したのか。金融規制を巡り対立する中国共産党の謀略説など、さまざまな憶測が流れるが、中国の社会情勢に詳しい専門家は「中国では富豪や起業経営者が“消される”ことは決して珍しくない」と話す。
 * * *  中国のシンクタンク「胡潤研究院」によると、…「アリババ」創業者のジャック・マー氏。その総資産額は4000億元(約6兆4000億円)とされる。…  
中国の社会情勢に詳しい評論家・石平氏が語る。 「マー氏は2019年にアリババグループの会長職を退き、昨年9月には取締役も退任していますが、“物言う実業家”として中国社会に強い影響力を持ち続けている。中国共産党に対しても率直な物言いをすることで知られており、当局が快く思っていなかったのは間違いありません」  
そうしたなかで事件は起きた。昨年10月、上海で行なわれた外灘金融サミットの席上で、マー氏が「時代錯誤の規制が中国の技術革新を窒息死に追い込む」と、中国当局の金融規制を公然と批判したのだ。石平氏が続ける。
「この発言で、中国当局との対立がより深刻化したとみられています。その後の11月には、アリババグループ傘下で電子決済サービス『アリペイ』の運営企業『アント・グループ』のIPO(新規上場)が、当局の圧力で延期に追い込まれました」  
それだけではない。昨年12月には、当局がアリババグループによる過去のM&Aに関する手続きの不備を指摘。手続きに違反があったとして罰金刑を科した。同月には、独禁法違反の疑いでグループへの調査も開始されている。
 そうした当局の露骨な“アリババいじめ”が始まると、時を同じくしてマー氏は公の場から姿を消した。SNSへの書き込みは10月を最後に途絶えたまま。11月に予定されていた番組収録もスケジュールを理由にキャンセルしている。
「一連の流れを見ていると、中国社会、特に中国の若者に与えるマー氏の影響力が強大化したことが、国家主席の習近平、および当局にとって切迫した脅威となっていることがわかります。アリババの電子商取引は売上高が激増する一方、市中の商店はどんどん潰れている。習近平は、アリババ及びマー氏を“社会不安を煽る危険因子”と見なし、是が非でもグループを解体して国有化したいと考えているのではないか」(石平氏)  
マー氏は中国当局の怒りを買って拘束されているか、身の危険を感じて自ら目立つ活動を控えているかのいずれかだと石平氏はみている。
「いずれにせよ、当局の監視下にあるのは想像に難くありません。中国では当局の意向に背く経営者や富豪を拘留することは珍しくない。最近では“中国のトランプ”と呼ばれた不動産王、任志強氏が新型コロナの初動や情報隠蔽を巡って習近平指導部を厳しく批判し、直後に一時所在不明になったことがありました。任氏は昨年9月に汚職などの罪で懲役18年の実刑判決を受けています」  
今後、マー氏がアリババグループから完全に身を引き、この巨大企業を丸ごと共産党に差し出せば「実質的な軟禁状態からは解放されるだろう」(同前)との見方もあるが、出国は生涯認められず、当局の監視対象になることは避けられないとみられている。  
イスラム昔話のアリババは大金を手にして繁栄を築いたが、マー氏は当局にすべてを奪われ、いばらの人生を歩むことになるのだろうか。
【引用 終わり】
 中国と韓国のNO1の富豪、ジャック・マー氏と李在鎔氏の身が危うくなったという記事が、同じ日にネットに登場していることに、なにか機縁を感じました。
 いつだったか「韓国モノ」の書籍で、李氏朝鮮では小金を持っていると地元の権力者に冤罪をでっちあげられて逮捕投獄拷問される。運が良ければ有り金を全部差し出せば命が助かるが、罪をでっちあげて財産を没収すればいいので拷問視させられる事も多い為に、金を貯める為に働く人は極々少ないという記述を読みました。つまり、みんな命がおしいから怠け者になって、食うや食わずの生活をしているというのです。
 普通の感覚では、にわかには信じられないお話ですが、ジャック・マー氏と李在鎔氏の身に起こった事を考慮すれば、ありうる話のようにも感じます。
また、中国から消えた富豪はジャック・マーだけではありません。
以下 『Forbes JApanジャック・マーだけではない、中国から「消えた富豪」たち』の情報です。
2015年12月には、大手コングロマリット「復星国際」の創業者・郭広昌が一時期消息を絶ち、SNSに郭が上海空港で当局に連行されたという目撃談が投稿されました。
最もこの時は 後に郭は職場に復帰しました。ただ、ここで自由主義諸国だったら、本人が「これこれこういう訳で 逮捕されていた」等々記者会見で明らかにするところですが、失踪理由が明らかにされていないのに、本人も社会も何事もなかったようなふりをしている所が、中国です。
2016年1月には、「上海美特斯邦威服飾が、同社の創業者でビリオネアのZhou Chengjianと連絡がとれなくなった」ことを公表しました。この時、中国メディアのチャイナデイリーはZhouが警察に拘留され、インサイダー取引と株価操作に関わる事件の捜査に協力していると報じました。  上海美特斯邦威服飾は、1週間後にZhou氏が復帰したことを報告しましたが、やはり詳細は明らかにしませんでした。
2017年1月に香港のフォーシーズンズホテルから普段車いすを使用していないトゥモローグループ会長・富豪の肖建華が、車いすに乗せられ、顔を覆われた状態で連れ去られました。
トゥモローグループは、2020年7月に(微信)上で、「肖は中国本土におり、当局の捜査に協力している」と述べたものの後にこのコメントを削除。 中国政府は、トゥモローグループの関係会社が支配株主や持ち株の情報を隠蔽したとして、6社以上を管理下に置いた。
肖は、政府高官とのパイプが太く、彼らのために商取引を行っていたとされるが、その後公の場に姿を見せていない。トゥモローグループの広報担当者にコメントを求めたが、回答を得ることはできなかったそうです。
何というか、中国ではお金を持っていると権力者に狙われて、身ぐるみはがれるだけでなく、その身が危なくなるということが、信じられるような気がします。
NEWSポストセブンにも登場した中国の不動産王、任志強氏は昨年3月に任は習近平を名指しこそしなかったものの「ピエロ」と呼んで失踪、任の父は共産党幹部で、彼自身も長年の党員だが、中国政府は7月に任の党籍をはく奪したと発表し、9月に懲役18年の判決を受けた訳です。その財産が今どうなっているかは発表されていませんが、私の推測ではトゥモローグループと同様に、中国当局に没収されている可能性は十分あると考えます。
いずれにせよ、今は中国の富豪たちは我が身を守る方法を真剣に考えていると思います。
亡命してもロシアの元スパイのように、亡命先の外国で命を落とすかもしれない。中国に連れ去られてしまうかもしれない。とすると、習近平指導部に財産を差し出して、命を長らえる人達も増える事でしょう。
このやり方は、短期的には権力者が大儲けできる策ですが、長い目で見れば金持ちになろうとする人たちの意欲を無くさせてしまう、という意味で、国の経済を衰退させる結果をもたらします。
そして今は一応は法治国家として、裁判所が司法権を持っている体裁をとっている韓国ではありますが、もしかしたら先祖返りするのかもしれません。今までの韓国でしたら李在鎔氏は大統領特赦によって、数か月で釈放されました。
ですから、李在鎔氏が釈放されないようでしたら、今韓国の富豪たちも、我が身を守る方法を真剣に考えて始めるような気がします。
最後に、李在鎔氏が刑務所に入ってしまっても、かわらずに李在鎔氏がサムスンのトップで有り続けると、皆が思っている韓国という国は、やはりどこか違うと思います。
普通の先進国だったら、失脚して別の人が経営トップに立ちます。それなのに韓国人は李在鎔氏が刑務所に入ってしまうと、サムスンのリーダーが不在となると、誰もが考えるのです。なんか変。どこか感覚が違うような気がします。
うまく言葉では表せませんが…。

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