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五輪開会式・日本は「チ」ではなく「タ」の所で「台湾」の選手を入場させ、NHKは「台湾」と紹介する。米国のNBCは、中国の地図から台湾を抜いて放映するなど、日米は中国をイラつかせる姑息な手段を使っていたようです。【引用開始】●開会式、台湾は五十音「たいわん」の順番で登場「チャイニーズ−」ではなかった

東京オリンピック開会式で入場する台湾の選手たち=国立競技場で2021年7月23日午後9時41分(代表撮影)
東京オリンピック開会式では出場各国が日本の五十音の順番で行進した。会場内では「チャイニーズ・タイペイ」と紹介されていた台湾は、当初の予定だった107番目ではなく、104番目で登場した。
五十音に従えば「チャイニーズ・タイペイ」はチェコ共和国とチャドの間となる。しかし、実際に登場したのは韓国(大韓民国)とタジキスタンの間。「チャイニーズ・タイペイ」ではなく、「たいわん」の五十音の読み方に従ったとみられる。
場内ではアナウンス、プラカードなども「チャイニーズ・タイペイ」で統一されていたが、しれっと「台湾」色を加えていた形。
NHKの生中継では和久田麻由子アナウンサーがきっちり「台湾です」と紹介していた。
●蔡総統、日本の五輪開催に謝意 「全てを可能に」/台湾
2021/07/24 (台北中央社 抜粋) 
蔡英文総統は、東京五輪開会式が終了した直後の23日深夜、フェイスブックを更新。「どんなに大きな試練も、スポーツの力とオリンピックの価値を揺るがすことができない」とした上で、「主催国・日本が全てを可能にしたことに感謝する」とつづった。…
台湾選手団の入場行進を巡っては、NHK中継の和久田麻由子アナウンサーが「台湾です」と紹介し、多くの台湾人を感動させた。
●中国、米の五輪中継に抗議 「台湾抜き」地図表示で
7/25(日) 10:37配信【ワシントン時事】
中国の在米ニューヨーク総領事館は、東京五輪開会式の中継で米NBCテレビが台湾を含まない中国の地図を画面上に映したとして同局に抗議する声明を発表した。
中国は台湾を「国家」として認めるような報道ぶりに神経をとがらせている。  
中国の総領事館は「不完全な地図」により「中国人民の尊厳と感情を傷つけた」と主張した。NBCはこれに対してコメントしていない。  
台湾の五輪参加をめぐってIOCは1979年、名称を中華民国(台湾)でなく「チャイニーズタイペイ(中華台北)」とすることを条件に容認した経緯がある。台湾を一地域だとして「一つの中国」を唱える中国政府の立場に配慮した結果だ。  
だが、23日の開会式の入場行進では、NHKもアナウンサーが「台湾です」と紹介。台湾現地メディアは「台湾に誇りの瞬間をもたらした」と歓迎した。  
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報はNBCに対する批判は「合理的だ」と強調。NHKについても「公共放送として『一つの中国』を損なうような報道はすべきでない」と主張した。
【引用終わり】
台湾を「チャイニーズ・タイペイ」ではなく「台湾」にしたら、中国から日本の大会組織委員会に大抗議が着そうなものですが、毎日新聞によりますと【大会組織委員会の高谷正哲スポークスマンは24日の記者会見で「タイペイのタを取った」】と説明したそうです。
つまりは、日本は「台湾と認識しているぞ」と暗に表明したモノの、中国の意向を慮って表面上は「チャイニーズ・タイペイ」を正式なモノとしたので、中国は知らない振りをしたという事のようです。
ただ、中国は日本政府や米国政府ではなく、NHKやNBCには抗議してみせたという事のようです。
まあ、中国政府としては、国民の手前抗議しなくてはならないのでありましょう。ただ、いくら中国が抗議しても、こちらが無視すれば、中国には打つ手はありません。
精々が、貿易などで意地悪をするぐらいです。
例えば、中国は、龍の手の指の数で、国を位づけしていました。
世界の中心の国、中国は「龍の指は5本」です。
中国の文化を理解して「中国様は偉い」と考え、中国に朝貢するベトナム・朝鮮・沖縄(琉球)などの国々は「龍の指は4本」です。
中国の文化が理解できず「中国様は偉い」と考えられない、中国に朝貢しない日本のような未開の国は「龍の指は3本」です。
中国大陸のあたりには、このような古くからの決まりがあったので、今もって朝鮮半島の韓国などは、「自分達は4本の国なので、3本の国日本より位が高い」と感じるようです。
しかし、日本は昔から独立国だったので、中国の決まりに従わなくてはならないと考えませんでした。
ですから、中国から輸入される絵画の中の「龍の指が3本」で書いてあっても、問題になる事はありませんでした。日本でも「中国では、龍の指の数に意味がある」と知ってる人は知っていたでしょうが、「絵画の中の龍の指を4本にする為に、中国に従って朝貢しよう」と提案されたという記録はありません。
さらに、知らない人は知らなかったので、日本人の絵師は自部の好き勝手に龍の指を3本で書いたり、5本で書いたりしていたのです。
このように、昔から日本人は、中国が自分で決めた決まりは無視して、好き勝手にしてきました。
たぶん、昔も中国は「中国がこう決めたから、従え」とやっていたのでありましょうが、かといって従わずに好き勝手している日本を亡ぼすこともできなかったので、知らんふりをする以外にはなかったのです。
最も、日本も表立っては中国を批判したり反発したりはしませんでした。
例えば、推古15(607)年7月、時の摂政聖徳太子は、中国の髄帝国の皇帝に「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなしや…」と日本の対等外交の宣言文を送りました。
すると、髄帝国の皇帝は激怒しました。中国と対等の国などないのです。天子・皇帝は世界の中心の国・中華帝国の帝王だけが使う尊称だと激怒したのです。そして中国の記録では怒りの使者を日本に送ったことになっていますが、この辺は、日本側の方では曖昧で、よくわかりません。ただ、日本ではこれ以降、天皇という尊称が使われるようになりました。
つまりは、日本側では、国主は天皇で中華皇帝の臣下ではない、対等の立場にあると自分達で勝手に認識する。
中国では、日本の国主は天皇だから、中華皇帝よりも位が低いと自分達で勝手に認識する。
ということで、以後1200年程やってきていたのでありました。
つまりは、昔の中国は「面子が立つと話をつくれるようにしてあげれば、言うだけ言ってダメだったらその内に知らん振りし始める」国だったのであります。
今は、どうなのかな?
中国が昔どおりならば、数十年「台湾」「台湾」とやられて、「台湾」呼称が世界で一般化したら、外国に「チャイニーズ・タイペイと呼べ」と言っていた事はなかったことにして、「台湾は中国の一部である」と知れっと言い出すはずなのですが…。

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