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「米・中・露」バイデン時代の世界情勢に関する、妄想的見通し。 ●ナワリヌイ氏、厳しい監視で悪名高い施設に勾留


 ロシアに帰国直後に拘束された反体制派指導者ナワリヌイ氏。写真は警察官とナワリヌイ氏が話しているところを捉えた映像。1月17日、モスクワで撮影(2021年 ロイターテレビ)
ロシアに帰国直後に拘束された反体制派指導者ナワリヌイ氏が、モスクワ北東部にある悪名高い収容施設で厳しい管理の下、勾留されていることが分かった。 ロシア当局はソ連時代から、外界から遮断したい人物をこの施設に収容してきた。
●プーチン大統領の「宮殿」、ナワリヌイ氏の団体が暴露…敷地は「モナコ公国の39倍」 
1/20(水) 【モスクワ=工藤武人 読売新聞】



プーチン大統領の「宮殿」とされる建物。ナワリヌイ氏率いる団体が19日、公開した(ユーチューブから、AP)
ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏率いる不正追及団体「反汚職基金」は19日、推定総費用が1000億ルーブル(約1400億円)に上るプーチン大統領の「宮殿」が露南部に存在すると指摘した調査内容を動画などで公開した。露司法当局が、ナワリヌイ氏を療養先のドイツから帰国直後に拘束したことへの反撃と位置付けている。
 動画は2時間弱に及び、ドイツに滞在中だったナワリヌイ氏が進行役を務める。露南部クラスノダール地方の黒海に面した保養地に、敷地面積が「モナコ公国の約39倍の7800ヘクタール」で、屋内スケートリンクやカジノ、劇場なども備えた大邸宅があると紹介している。
 建設費用は、プーチン氏の側近やその親族が捻出したとして「世界最大の賄賂」だと主張している。無人機(ドローン)で上空から全景を撮影し、建設業者から見取り図や内装図などを入手したという。
 露大統領報道官は19日、「大統領は宮殿を持っていない」と調査内容を即座に否定した。ただ、露国内で最大のタブーとされてきたプーチン氏の「不正」だとする動画の再生回数は5000万回を超えている。
●ナワリヌイ氏の釈放求め露全国でデモ数万人参加 政権側、参加者を1300人以上拘束 
1/24(日) 【モスクワ=小野田雄一 産経新聞】


ロシアの首都モスクワの中心部で23日、拘束された反体制派指導者・ナワリヌイ氏の釈放を求めて抗議デモをする人々(小野田雄一撮影)


23日、モスクワで、治安部隊と衝突するデモ参加者(AFP時事)
毒物襲撃事件に遭い、治療先のドイツから帰国した直後の17日に拘束されたロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏の釈放を求めるデモが23日、露各地の80以上の都市で行われた。  
同氏が主宰する団体「汚職との戦い基金」がデモを呼びかけた。治安当局による拘束リスクのある無許可デモだったが、首都モスクワも含め、少なくとも全土で数万人が参加した。  露人権監視団体によると、同日夕までに参加者ら1338人が治安当局に拘束された。デモ現場にいたナワリヌイ氏の妻、ユリアさんも拘束された。  
露メディアによると、一部で当局側とデモ隊が衝突し複数の負傷者が出たが、死者は報告されていない。  同氏拘束をめぐり、米国や欧州連合(EU)はロシアに釈放を要求。ロシアは「内政干渉だ」と反発してきた。デモを力で抑圧することで、露政権は欧米側とのさらなる対立激化も辞さず、国内の引き締めを強化する姿勢を鮮明にした。  
モスクワでは、デモ隊が「ナワリヌイ氏を釈放しろ!」「ロシアに自由を!」などとシュプレヒコールを上げた。拘束に乗り出した治安当局側に「恥を知れ!」と怒号を浴びせた。  参加した会社員のアンドレイさん(27)は「沈黙はしない。国民の連帯を政権側に示す」と語った。大学生のエレーナさん(21)も「ロシアを普通の国にしたい」と話した。  
デモに先立つ21日、当局側は無許可デモを呼びかけた団体の幹部らを拘束していた。
【引用 終わり】
 私の妄想では、この一連の流れには米国のCIAがかかわっています。最も発端は、ロシアの情報局ですが…。
なぜそう妄想するのか
一連の流れを観察します。
①1月17日 
何者かに毒を盛られた反プーチン派のリーダーナワリヌイ氏が、ドイツでの治療を終えて帰国と同時に逮捕。
②1月19日
 ナワリヌイ氏の逮捕に抗議して、ロシアのナワリヌイ派がプーチン氏の不正らしきを暴露する動画をアップ。無許可デモを詫びかける。
③1月21日
ロシア当局は無許可デモを呼びかけた団体幹部らを拘束。
➃1月23日
 ロシア全土100都市で4万人が無許可デモ。3千人が逮捕拘束。(時事通信の情報)
と、このようにナワリヌイ氏の帰国からわずか一週間で、まるでスケジュールが決まっていたかのように、事態がスイスイ動いています。
 市民が自由に参加する反体制運動って、こんなにスムーズに動くかなという疑問が、まず生じます。
 そして 読売新聞はプーチン氏の不正らしきを暴く動画について【動画は2時間弱】【ドイツに滞在中だったナワリヌイ氏が進行役】【ドローン)で上空から全景を撮影】【建設業者から見取り図や内装図などを入手した】と報道していますが、療養中だったナワリヌイ氏が一人でこんな動画を無作れたはずはありません。
 誰かが手伝ったはずです。その誰かは、2時間弱の動画のストーリーが書ける人で、(多分)警備があるプーチン宮殿に近寄りドローンで撮影できる人で、プーチン宮殿を受注できる=プーチン派のロシア人の建設業者から見取り図や内装図などを入手できる人です。
 となるとその誰かは、(私の妄想では)ロシア国内に残っていたナワリヌイ派の活動家よりは、CIAのような何処かの国の情報機関である可能性が高いような気がします。
 いずれにせよ、ナワリヌイ氏は(2度も暗殺未遂にあったのですから)ロシアに帰れば、「また暗殺隊に狙われるだろう」と覚悟して帰国したと推測します。
 それでも帰国したのは、亡命した反プーチン派の人達が次々に亡命先で毒物による突然死をするので、世界中のどこにいても狙われ続けるのは同じで、それならばロシアでロシア国民に訴えようと決心したのだろうとは、察せられます。
 そして逮捕された。
 今のロシア情勢は、「独裁者フーチン大統領に、自由と民主主義を求めるナワリヌイ氏が挑んでいる」とまとめる事が出来ます。即ち、これは、20世紀から欧米のマスコミが大好きな、古典的な解りやすい構図の民主革命です。
 ですから私は、なんとなく動画制作を手伝った(主導した)のはCIAだと妄想します。
 その理由としては、昨年12月18日 当時の米国国務長官ポンペオ氏がラジオに出演して「政府機関へのサイバー攻撃にはロシアが関与した」と明言した事にもよります。
以下、BBCの記事を抜粋で引用します。
【引用開始】
●ポンペオ米国務長官、政府機関へのサイバー攻撃にはロシアが関与と 2020年12月20日


アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は、
ポンペオ国務長官はラジオ番組に出演し、「この活動に携わったのはロシアだと、かなりはっきり言える」と述べた。
米ソフトウェア会社「ソーラーウィンズ」(本社・テキサス州)が開発したソフトウエアを狙ったサイバー攻撃は数カ月前から続いていたが、先週になって発覚したばかり。
ソーラーウィンズ社製のソフトはアメリカのさまざまな政府機関が利用しており、標的にされた中には核兵器を管理するエネルギー省の国家核安全保障局も含まれているという。
一方、トランプ大統領はこのハッキングによる被害は軽微で「制御されている」としている。また、ロシアの関与には疑問を示し、中国が関わっていると示唆していた。
ロシアは一切の関与を否定している。
ソーラーウィンズのネットワーク管理ソフトを狙った一連の攻撃には、「サンバースト」という名称がつけられている。
同じソフトを使うイギリスを含む複数の国の政府組織で、被害が出ていると見られている。史上最大規模のサイバー攻撃の全容解明には、数年かかるとの見方も専門家の間で出ている。
「今なお実際に脅威」
ポンペオ長官は、ロシアが数カ月にわたりアメリカを含む各国の政府機関や企業に侵入していたと考えていると語った。…この高度なサイバー諜報作戦により、米政府内ではエネルギー省のほか、財務省や国土安全保障省、国務省、国防総省、商務省などが被害にあったという。
ポンペオ氏によると、捜査当局はまだ「何が起こったのかを解明している」最中で、事件の詳細のほとんどはおそらく今後も極秘扱いのままだろうと話した。
その上で、ロシアは「我々の生活を脅かそう」としており、「ウラジーミル・プーチンは今も実際に脅威」だと付け加えた。
【引用中断】
この一連のロシアサイバー攻撃の報道では、アメリカも報復を考えていると報道されました。
アメリカが全力でサイバー報復をすれば、ロシアの電力送電網や金融ネットワークも破壊する事が出来るので、ロシアの市民生活自体が破壊されるそうです。ただそんなことをすれば、ロシアも反撃してきてアメリカの市民生活に齟齬が発生するのでそれはできないなどと報道されていました。
とすれば、何をするのか?
やられた事と同じ程度にコソコソとサイバー攻撃をかけるか、CIAを使ってロシア政府の邪魔をするかです。つまり、ロシアの反体制派を援助して、反プーチン運動を盛り上げる事です。
そんな風に漠然と考えていたら、ロシアでこの一連の騒ぎか起きました。たった一ケ月でCIAもここまでできるのかな?という疑問もわきますので、元々米ロは情報戦をやっていたようにも思います。
ただ米国内のこの動きが、米国の主敵を中国からロシアに帰る動きだとすると、今後の世界に影響が出てくるだろうなと思います。
と申しますのは、このBBCの記事の後半では、トランプ(当時)大統領はサイバー攻撃を中国かもといい、バイデン(当時)次期大統領はロシアだといっていると、述べられているからです。
では引用を抜粋で再開します。
【引用再開】
トランプ大統領はメディアを批判
トランプ大統領は19日、このサイバー攻撃を誇張していると「フェイクニュース・メディア」を批判した。トランプ氏は「フェイクニュースのメディアは実際よりもはるかに大きくサイバーハッキングを報じている」とツイート。
「私は十分な情報を得ているが、全てちゃんと制御されている。くだらないメディアは何かがあると真っ先にロシア、ロシア、ロシアと騒ぎ立てるが、それはどのメディアも主に経済的な理由から、中国のしわざかもしれないという可能性には触れない(中国かもしれないのに!)」と書いた。
一方で、自分の閣僚のポンペオ国務長官の発言には触れず、
…トランプ大統領のロシアへの態度はあいまいだ。
ロシア情報当局がアフガニスタンの反政府組織タリバンに対して、アフガン兵やアメリカ兵の殺害に賞金を提供していた疑いも過小評価している。
バイデン次期政権は「最優先事項」に
バイデン次期米大統領は、今回のサイバー攻撃問題を新政権の「最優先事項」にすると述べた。
バイデン氏は17日、「我々はまず、敵がそもそも大規模なサイバー攻撃に取り組んだりしないよう、阻止・抑止する必要がある」と発言。「そのためにはたとえば、これほどの悪意ある攻撃をこの国に仕掛ける当事者には莫大な代償を払わせる。同盟国や友好国と提携しながら、対応していく」
【抜粋引用 終わり】
 私は、トランプ前大統領もバイデン大統領も、自分に都合のよい事しか言わず、都合の悪い事は無視するという危険行為をしていると思います。
 つまり、現実には、ロシアも中国も大規模なサイバー攻撃をアメリカにしているはずだと、私は確信します。
ロシアも中国も基本的にはアメリカの敵なのですから、トランプ前大統領が「ロシアの敵対行動は見過ごして、中国だけに目くじらを立てる」のは可笑しいです。
そしてバイデン大統領が「中国のサイバー攻撃を見過ごして、ロシアだけに目くじらを立てる」としたら、それもおかしいです。
両方が敵なのですから、中国とロシアのどっちが敵かと考えるとしたら、トランプ・バイデンどっちちも可笑しいのです。、だから、米国内反対派がその可笑しさを攻撃するのですが、どっちがより危険かといえば、私は中国を見過ごしにする事の方が危険だと思います。
なぜならば、ロシアは「自分達が大国の一つと国際社会から観られたい」と願望しているだけで、「アメリカにとって代わる」という野心まではありません。その実力も資金も人口もありません。
一方、中国は「アメリカにとって代わろう」と野心満々です。そして、資金と人口をもって、実力が足りない分を騙しのテクニックで補おうとしているのです。
ですから中国共産党としては、かつて第二次大戦中に本来ならば敵になる中国国民党と米国と日本の3者を、国民党・米国対日本で戦わせて疲弊させて、漁夫の利で中国をその手にした成功体験を再現させようとしているような気がします。即ち、米ロを戦わせて疲弊させて、漁夫の利を取ろうとしているような気がします。
とはいえ、あの時とは違って(核があるので)米ロは直接戦火を交えることはしないはずなので、中国の思惑通りには運ばないはずですが、米国がロシアを主敵にすえてしまうと(米国は主敵を倒すためには、準敵と手を組む国なので)再び中国に経済発展を許す事もしかねません。
だから、バイデン大統領の方が(賄賂にも弱そうですし)危険なのです。今後は、コロナ発祥の地中国への、アメリカの一般の国民の嫌悪感が頼りの4年間になるかもしれません。

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