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中国政府関係者が、突然 怒りを生む下手な風刺家になりました。ただ、私は、韓国人の「東日本大震災をお祝いします」を忘れたくても忘れられません。だから、インドの皆さんも「中国点火VS印度点火」を忘れられないような気がします。●「新型コロナによる一日の死者3000人」と、インドをあざけった “中国共産党”

新型コロナウイルス感染症の発源国として、全世界的な感染者の流行事態の原因を提供したとされている中国が、感染者の拡散により困難に直面しているインドをあざける掲示物をあげたことで物議を呼んでいる。  
2日(現地時間)英BBCによると、中国版ツイッター“ウェイボー”には、最近 中国のロケット発射の場面とインドの死者の火葬の場面を比較する写真があがった。 このアカウントは、中国最高委員会の公安機関である“中国共産党 中央政法委員会”が運営するアカウントに最初にあがったもので、瞬く間に拡散した。
中国が新型コロナの大流行に責任をとるべきだという批判が出ている状況で、新型コロナの拡散により 人々が死に至る他国をあざける内容の掲示物があがったのである。ロケット発射の場面は、先月 中国が 独自の宇宙ステーションのためのメインモジュール「天河」を発射する場面を撮ったものである。 この掲示物には「中国で火をつける時と、インドで火をつける時」という露骨なメッセージが綴られている。
【引用終わり】
理由は不明ですが、中国政府関係者が、突然相手の怒りを呼び覚ます下手な風刺家になって、続々と風刺作品を投稿しています。
先陣を切ったのは、「戦狼(せんろう)外交」と呼ばれる強気で好戦的な外交姿勢で国際社会に売り出し中の中国外務省の趙立堅報道官で、26日、自身のツイッターに日本を揶揄する風刺画を(中国のイラストレーター作の) 投稿をしました。

趙立堅副報道局長本人のツイッターより
一目見ただけでは、何を言いたいのかよくわからないイラストですが、毎日新聞によりますと「葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにしたもので、船上にいる防護服を着た人物が、放射性物質のマークがついたバケツに入った緑色の液体を海に流す様子が描かれ、富士山は原発とみられる建造物に描き換えられている。趙氏は「北斎が生きていれば非常に心配していただろう」と英語で書き込んだ」
そうです。
スマホだと虫眼鏡を使うか部分拡大しないと解析できない、まるで暗号みたいな風刺画ですが、一応27日に日本側が抗議して削除を求めると、趙氏は暗号を解読してくれたのが嬉しかったのか、28日にこの風刺画を投稿の先頭に固定し、より目立つようにしたそうです。
趙氏が「北斎が生きていれば非常に心配していただろう」と日本語ではなく英語で書き込んだのは、欧米の過激な環境保護団体の目に留まって、「日本の捕鯨の反対運動をするように過激な海洋投棄反対運動が全世界的に起こって欲しいと考えたのかな?」と、私はちらっと思いました。
しかし、それならこんな解説無しではよくわからない暗号イラスト風刺画ではなくて、一目で分かってもっと感情に訴えるモノにしないと、成功しないと思います。
とはいえ、今売り出し中の趙氏に「素晴らしい手腕です。私たちも真似しました」とゴマをすりたかったのか、駐日日本大使館が28日に、アメリカを揶揄する風刺画を投稿しました。

(在日中国大使館のツイッターより)
こっちの方は風刺画っぽいです。何を言いたいのか、絵を観たら一目で解ります。でも、私が思うに、投稿する国を間違えたと思います。
これは、トルコなどの中東で投稿しないとだめですよ。
占領地に対するアメリカの民主と食料援助・経済援助を、《死に神》として受けとるのではなくて、占領軍アメリカへの怒りも恨みも憎しみも心の中に押し込めて《福の神》に育て上げた・日本国で投稿しても共感は得られません。
案の定、「大使館がやることか」「下品だ」と批判が殺到して、【中国国旗を模した死に神が新疆(しんきょう)や香港の扉を開けるという過去の類似投稿を引き合いに、「パクリだ」との指摘もあった。 投稿は30日午後に削除された。(産経新聞)】という結果になりました。
ついでに申しますと、この中国大使館の死に神ツイート騒ぎは、下記の米国大使館ツィートで幕引きになりました。


つまり、「米国」が民主をもってきたら、こうなります。と広めて、日本人に反米感情を刷り込む企ては、失敗した訳です。
そしてついに、月が替わって「中国で火をつける時と、インドで火をつける時」という露骨なメッセージの「インドを侮辱する」投稿が、中国本国でなされたのであります。
これは、絵ではありませんでした。中国人は「風刺画では成功できない」とあきらめたのかもしれません。ですから、写真にしたのですが、すると一目でわかる風刺を飛び越えた、ヘイト写真になってしまいました。結果、あまりにも不快で、中国本国でも批判が殺到して削除された模様です。しかし英BBC が伝えているので、世界に拡散すると思われます。
何をどう考えたら「こんな投稿をしよう」などという発想が浮かぶのか、ちょっと理解できません。
しかし意図は解析できます。投稿者は「同じ火でも中国は世界最先端のロケットの火、インドはコロナを制する事もできない原始的な火葬の火」と自画自賛して対比させれば、「中国凄い!」と中国人が喜ぶと思ったのでありましょう。
しかし、中国の中ですら批判が出るのですから、世界の人達はその数倍・数十倍批判したくなるでしょう。
中国は「コロナ発症国でありながら一言も謝罪せず威張っている」と、ただでさえ世界の人々の不快感を集めているのですから、これでチャイナヘイトは一段も二段も上がるだろうと、私は予測します。
孫子の兵法では、敵と戦う時の攻撃目標の優先順位は、「1は敵の政策、2は敵方の同盟の分断、3は敵の軍隊、他に方策がない場合に限り都市」としています。
すると、現在の中華人民共和国は、1の敵の政策を攻撃しているのかもしれませんが、そのやり方がどうも稚拙のような気がします。
これでは、敵方を心情的に反中国の大きな同盟の塊にしてしまいます。
特に、インドに対しての「中国点火VS印度点火」は、どちらかといえば、日・米・豪・印のクワッド諸国の中で、ただ1ケ国・精神的な迷いがあったインドに対して、「中国人を嫌悪して下さい」とメッセージを出したようなモノなので、敵方の同盟を分断する代わりに強固にしてしまうオウンゴールです。
津波の被災地域に住んでいる私は、韓国人の「東日本大震災を〇〇〇します」を忘れたくても忘れられません。ほんの数人の韓国人の悪意なのに、韓国というものに対する嫌悪感がまるで私の身の内に入り込んだかのようなのです。
それまでの嫌韓意識は、文字として頭の中に入ってきたモノ出たので、別の文字情報で上書きが可能なモノでした。けれど「東日本大震災を…」は、言葉に表すことはできないのですが、違うのです。
ですから、インドの皆さんの中にも「中国点火VS印度点火」を忘れられない人がいるような気がします。
いずれにしても、先月末から中国政府関係者が連発する、風刺は、私には笑えません。
最も相応しい感想は、気色が悪いです。
ですから「決して、中国に支配されたくない」と、改めて思いました。
連休最後の日に 気色が悪く終わっても嫌なので、安倍前首相の笑顔が載ってる記事を付記します。
●蔡総統、安倍前首相のパイン写真に反応 「いつでもお送りします!」/台湾
4/28(水) 13:33配信【フォーカス台湾】



蔡総統のツイッターから
安倍晋三前首相は28日午前、「台灣鳳梨」(台湾パイナップル)と書かれた段ボール箱を前に、パイナップルを片手に満面の笑みを見せる自身の写真をツイッターに投稿した。蔡英文総統は同日正午過ぎ、この投稿を引用する形でリツイートし、「是非とも #台湾パイナップル をご堪能ください!五個で足りなければ、気軽にお知らせください。いつでもお送りします!」とアピールした。 安倍氏は「今日のデザートはパイナップル。とっても美味しそう」とのコメントを添えて写真を投稿した。写真には5個のパイナップルが写っている。 (編集:名切千絵)

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