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日本の風土に合わせた方法で、ワクチン接種を素早く円滑に進める方法は 「開業医が協力できるワクチン接種の制度設計をする事」だと思う。 今回のワクチン接種がうまく行っていないのは、行政側が自分達だけで「ワクチン接種はこうしよう」と制度設計をしてしまって、開業医が協力できる制度設計をしていないからであると思います。


企業・職域接種ができるか色々と調べた所、医師2・看護師6・受6・責任者1の1チームで、1日400人にワクチンを接種するそうです。
とすれば、一日百万人にワクチン接種をするとすれば、協力を要請する医師は5千人で、看護師は一万5千人になります。国と自治体が総力を挙げて、これだけの人員が集められないのは、何とも情けないですが、その理由は医師たちの都合をよく聞いて協力を要請する事をしていないからであると思います。
例えば、日本の一般診療所の数は10万2105件あるそうです。つまり、開業医が10万人以上いるのです。
そしてこの開業医さん達は(私の住む市では) 日曜日と木曜日はお休みにしています。
ですから、地元自治体で会場を (タダで) 提供して、受付も市職員が担当して、日曜日と木曜日に地元開業医に交代で看護師3人ずつ引き連れてきてもらってワクチン接種をしてもらえばよいのであります。
市内の開業医に交代で月2日ずつ来てもらう事は、充分に可能だろうと思います。
このような方式を政府が提案して、「日本全国で、展開したい」と発表すると、少なくても内科の開業医は、嫌でも協力せざるを得ません。なぜならば、自分の病院・医院のお客様である患者の手前があるからです。
それでもって、令和2年度第3次補正予算で新型コロナウイルスワクチンの接種費用は事務費も含めて一人2070円補助されるそうです。まさか、「自治体には補助して、医師にはあげないよ」という訳ではないでしょうから、ワクチン接種所は一日400人への接種で、81万4千円の補助金を受け取れることになります。
看護師2万5千円×6で15万円・受付1万5千円×6で9万円・責任者2万5千円で2万5千円で医師以外の人件費は26万5千円です。それで残りは医師2人と会場費で54万9千円です。2人で割れば一人27万4千5百円になります。
即ち、地元自治体で会場を (タダで) 提供すれば、地元開業医は看護師3人引き連れでワクチン接種に駆けつければ、一日20万円以上を受け取れることになります。
有償ボランティアとしては充分な金額でありましょう。また、自分がワクチン接種に行く日に、自分の患者さんの予約を入れておけば、患者さんに対しても大いに面目を施せます。
ですから、私は、地元の医院が休みの日に、自治体が体育館などにワクチン接種所を設けて、ワクチン接種を進める方法か一番日本に会っていると思います。
開業医の半分5万人が月2日協力すれば、一月で2千万人が接種できます。すると、2回接種なので、4ケ月で4千万人が無理なく接種できます。
地方は、これで充分でありましょう。
後は、大都市圏では大病院が。大病院なりに自治体・国が協力して、大規模接種会場をあちらこちらに整備すればよいのであります。
即ち、私は、今回のワクチン接種がうまく行っていないのは、行政側が自分達だけで「ワクチン接種はこうしよう」と制度設計をしてしまって、開業医が協力できる制度設計をしていないからであると考えます。
裏を返せば、日本医師会が「こうしてくれれば、我々は協力できます」と提案しない事は、奇々怪々です。こうすれば、医師も儲かって評判もあがるのに…。
今回、日本医師会のお偉方は、歯科医師のワクチン接種に反対する事と、「自分達はワクチン接種したから、パーティ出てもいいだよ」と行動して世間の顰蹙を買っただけです。
日本のお医者さん達が、自分達の評判を落とす人達を首脳に選んでいるのは不思議千万ですが、普通のお医者さんは患者を診るのが忙しくて、医師会活動が出来なくて、医師会活動をしているのは暇なお医者さんだけなのかもしれません。
しかし日本のお医者さん達は、もっとちゃんとした人達を医師会の首脳に選んだ方がよいと思います。

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