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日本のワクチン援助力は小さいです。個別援助は、TPP7ケ国と台湾アセアンの何カ国が限界です。早くどこに援助するという大枠を示さないと、親中派の国に揺さぶりをかけられて、友好国に日本は頼りにならないと見切られてしまいます。●出遅れ日本、存在感薄く G7、ワクチンが焦点


 11日に英南西部コーンウォールで開幕するG7サミットは、新型コロナウイルスの世界的流行が続く中、ワクチン普及による感染収束が最重要課題となる。  
議長を務めるジョンソン英首相は、来年末までの全世界でのワクチン接種完了を目標に掲げたが、接種で出遅れた日本はこの議論で存在感を示せずにいる。  
「戦後最大の困難にわれわれが立ち向かうのを世界が見ている」。ジョンソン氏は声明で、G7が自国だけでなく、世界全体のために行動する必要性を訴えた。  
呼び掛けに対する異論は出ておらず、焦点は実現に向けた道筋に移った。自国で余ったワクチンを国際的な共同調達の枠組み「COVAX(コバックス)」などを通じて途上国に分配することに加え、ワクチン製造技術の移転や資金拠出が議題となる見通しだ。  
議論を主導するのはバイデン米大統領。COVAXに巨額の資金支援を表明したほか、余剰ワクチンの提供にも積極的だ。途上国が求める特許権の一時停止をいち早く支持するなど、「リーダーシップが際立っている」(ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス氏)と称賛の声が上がっている。  
一方で日本の存在感は薄い。余剰ワクチンの途上国提供は、英仏米などが2~3月に表明したのに対し、日本の正式発表は今月に入ってから。ワクチン確保や接種開始でもたつき、最近まで自国分の確保にすら四苦八苦していた。
●日本にワクチン60万回分要請 「前向き反応」と期待 スリランカ 6/10(木) 14:34配信【ニューデリー時事】



スリランカのラジャパクサ大統領(EPA時事)
スリランカ大統領府は9日、ラジャパクサ大統領が日本の杉山明・駐スリランカ大使と同日会談し、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナワクチン60万回分の供与を要請したと発表した。  
ラジャパクサ氏は親中派とされ、日本の供与が決まれば、中国の途上国に対する「ワクチン外交」に対抗する意味を持つ。  在スリランカ日本大使館は、「(会談で)日本政府のワクチン提供に関する方針を伝えた」と説明。スリランカ側は声明で「(供与に)前向きな反応だった」と期待感を示した。
【引用終わり】 
私は、疑い深い性格なので、親中派のスリランカ大統領が日本にワクチン供与を要請したと、決まってもいないのにプレス発表するのはおかしいと思います。
こんな発表をされてしまえば、拒否すればスリランカ国民に対して日本が悪者になってしまいます。
これでは「ワクチン寄こせ」の脅迫です。
いずれにしても、今の所日本にはアストラゼネカの6千万人分のワクチンしかないので、日本が援助できる国は多くても15~20ケ国です。人口にもよりますが、そんなモノです。
ですから、TPP7ケ国と、台湾・ベトナム・フィリピン・マレーシア・インドネシア位です。
ですから、早めに米国のようにどこの国に援助するという戦略を法被要するべきであると思います。
つまり、私は親中派のスリランカ大統領が、このような発表をするということは、日本のワクチン援助が、日本が大事にしなければならない国に向かわないようにするための一手ではないかと思ってしまうのです。
スリランカの言う60万回分と言うのも、ミソです。
これでは日本の援助ワクチンを途上国の100ケ国に等分に分けた数です。
一見、全世界の為という博愛主義のようですが、これは悪平等です。なぜならば、60万ずつ分配してしまえば、それは日本の友好国にとっては、日本は頼りにならないという事になってしまいますから…。
つまり、これは日本のワクチン外交を日本外交の得点にする事を消すための、中国の陰謀ではないかと、私は思います。

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