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夫との運命の出会い

夫とはちょうどキリの良い2000年に職場で出会った。最初の印象は「かわいい」
顔もかわいいし性格もかわいい。
ある日は「今日パチンコ行くんですよ〜、僕遊ぶの好きなんで〜」
ある日は「俺この会社入る前パツキンだったんだよね〜」
そしてまたある日は「昔ギャル車でナンパしたからさ〜」
当時のパリピ夫語録を集めたら本当に笑えてくる。そんな彼を見て私は「最高の友達だけど彼氏は絶対ねーな」と思っていた。

まさかの将来夫となる人が「パチンコで負けたり大勢の友達とパリピしている」頃、超隠キャの私は当時付き合っていた彼氏との関係に悩んでいた。誕生日にお祝いもしてくれない、平気で傷つけてくる。2年続いたけどこんな関係はもう終わりにしないといけないと思っていた。

彼氏は絶対ないけどw私はパリピくん(夫)と話してるのはとても楽しかった。出てくる出てくるパリピ語録w彼氏との関係に悩んでいた私にとってそんなどうでもいい会話は救いでもあったのかもしれない。
しかし周りは「ななとなな夫くんってめっちゃ仲良くない?」と映っていたようで事あるごとに「付き合えばいいのに」と言われていた。まあ運命のあの日が来るまで「ハハハ〜(ねーよw)」だったけどね。

そんなある日、私は24歳の誕生日を迎えようとしていた。この誕生日をスルーされたら彼氏とは別れる。と心に決めていた。んで案の定スルー。もう迷いはなかった。一言「さよなら、もう来ないね」だけ言って部屋を去った。

「24歳の1年間はフリーでいる」と決めた私は手始めに仲良しのパリピ君(夫)に携帯番号を教えた。男友達ってものを作らなきゃいい恋愛できないよね!

ところがどっこい、ここから元彼はストーカーへと化した。1時間に何十回も鳴る携帯。根負けして部屋に行けば包丁を出されて「今から死ぬから」と脅された。必死に冷静を装うがそりゃ内心超怖いっすよ。この時助けてくれたのが夫でした。

夫としたら女友達のストーカー被害を救うお手伝いをしたに過ぎなかったが、私はここで「パリピ君は結婚する人だ」と直感した。もうね「ビビビ直感」
ここから私の肉食系ハンターであまり乗り気じゃない夫を何度も遊びに誘い、無事2週間後くらいにカップルになったわけです( ^ω^ )結局フリー期間1ヶ月。私も大概だぞ。

完璧な陽キャの彼氏に合わせるため、完璧な隠キャだった私は色々頑張らなきゃ⭐︎と思ってネイルしたり服買ったり頑張ったんだけどもそんな努力はいらないとわかるのに時間はかからなかった。
ただただ自分らしくいればいい、自分を大きく見せたりする必要は一切なし。それでいて毎日心躍るように楽しい。そして気づくと私の恋愛悪癖だった「試し行動」をこの彼氏には全くする必要がないことに本気で驚いた。何を試さなくても愛してくれる安心感。私は24歳で初めて「恋愛」をしたのかもしれない。

ロマンチックなことももちろんあったけど95%はアホなこと言って大笑いしてるカップルだった(というか実は今も)笑い過ぎて呼吸困難になるんじゃないかと思ったこと多数。

また夫は「陽キャの遊び」を教えてくれた人。海でバーベキュー(北海道だけらしい)から始まり最低月一は10人以上で集まりパーティーパーティー🎶
こういう遊び方をしたことがない私にはたまらなく新鮮だった。そしてここでも陽キャと隠キャの組み合わせにもかかわらず「なな夫よく見つけてきたね、めっちゃお似合いなんだけど」と言われてなな上機嫌🎶
まあ付き合うまでは「ワタシ堅い人間なんで。パリピ彼氏はない」と思ってたんですけどもねw

でも実はパリピは外向けの顔で内に秘めるものは職人肌。周りに何かことさらにアピールしてみたり宣言したりしない。静かに淡々と他人以上にやりぬく。「俺他人よりすごいでしょ?」などと絶対言わない。というかその発想がない。己の敵は己。超えて行くのは自分だけ。私は周りがあまり見抜けなかったこの内面も付き合って割とすぐに気が付いた。そしてこれこそが21年経った今も尊敬しているところ。

そんな大好きな彼氏と1ミリの不安も心配もないまま2年の交際を経て結婚となったわけであります。


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