セバスニャンのデザインについて
あいさつ
初めまして、七重なえと申します。
普段はX(twitter)でセバスニャンというキャラクターのイラストを描いています。
今回はそのセバスニャンについて、主にデザインの部分から語っていきたいと思います。
ちなみに、今回語る内容はすべて私の勝手な解釈です。
これが正解、というものではない事はご理解ください。
セバスニャンとは?
まずはセバスニャンの説明を…と言いたいところですが、その前に少しだけ鬼頭みさきさんについて触れます。
鬼頭みさきさんは、今年の6月にアップランドからデビューしたVtuberグループ、“ぶいぱい”のメンバーの1人です。
ライブ配信を中心に活動されていて、聞き取りやすい声に高いテンション、馴染みやすいけど破天荒な性格の方です。とても感情豊かなのもあり、配信を見ているだけで元気になれます。
ぜひとも配信を覗きに行った際は、
「わこつー!初見です。」
とコメントをしてあげてください。ニコ生みたいだね。
そんな鬼頭みさきさんですが、正体がヴァンパイアなので眷属がいます。それがセバスニャンです。初配信では12分くらいの所から登場します。
鬼頭みさきの眷属で、ねこです。多分オス。
以上、セバスニャンの説明でした。
「短すぎじゃない?」と思いましたね?
だってもう書くことないんだもん。
というのも、公式で決まってる設定はそんなに多くないんです。それ以外はほぼ二次創作なのと、鬼頭みさきさんが配信内でチラッと言及した程度なので……(正直あんまり覚えてない)
でも何故かすごい人気なんですよね!!!
X(twitter)を中心にファンアートがありえないくらい描かれておりまして、一時期は鬼頭みさきのファンアートが半分くらいセバスニャンという、冗談みたいな事態になったこともあります。人気すぎるだろ。
さて今回はそんな、私みたいなごく一部のファンの心を掴んで離さないセバスニャンの魅力を、前半は猫っぽいデザインについて、後半はなぜか惹かれるお顔について語っていこうと思います。
セバスニャンの猫っぽさ
前半はセバスニャンのこんな所が猫っぽいよ、という面から見ていきましょう。
今回は耳と目について紹介します。本当はもっと語りたいんですけど、流石に長くなりすぎちゃうので……
セバスニャンの耳
まずはこちらのいかにも猫らしい耳。
耳の形だけで猫って分かるくらい、猫のキャラクターにとって耳は大切な部分ですね。
左耳には切れ込みが入ってるのが見えます。この切れ込みはご存知の方も多いと思いますが、地域猫のしるしです。耳の先をカットすることが多いのでさくら猫と言ったり、「TNRされた」なんてギリギリな言い方もしますね。
鬼頭みさきと出会う前は野良猫生活だったんだな…もうタマないんだな……なんてキャラの掘り下げ考察のできる素晴らしいデザインです。
右耳のブックマークみたいなタグは、鬼頭みさきの耳飾りとおそろいの形ですね。エモすぎる。
これも考察というか妄想が捗ります。
そして耳の中の色は暗いブルーなのですが、これは後で色彩に触れる際に語りたいと思います。
セバスニャンの目
次にこちらの可愛らしい目ですね。
オレンジの瞳の猫はあまりイメージが無いかもしれませんが、猫の瞳の色にはカッパーと言われる少し赤みの入った銅色のものがあります。日本だと割とメジャーらしいけど私は見た事ない。
メラニン色素を多く持つ子がカッパーの瞳になるらしく、色素を多く持つということは毛の色も黒になりやすいのですが……
ちゃんとセバスニャンも黒い猫だ!!!
そこまで考えられてるの!!?!??
鬼頭みさきのメンバーカラーがオレンジなので、それともマッチしていますね。要素と要素の結びつきが素晴らしすぎる……
目についてですがもう1つ。セバスニャンの目のオレンジの部分、実は白目じゃなくて虹彩なんです。人間以外の動物はだいたい白目見えませんもんね。
で、ここが虹彩だとどうなのって話なんですけど、つまり目の黒いところ全部瞳孔なんです。現実の猫も、驚いた時以外に、暗い所にいる時や獲物を狙う時なんかはこんな風に瞳孔まん丸にしてますね。
こんな人畜無害そうなのに、生態系では捕食者側って事をあらためて感じられます。かわいいな。
セバスニャンの顔に惹かれる秘密
後半はセバスニャンのご尊顔についてです。
まず、パッと全体を見た時に目を引くのが、目と口から飛び出た舌ですね。非常に可愛らしく尚且つインパクトもあります。このしまい忘れのような舌は、セバスニャン最大のチャームポイントと言っても過言でないでしょう。
そのチャームポイントを活かすための工夫として、実はこの舌に向かって視線が誘導されているんです!……多分。
配置と色彩の2つのポイントから解説していきます。
セバスニャンの顔の配置
それでは、このお腹の白い模様に注目してください。大雑把な形で見ると下向きの半楕円になっていると思うのですが、これに沿って円を引いていくと……
円の中にちょうど顔がすっぽりおさまりました!
そして、この円のだいたい中心から舌が飛び出ています。
このように目立つ部分にチャームポイントがある事で、自然と視線が顔の中央に誘導されるんですね。
実際にこの舌を消してしまうと、誘導された視線の行く先が失われて非常にバランスの悪いことになってしまいます。
また、セバスニャンのヒゲもこの視線誘導に一役買っています。例えるなら集中線のような役割で、下画像の左のようにすると分かりやすいでしょうか。
かなりの頻度で描き忘れがちなヒゲですが、ちゃんと大切な役割もあったんですね。
ただ、描き忘れた時は「光の加減で見えないだけだから!」と言い訳をしましょう。良いじゃねぇか、こちとら150匹以上描いてても未だに忘れるんだぜ。
セバスニャンの色彩について
セバスニャンのカラーで一番目立つ色というのが、要所に使われたオレンジ色です。これはセバスニャンの色の中では、オレンジ色がもっとも彩度が高いためですね。
そしてこのオレンジの部分、なんとなく上の方、もっと言うと顔周辺に集まっています。人の視線は鮮やかな方だったり情報の密度が高い方に引かれるので、それを利用して視線を誘導してるってワケ。
また耳の中が暗い青色なのも、このオレンジ色を引き立てる役目があります。補色とか反対色とか言うやつですね。
補色は互いに相手の色を目立たせるのですが、今回は青を暗くすることで効果的にオレンジ色を主役に引き立てています。
耳の部分は地肌の見えやすい所でもあるため、一般的に猫のキャラクターは耳の中がピンクやオレンジ、グレー等になりがちなのですが、ここに青を持ってくるセンスは本当に素晴らしいです。
このように、一見シンプルな見た目のセバスニャンにも沢山のテクニックが使われていてキャラクターに深みを出したり、見ていて飽きにくいデザインになっているんですね。
まぁ小難しいこと考えずに「かわいい!」って言うだけで十分なんですけど。
さいごに
ここまで読んでくださってありがとうございます。お疲れ様でした。
自分はイラストや猫等の専門家ではありませんし、この記事はあくまで個人の解釈です。間違っている所もきっとあるでしょう。それでもこの記事が、少しでもセバスニャンを知る助けやきっかけになれば嬉しく思います。
また、御自身の好きなキャラへの理解を深める時の参考にしていただけると幸いです。
重ねてにはなりますが、こんな長いオタク語りに付き合ってくださり本当にありがとうございました!!
それではぶいぱい恒例の挨拶で締めたいと思います。おつぱい!
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