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六車奈々、会心の一撃!

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タレント・女優の六車奈々によるエッセイ集。子育てをしながら働く、ハプニングと全力投球な日常をエッセイでお伝えします。
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#夢

45歳、新たな夢へ

45歳にして、国家試験を受験をした。 受験なんて大学受験以来。かれこれ四半世紀ぶりである。 昨年の12月。私は突如、保育士の資格を取りたいと思った。自分の子育てに役立つことは勿論だが、美人塾の活動をもっと広げていきたかったからだ。 そのためには、取りたい国家資格が二つある。まず一つ目が、保育士の資格だった。 とはいえ、私の毎日は忙しい。昼ドラの主演をやっていた時より忙しいと思う。家事、育児、自分の仕事に加え、主人の仕事まで手伝っている私は、朝から晩までスケジュールがパンパ

起死回生

二十九歳の私は、結婚の夢も仕事の夢も失い、絶望の淵にいた。 ここまでの話は『六車奈々、会心の一撃!』の、 『変身 https://note.mu/nana_rokusha/n/n1ab6605ba071』 『仕事か結婚か、それが問題だhttps://note.mu/nana_rokusha/n/n589237c50768』 で記している。 もし心の傷が目に見えたとしたら、それはズタズタに切り裂かれ、手の施しようがないほど無残な状態だったろう。後にも先にも、これほどまでに辛い

ヘヴンリーロマンス

2005年10月30日。 東京へ向かう新幹線の中で、私はカチコチに緊張していた。 なぜなら人生をかけた大きな戦いが待ち構えていたからだ。 TBSの昼ドラマ『愛の劇場 病院へ行こう!』主役の最終オーディション。 この時の私は、八方塞がりだった。 ラジオのレギュラー番組がなぜか突然クビになり、そのショックを埋めるかのように彼に結婚を迫ったら、彼は夢を追ってニューヨークへ留学してしまった。 何もかもおしまいだ。 私の人生は終わった。 絶望の中、最後の力を振り絞って挑んだオーディ

金杯でカンパ~イ!

ご存知の通り、私は競馬が大好きである。 競馬の世界にも「一年の計は元旦にあり」というレースがあり、 金杯がまさにそうだ。 『一年の計は金杯にあり』と言われるほど、 金杯は競馬ファンにとって気合いの入るレース。 『金杯で乾杯!』となるのか、 『乾杯で完敗!』となるのか。 当然、誰もが前者を狙う。 さて、今年の金杯。 中山競馬場で行われる「中山金杯」は、700円で勝負! 京都競馬場で行われる「京都金杯」は、1000円で勝負! 合計1700円で勝負した。 さて、その結果は・・

人間万事塞翁が馬

自分の人生が大きく変わる瞬間を感じることは、そう何度もあるものではない。私の場合、44歳の現時点で、二回だ。 一つは、昼ドラの主演が決まった瞬間。 もう一つは、プロポーズされたとき。 しかし前者は能動的で、後者は受動的だ。どちらも幸せな思い出だが、能動的な方は、自分で人生を切り開いた感じがする。 16歳から関西でモデルを始めた私は、徐々にテレビやラジオの仕事が増え、いつしかタレント業がメインになった。多い時にはひと月に40本も仕事をするほど、超多忙な毎日だった。 しかし女