ユーモアはいかが?
20代半ば、友人とパリへ旅行したときのことだ。現
地にも慣れた3日目くらいだったろうか。バーでお酒を飲み、
ご機嫌でホテルに戻って来ると、部屋のカードキーが全く反応しない。
深夜0時をまわっていたし、廊下で年頃の女の子がウロウロしているのも
物騒だ。私たちは急いでフロントへと向かった。
静まり返ったロビーは、人を不安な気持ちにさせる。
二人は速足でロビーを通り抜け、フロントに到着した。
薄暗いフロントに立っていたのは、白髪に白髭のダンディーな男性。
歳の頃は60歳前後だろうか