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六車奈々、会心の一撃!

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タレント・女優の六車奈々によるエッセイ集。子育てをしながら働く、ハプニングと全力投球な日常をエッセイでお伝えします。
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2019年1月の記事一覧

プロフィール写真の正しい選び方

女性の皆さん。 自分が一番カワイイと思う写真を選んでみてください。 選びましたか? では次に、自分が大嫌いな写真を選んでください。 はい。実は、自分が大嫌いな写真。 これこそ、他人には一番カワイイと思われているかもしれません! 私がモデルの仕事を始めたのは、16歳。 モデル事務所では年に一度、新しいモデル帳を作って クライアントに配布する。 従って、モデル帳に載せる写真は非常に重要だ。 一年間の仕事量が決まってくるからだ。 いい写真を載せれば仕事の依頼が増える。 写真がイ

ユーモアはいかが?

20代半ば、友人とパリへ旅行したときのことだ。現 地にも慣れた3日目くらいだったろうか。バーでお酒を飲み、 ご機嫌でホテルに戻って来ると、部屋のカードキーが全く反応しない。 深夜0時をまわっていたし、廊下で年頃の女の子がウロウロしているのも 物騒だ。私たちは急いでフロントへと向かった。 静まり返ったロビーは、人を不安な気持ちにさせる。 二人は速足でロビーを通り抜け、フロントに到着した。 薄暗いフロントに立っていたのは、白髪に白髭のダンディーな男性。 歳の頃は60歳前後だろうか

多数決は、正義か否か

「あぁ。私はどうしてこんな眉毛に生まれてしまったのだろう。」 小学五年生の私は、鏡を覗くたびにため息をついていた。 自分の眉毛がゲジゲジだとわかったのは、母の悪気ない言葉だった。 「奈々の眉毛は、お父さんにソックリで濃いなぁ!ゲジ眉やなぁ。」 「あはは。ほんまやー!おねぇの眉毛、ゲジゲジやぁ!」 小学三年生の妹は『ゲジ眉』という言葉が面白くて、 以来私を『ゲジ眉』と呼んでからかうようになった。 私は子供の頃から父親似と言われてきた。 特に眉毛がソックリだと言われ、いつも笑

モテ自慢の女

「ぶっちゃけ、私モテます!」 と、モテ自慢をする女がいる。 私はこういう女性が苦手だ。友達にはなれない。その理由は、2つある。 まず一つ目の理由は、『モテること』は、 『オマタがユルイこと』ではないからだ。 最初に言っておくが、オマタのユルイ女性を否定しているわけでは無い。 ついでに言うと、『鉄のパンツを履いているのか?』と思うほど、 操を守り通す女性が素晴らしいとも思わない。 いわゆる『貞操観念』は人それぞれだ。とやかく言うつもりなど毛頭ない。 問題は、その先にある