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Covid-19ワクチン接種までの一部始終記録


〜序文〜

以下は私が経験した「Covid-19 ワクチン接種」における一部始終を記録したものである。
当然、全ての人が副反応に悩まされる訳ではないし、打つ打たないは個人の自由である。狭いコミュニティー内で起きていた数週間の忘備録。ただそれだけ。
気にしてしまう人は読まない方がいいと思いますが、今後やってくる一般の方々へのご参考となれれば幸いです。


〜事前〜

2021年4月。Covid-19感染症対策において、多数の自治体からワクチン接種について具体的なスケジュールが示された。

私の住む自治体、名古屋市も4月中旬に公的な情報が出回り始めた。
私は公的な優先順位では3番目だが、結果として2番目の高齢者と同じタイミングで打つ方針であると確認された。

同時期、ワクチン接種への不安点がニュースなどで出てきていた。
「副反応」。頭や関節、筋肉、接種部位など痛みが発生するケースや、疲労感、寒気、熱発などの諸症状が報告されている。ショックやアナフィラキシーによる重大な反応が起こるケースもまれにあるようで...。
(現時点でも統計情報が出ている模様です。
 詳細な情報は厚生労働省・Covid-19ワクチンの説明書を参照のこと)

上記のような副反応情報はすぐに部署内にも広まっており、当時部内の従業員にスケジュールを伝えた時本当に反応は様々だった。
既にいろいろ情報を仕入れ、近い将来のことを考えた結果打たない選択をした職員もいた。
ほとんどの人は漠然と考えていたようで、意思確認の期限ギリギリまで熟考するケースも散見された。

それはそうだろう。国が発表した見通しから生産が遅れ、注射器の規格が合わずワクチンの数が足らないなど種々問題があり、当初2月予定だったものが具体的な話も碌に出てこず結局5月までずれ込んだのだから。
進捗状況も知らされぬまま急に「スケジュール決まったけど打つ?やめとく?」って言われて結論を急かされれば戸惑うのも無理はない。まして、私たちより先に打っているのは優先順位的に言えば「医療従事者」だけだ。今までになかった新しい技術のmRNAワクチンを体内に注入するにはあまりにも情報がなさすぎる。
まぁ、本当の意味で先駆者である医療従事者に比べればまだ判断材料があるだけマシとも言えるのだが。

ただ、結局は意思確認を終え、詳細なスケジュールが出てしまえばあれよあれよという間に接種まで時間が過ぎてしまった。


〜1回目接種経過〜

私は職員枠のため、本来順位が上の「高齢者」とは別にスケジュールを組まれた。
基本は同一部署で枠が組まれ、休憩時間に近いタイミングで接種の予定が立てられた。
私の部署は現場職のため、事前に知っていた副反応のことを考えれば部署内で接種スケジュールを分けておきたかった。もしアナフィラキシーなどの重大な副反応が起きた場合、現場を回すことのできる人員を余分に用意しなくてはいけなくなるからだ。
その願いは結局叶わず、当日は指定の時間に部署全員で特別会場へ赴くことになった。

まずは受付に赴き、事前に提出した問診票を受け取り、体温を記入。医師の説明を受け、会場へ入った。
会場は広く、待機をする場所も密にならないよう間隔を開けて椅子が配置されていた。呼ばれるまでは専用の椅子で待機。すぐに自身の名前を呼ばれ、接種担当の看護師からワクチンの接種を受けた。

今回のワクチン接種は、本当に驚くほど痛みを感じなかった。




接種を受けた後は小さい絆創膏のようなものを貼られ、15分の待機を命じられた。
基本は安静にすることが原則らしく、接種時間を管理されタイムキーパーに呼ばれるまではその場所から動いてはいけない。
他にも待機を行っている従業員がおり、何とも言えない微妙な空気が待機所を支配していた。

たかが15分、されど15分。
ただ待っているだけの15分は非常に長く感じた。

15分経過後は体調を確認され、業務に戻ることになる。
その場にいた全員15分を無事に終え、続々と持ち場へ戻っていく。

と、その時現場に戻った1人の他部署従業員が体調の悪化を訴え、看護師が状態を確認しに現場へ降りた。詳しい症状は聞けなかったが、接種後30分以上経過した状態での話だった。
やはり、わずかではあるが重い副反応が出現するケースはあるようだ。

自身は特に症状もなく現場に戻った。
看護師からあらかじめ渡されたカロナール半錠(熱などの反応への対策)を部内職員へ配る最中に話を聞くと、既に接種側の腕が重く感じる職員が数名いた。特に女性に多いようだった。

私はこのワクチン接種のために当日来たようなものだったため、一応30分の経過を待ち、家路についた。
説明書にも記載がある通り、「当日の入浴は可」だが、だんだんと接種側の腕が重くなってきたこともあり結局入浴はせずに当日を終えた。



翌日。
明らかに接種部位が重い。
インフルエンザ予防接種で同様の症状が出た時は、赤く腫れ熱を持っていたが、今回は熱を持たず、ただ腕を上げようとすると「鈍い痛みと重さ」を感じる。
これは翌日出勤の職員もほぼ同様で、職員によっては頭痛を感じてカロナールを服用した職員もいた。

2日目。
だんだんと腕の痛みは収まり、きちんと接種側の腕は上がるようになった。
恐らく、これで副反応自体はこれでお終いなのだろう。

4日目。
原因不明の頭痛が朝からあった。
元々頭痛持ちのため、この時は特に気にも止めなかった。




〜2回目接種経過〜

1回目と違い2回目は業務に支障の出る副反応が強く出る情報が出ていたため、日程決めを行う際に部署内で日程を分けるよう強く求めた。が、結局は覆ることはなく1回目と同じく部署で同時刻に行うこととなった。
理由として接種間は3週間開けることとあり、当部署がずれることにより3週間の間隔が取れない職員が出てくるからだという。
ならどうして最初から部署内でずらして接種することに同意しなかったのか。


受付から接種までは全く同じ過程だったため、ここでは割愛する。
今回は事前にカロナールは配布されず。全国的に接種スケジュールが進行してきており、カロナールの在庫が無くなってきているようで事前に今回はない旨のアナウンスがあった。今はどうか知らないが。

やはり当日は特に症状らしき症状は出ない人ばかりだった。
接種部位の痛みを訴える人はいたが、それでも8人いるうちの2人のみだった。
ただ、2回目の接種で問題となる副反応「発熱」「倦怠感」は翌日以降の発症例が多い。正直次の日がどうなるか不安でしょうがなかった。


翌日。
部署内で打たない選択をした人に早番をお願いし、私も早くきて現場に入った。
朝早い時間では症状もなく軽快だったが、次第に接種部位から身体全体にかけて重りをつけたような、疲れにも似た倦怠感が襲ってきた。
熱はなく、体温計で測定しても36℃半ばであった。鎮痛剤は持っていたものの、現場作業は12時まで続き食べるようなものも持っていなかったため、結局12時までなんとか人の助けを借りて業務を回した。
幸い食欲はあったため、昼食後に鎮痛剤を服用し無事症状は消失した。

当日確認した中では微熱(37.5℃未満)と接種部位の痛み、全身の倦怠感が主症状だった。


2日目。
私は早々と腕の痛みはなくなり、特に症状らしきものは出ていなかった。
が、接種翌日に休みを入れていた職員が軒並み熱発しており寝込んでいたことが後から判明した。

とある職員は接種翌日、朝から熱が上がり全身の倦怠感も併発。熱は最大39.5℃まで上昇し、寝床から起き上がることもままならなかったという。
解熱剤を服用したものの、薬の効力が切れるとまた熱が上がる状態。食事も事前に買っておいたおかゆやヨーグルトで済まし、とにかく耐える1日だった、とのこと。

確認できた症状では、接種翌日に37.5℃以上の熱が出る職員が8名中3名。倦怠感を訴える職員は8名中5名だった。接種部位の痛みは全員確認された。


4日目。
また原因不明の頭痛が朝からあった。
1回目の接種の時もあったため、もしかしたらこれも副反応なのかもしれない。


余談。
よその大所帯部署は接種翌日から3日目にかけて勤務変更の嵐だった。
シフト制のせいで1人ダウンすると、比較的症状の軽い方が無茶な勤務に駆り出されるため、余計に疲れるという悪循環に陥るようだ。正直よその部署ながら同情を禁じ得なかった。





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〜これからワクチン接種を行う方へ〜


繰り返しになりますが、
「すべての人が副反応が出る訳ではありません」。
ただし、副反応が酷く出る人もいるため、1回目・2回目に限らず翌日は最悪潰れてもいいようにしておいた方がいいかと思います。特に現場仕事関係の方。

また、鎮痛剤は1〜2日分は用意しておいてください。
非常時の食料として、消化に良いすぐに食べられるもの(お粥やらうどんやらヨーグルト、アイスなど)を用意しておくと動けなくなった時役に立ちます。

備えあれば憂いなし。
また何も気にせず人と会える世界に向かえるといいですね。

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