野草研究 1 クサギの情報収集(ネットより)
山菜の塩漬けや乾物は東北地方の雪深い寒い地方のものというイメージが強く、なぜ温暖な山陰地方でクサギの乾物をお正月に食べる習慣があるのだろうと不思議に思っていました。
私が管理人を務めている山菜と野草のグループで、広島の親戚の家でクサギナを食べたことがあるという方から書き込みがあり、なるほど!と思ったことは、西の方だから押し並べて温暖というのは思い込みで、クサギナを食べる親戚の住む地域は冬に雪が沢山降るということでした。
広島県比婆地方では、「畑に“あおいもん(野菜)”がない雪深い冬には、塩漬けや乾燥した“やまのもん(きのこや野草)は貴重な食材」だったそうです。
中国浙江省にある禅宗の寺・天童寺では、精進料理にクサギナが使われているそうです。
日本でも寺院などの精進料理でクサギナが使われることが多く、福井にある曹洞宗永平寺(これも禅寺)では毎年クサギを収穫するそう。
また愛媛県の南予では、クサギが裏山にある農家は禅宗の家の確率が高いことから、クサギナを食べる風習は禅宗と共に中国から伝わったとも考えられます。
クマツヅラ科クサギ属の落葉高木
くさぎの実 浅青色 はなだいろの染料として使われる
薬効
乾燥した葉と小枝を煎じて服用すると、リウマチ、高血圧、下痢の薬に、また、腫れ物や痔には殺菌作用の強い煎じ液で患部を洗うと良い。
民間療法ではちぎって酢漬けにした葉を足にできたできものに塗ると腫れが引くと言われている。
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