野草食日記 304 薬草魔女の部屋
7月中旬に訪れたゆいの畑で、ハーブ会の先生をしているSさんの家を訪問することになりました。
Sさんが当日持参していた山椒パウダーのキメがとても細かいので、作り方を見せてほしいとお願いしたからです。
うちで使っている機械は、乾燥物をパウダー状にしたくても、なぜか荒い仕上がりになってしまうんです。
ゆいの畑で会ったのが初対面で、(多分)お互いが全く素性も知らない状態でのお宅訪問。門を入った途端、お庭の様子があまりに素敵すぎて、聞くとSさん、プロのガーデナーさんでした。
どおりで!
私も元々がガーデニング好きなので、Sさんの庭を見てテンション上がりまくりで、よし、来年に向けてうちの庭をもっとセンス良く充実させるぞ!と密かに決意したのでした。
さて、本題に入る前に腹ごしらえ、ということで、うちの近くにできた稲荷寿司屋さんで買ったおいなりさんの包みを開いている間、Sさんはサクッと色んなハーブをブレンドしてお茶を淹れてくれます。
野草の会で、「私、野草のレクチャーしてるくせに野草茶ってちょっと苦手なんですよね。」なんてお話しています。
身近な植物で美味しいお茶が作れたら楽しいだろうなと思うのですが、自分で淹れるとどうも美味しく感じられない。
そう言えばこの前、ゆいの畑で供されたフレッシュハーブティーはSさんがブレンドしていました。
今までハーブティーに対してちょっと苦手意識があった私が飲んでも美味しいと思える味で驚いたのですが、今回淹れてもらったお茶もとても美味しい。
「何でこんなに美味しく淹れられるの?」と聞いても、
「決まりはないの。自由でいいのよ〜。」とあっさり。
持参したベニバナボロギクの葉っぱを千切って口に入れると、「これ、美味しい!乾燥させてお茶にしてみようかな〜。」
発想の自由さに、驚きます。
このあと一緒に、私が持参したドライ野草をパウダーにして、さらにセイヨウニンジンボクの枝からハーブウォーター作りまでさせてもらいました。
Sさんと会ってお話ししてみて、これまで「野草のお茶ってどうよ。」とハスに構えていた自分を発見しました。
もっと自由に楽しくチャレンジし、もしも組み合わせに失敗したらワハハと笑って次に行く。
そんな大らかな気持ちで野草茶を作ってみようかなという気持ちになってきましたよ。
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。