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野草食日記 302 シャドークイーンのクサギジェノベーゼ和え

5月の個別野草観察会にいらしてくださった方にクサギをご紹介して、佃煮にすると美味しいですよ!とお伝えしたら、「これでジェノベーゼを作ったらどうでしょうか?!」と言うのです。

クサギはちょっと独特の香りがあり、私にはジェノベーゼにするというアイデアは思いつきませんでした。
「もしも作ったら、感想を教えてくださいね。」と言って別れたその日の晩に、「クサギジェノベーゼなかなか行けましたよ。」とメッセージが届きました。

えー、嘘でしょー?!というのが正直な感想でしたが、添付されたペンネのクサギジェノベーゼ、見るからに美味そうじゃないですか。

クサギジェノベーゼのペンネ

その味わいが気になりつつも、作らないまま半月ほど経った6月中旬、クサギの佃煮作りワークショップの日のことです。

この日は参加者全員でうちの庭に生えているクサギの葉を収穫後、下ごしらえをしました。
そして、当日下ごしらえした分はお持ち帰りいただき、予め用意しておいた葉を使って佃煮作りをすると言う段取り。

クサギの収穫風景
しいたけを入れたクサギの佃煮


作りながら、雑談で「この前個別観察会のご参加者がこれでジェノベーゼを作ったら美味しかったと言ってたんですよねー。」と何気なくお話ししたら、後日、「持ち帰った分でジェノベーゼを作りましたよ。」とこれまた写真付きのメッセージが。もう、見るからにバジルで作ったみたいな綺麗なグリーン。
いつも佃煮の黒いクサギしか知らない私にとっては衝撃の鮮やかさです。
しかも、「パスタやお肉、お魚でもなんでも合いそうです。」とな。

クサギジェノベーゼソース

うわぁ、これは作らねば、作らねばーということで、作りました。
クサギの木って成長が早くてあれよあれよと言う間に大きくなるので、収穫というよりは、伐採のタイミングだったということもあったのですけどね。

この日の夕飯はトマトソースのパスタ。
なので、ジェノベーゼソースはじゃがいものシャドークイーンと和えることにしました。

シャドークイーンは紫色のじゃがいもで、鎌倉や逗子でオーガニック野菜を販売をしている“みつばちはっぴ”さんで購入したもの。
同じくはっぴさんで購入した普通に白いじゃがいもは、ビーツと一緒に“豆腐の塩麹フレンチドレッシング”で和えて、マゼンダピンクのサラダに。
インゲンと一緒にひとつのお皿に盛り合わせました。

マゼンタピンクと紫と緑のコントラストが綺麗でワクワクします

後日、フライドポテトや鱈のソテー (米粉をまぶして外側をカリッと焼いたもの) にこのジェノベーゼソースを付けて食べたらこれまた美味しかったです。
バゲットにつけてチーズ乗せて焼くのもgood!

臭悟桐という名の薬草として身体に良いと言われるクサギ。
薬効としては鎮痛、血圧降下、下痢止め、リュウマチ改善、利尿作用、むくみなどに効果があるとされます。
美味しく食べて健康になる。
ジェノベーゼソースはクサギを気軽に食べられるレシピとして、大きな可能性を感じています。


🌿食べる野草の観察会については、こちら↓の投稿をご覧ください🌿


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。