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野草食日記 308 酸味爽やか秋海棠

久々に植物の観察会に行ってきました。
植物全般の観察会なので、食べられる植物の情報を得る目的はなかったのですが、講師の佐々木智幸さんが秋海棠の花を指し、第一声「食べられます」と。

左右非対称の葉っぱとショッキングピンクの蕾

まさかやー、ということで葉をひと千切り味わってみると、爽やかな酸味はスイバのようです。
それもそのはず、酸味はシュウ酸によるものとのこと。
花びらもエディブルフラワーだそうです。

なぜ、「まさかやー」だったかというと、茶室の庭仕事でしばしば目にしていたのに4年間一度も食べる対象として見てこなかったからです。
ショッキングピンクの蕾と花柄(かへい)、蛍光イエローの金平糖を思わせる花芯。
この色合いを食べてみようとは到底思えませんでした。

同席していたハーブ専門家の方から、秋海棠の花にペクチンと砂糖を混ぜ、白ワイン、水と共に煮て最後にレモン汁を入れると美味しいジャムができると教えていただきました。
ただ、秋海棠は花が少ないので、同属のベゴニアで作るそうです。

シュウ酸が含まれるため、食べ過ぎには注意ですね。
サラダに少量散らし味のアクセントにするならともかく、ジャムにするときは一度軽く茹でこぼしてからの方が安心かもしれません。

とはいえ、基本「沢山あって困る植物を美味しくいただこう」という趣旨で野草の会をしているので、どちらかといえば鑑賞目的の秋海棠ではあります。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。