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野草食日記 145 食べてはいけない トリカブト

私と同年代かそれ以上の方は、トリカブトといえば昭和61年に巷で話題になった「保険金殺人事件」を連想される方が多いのではないでしょうか。
猛毒と呼び名の高いトリカブト、鎌倉では観光客が散策するすぐ傍に生えていたりします。

去年、その群生を見て花の美しさに驚いたものですが、今年も、そろそろ終わりかけのタイミングで見ることができました。

野草食という視点では、トリカブトは食べられる野草である「ニリンソウ」やお腹の薬として有名な「ゲンノショウコ」と葉の形が似ているといるので注意しましょう・・というのが通説です。
昨年はそんなことも知らなかったので、花が綺麗!と喜んで写真を撮るだけでした。けれども、今年は花よりも気になるのは葉の形です。
茎についたものしか残っていなかったけれど、撮影してきましたよ!
場所を覚えておいて来年は芽出しの頃の葉を確認しようと思います。

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以前友人から聞いた話ですが、トリカブトと葉の形が似ているニリンソウは逗子の森では採取する人が多く数が減ってしまっているそうです。
ニリンソウ、私はこの春に一度味見として食べたことがあります。
でも、味は取り立てて魅力的でもなかったというのが正直な感想でした。
どちらかというと、胡麻など少し香りの強いものを補えば食べれるかなという程度。

大きさも小さいので、十分食べられるだけの量を摘むのも一苦労ですし、貴重なものをわざわざ食料にしなくても、他に困るほど生えている野草を食べていればそれでいいかな〜と思っています。

前出の友人によればニリンソウと間違えてトリカブトで亡くなる人の割合も結構高いとのことですから、食べてみようと思う方はよくよく気をつけて摘んでくださいね。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。