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北鎌倉 野草食日記 262 五葉アケビの生垣

近所の友達から連絡があり、燻製の師匠のうちの生垣にアケビの実がなっているというので、一緒に見に行くことになりました。
写真でおわかりのように、鈴生りです。
まるでバナナのよう。

これは五葉アケビとのことでした。
葉っぱが5枚あります。
燻製の師匠Yさんは、開花したアケビの花、ひとつひとつに受粉作業をしたといいます。

先月、うちのフェンスでアケビを育てられないかなぁと調べていたのですが、実を成らせるには三葉アケビと五葉アケビの両方を植えなくてはならないと書いているサイトがあり、疑問に思っていました。
そこでYさんに、その両方を植えているのかを聞いてみると、五葉を一株だけ植えているということなんです。

???
何が何だかわからなくなり、更に突っ込んで質問すると、Yさんの近所のNさんのところに五葉アケビが植っていて、そこのをもらってきて受粉したのですって。

つまり、同じ株では結実しないので、他の花粉で受粉しなければならず、そのお相手は同じ五葉アケビ同士でも大丈夫ということなのでした。

ところで、この前取り寄せしたアケビには葉っぱが同梱されていました。
こちらです。

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3枚なので、三葉アケビなのでしょう。
Yさんによれば、三葉アケビの方が皮の紫色が綺麗で、種の部分は五葉の方が美味しいと言います。(取り寄せたのは天然物なので皮は綺麗じゃないそうです)

三葉の方が見た目がいいんだけどね、味の方をとって五葉を植えているんだよね、とYさんは言います。
でも私はYさんの家のアケビは十分美しいと思います。

熟したものを3つほどいただいて帰り、モスラのような種を味わってみました。
うーん、三葉も五葉もあまり違いがないように感じます。
どちらも甘くて美味しいよなぁ。
同時に味わうときっと違いがわかるのかもしれないですね。

取り寄せしたアケビは味噌炒めにしましたが、今回は天ぷらにしました。
写真はなしです。
味噌炒めの時のようにトロリとした感じになるのかと思いきや、食感はしっかりあるものの柔らかく、衣はサクッと香ばしい。
パッと見、フライドポテトのようです。
味はほろ苦で、すごく美味しい。

仕事が休みで家に帰っていた野菜嫌いの息子が何故か気に入った様子で、めちゃめちゃ食べていました。

アケビの味噌炒めの記事はこちらです。







野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。