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野草食日記 185 noteを始めて1年経ちました

昨年の3月20日、野草と野草料理の記録をつけるためにnote を始めました。

野草の名前と形を一致させるところから始まって、情報をあたり、実際に味を確認し、料理は主婦歴25年の感だけが頼り。
野草の数は無数にあるので、腰を据えて一種類の野草にじっくり向き合う余裕はなかったように思います。
写真は撮ったものの投稿できずに過去に流れてしまい、後から見返して、これは何を作ったんだっけ?!という料理も1つや2つではありませんでした。

そんな試行錯誤をするうちに、手作りや自然と共生することに興味を持つご近所さんと一緒に野草の会を持つこともできましたが、私自身、野草についてはまだ知らないことの方が多いというのが正直なところです。
今年は、去年出会った食べられる野草を深めると同時に、知らない種類にも新たに挑戦できたらと思っています。

なな艸さんは野草料理をする「自然派」な人だからきっと健康面を意識して、良い食材を使っているのでは?!と思われている方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。
子育て中は食材にもこだわって、有機栽培の野菜や自然食品、調味料も丁寧に作られたものを厳選していました。
オーガニックの野菜は味が濃く、マイルドで上品な味わいのお酢や、旨味が強く香りの良いお味噌や醤油。
それらは、しみじみ本当に美味しかったです。

しかし、経済的な事情から、以前のように食材にお金をかけることはなくなり、今はスーパーのプライベートブランドの調味料、街の普通の店で売っている野菜や肉などで調理をしています。
それでも食材から手作りした一皿というのは、コンビニ弁当に比べるとはるかに美味しいことにもここ数年で気づきました。

2月から、流行病で世の中が騒然としていますね。
改めて免疫力の大切さを実感している昨今ですが、人の手を何ら加えていないのに、たくましく育っている野草を日々の食卓にのせることは、心身の健康に役立つと思っています。
栄養面だけでなく、採取する際に自然と触れ合う時間も含めて、人が人らしくあるために必要不可欠なことなんじゃないかと。

オーガニック野菜のような旨味を期待できない普通の野菜で作った料理だって、そこにワイルドな香りと旨みを持つ野草が加わるだけで、食卓はマジックのように豊かになります。

遠くに行かなくても、ご近所の庭やちょっとした空き地、道端、アスファルトの隙間にも自然は息づいています。
アスファルトの多い街では犬のオシッコ問題で野草を摘むのを躊躇する方もいらっしゃることでしょう。
そういう場合はただ、植物を眺め深く息をし、肩の力を抜く。
1日5分そんな時間を持つことが、きっとみなさんにとって大きな力と助けになってくれると心から信じています。
たとえ、野草を直接口にしなくとも。
目を凝らせば自然はあなたの隣にあります。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。