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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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#なな艸たけのこ

野草食日記 318 四方竹と油揚げの煮物

働いているお茶室の庭では、蔓延ったり景観が悪くなるために嫌われている植物がいくつかあります。 蔓植物のヤブガラシや、地べたにべっとりと張り付くゼニゴケ、種を沢山落として生育面積を増やしていくヌスビトハギ、庭の景観をザワザワした雰囲気にしてしまうイネ科全般。 お茶室に生えるイネ科植物の中には、隣家との境に植えられている細い竹のような (見方によっては笹のような) 植物があって、これが秋になるとあちこちに伸ばした地下茎から隣家との境界であるなしに関わらず、生えてきてしまいます。

野草食日記 134   アオミズは湿地に生える三つ葉である

庭に雑草のように生い茂っているアオミズは、湿気の多い場所が好きな植物のようで、土地の人に聞いてもあまりあちこちで見かけるものではないようです。 梅雨の時期に家が濡れていると感じるぐらい湿気の多い我が家。 それを聞いて深く頷いてしまいます。 ま、それでもこんなに上品な香りの野草をふんだんに使えるのですから、それはそれで良しとしたい。 最近はサラダにも利用していることから、煮立てずとも三つ葉のように汁物の最後にトッピングするのだってありよね?!と使い方のバリエーションも広がり、

野草食日記 99 自家製 冷凍たけのこで青椒肉絲

5月に作っておいた冷凍たけのこ。 たけのこご飯用の味付きのものは割合使いよく、順調に減るものの、味無しで冷凍したのは春巻きの具に一度利用したのみでした。 ようやくピーマンもシーズンになってきたので (まぁ、ピーマンはいつでも売っているんですけれどね) 青椒肉絲を作ろうという気になり、一昨日の晩作りました。 青椒肉絲に取り掛かりづらい理由は他にもあって。 作り慣れていないんです。 息子がピーマンが好きではなく、そうなると自然と遠のいてしまい、多分結婚してから一度も作ったことが

野草食日記 75 冷凍たけのこご飯の素

4〜5月の孟宗竹の時期に、たけのこが沢山採れすぎる悩みについて書きました。 ひとまず冷凍できることがわかり、せっせと冷凍たけのこづくりをしていた時に、年上のちょっと素敵な女性から、たけのこご飯の素を作ってうちでは冷凍しているのよ、と教えてもらいました。 時々帰ってくる息子もたけのこご飯は好物なので、その時のためにもと、それ以降採れたものは薄く刻み、出汁醤油で少し濃いめに煮つめ、汁ごと冷凍庫へ。 大まかに1回分づつ使えるよう薄く平らに固めて割っておきます。 味や歯ざわりな

野草食日記 73 真竹のメンマとセロリの和え物

noteで、最近山の竹林で生えている細いタケノコは真竹ではないかと書いたところ、やはり真竹らしいという情報をいただきました。 なので、これからは真竹と呼ぶことにします。 先週、真竹の根元に近いほうの少し硬めのところでメンマを作りました。 油で炒めて砂糖を加え、そのあと水、中華スープの素、オイスターソース、醤油と共に汁気がなくなるまで煮ます。 仕上げに自家製ラー油を絡めて出来上がり。 はじめはそのまま食べていましたが、昨日の日曜日、お昼ごはんにセロリと和え物にしてみたところ

野草食日記 61  名前のわからないタケノコ

年に何回か、笹がビュビュンっと生えてくる時期があって、お茶室ではそんな笹のことをツンツン笹と呼んでいます。 今もちょうどそんな時期。 早めにカットしないと固くなって後で苦労することになります。 この時のポイントは、根元から切ること。 そうしないと節からまた枝が出てしまって、結局は元の木阿弥になってしまうのです。 昨日、お茶室でお掃除会があり、ボランティアの方にツンツン笹の処理をお願いし、スッキリした庭になりました。 今朝、朝食前に庭に出たところ、山の斜面に笹と呼ぶには太

野草食日記 52  ある日の夕食

2階の8畳間は、窓一面に山の景色が眺められ、家にいる1日の大半は猫と一緒にその部屋で過ごしています。 最近は夕食もここでとることが多くなりました。 小さめのサイドテーブルしかないので、おかずは一皿盛りです。 2階まで少し距離はあるものの、運ぶお皿の数も洗い物も少なくて済むのは、なかなか良い感じ。 この日は 大根とタンポポとセリのサラダ、トマトソテーにミョウガタケをのせたの、セロリのカキドオシマヨネーズ和え、タケノコと山椒葉、蕗の佃煮、しいたけのチーズ焼きスモーク風味。

野草食日記 44  ノゲシのオムレツ

日曜の朝食はいつもパンです。 土曜日参加した野草ワークパーティーでノゲシ入りのオムレツが美味しかったので作ることにしました。 以前、肉と組み合わせないとノゲシ臭さを感じると書いたことがあります。 でも、ワークパーティーで食べたのは、そんな風に思いませんでした。 大きく育ち固くなった下葉を使ったこと、あるいは採取してから時間が経過したものを使ったこと、いずれかが原因と推測。 昨日は冷蔵庫に、数日前に採取した柔らかなノゲシがありました。まだ若い葉です。 それを使ってオムレツ

野草食日記 41  森林保全の観点からタケノコ採り

今週末参加する野草の会で、料理の持ち寄りをします。 食材確保のため、今朝タケノコを採ってきました。 夫がスコップで掘るのを横で応援したり、掘りたい人を竹林に案内し、これも横で見ていることはありました。でも実のところ自分で掘るのは今日が初めてです。 いや、掘るというより、折るという表現が近いかも。 頭が土からけっこう出ているものを狙って、周りの土を小さなスコップで少し除いてから、引いて押してバキッと折る。 土から少しだけ頭が出ているタケノコのほうが柔らかくて美味しいんじゃ

野草食日記 36  豚バラと筍のハルジオン炒め

筍が山のようにあるので、手を変え品を変え毎日食卓に登っています。 昨日は夫の好物の豚バラを使ってアジア風炒め物にしてみました。豚バラは買ってきた時に塩麹少々をまぶして冷凍しておいたものです。 菜種油を入れたフライパンで豚バラを炒め、色が変われば筍とかさ増しの厚揚げを入れて(全部豚バラだとやっぱり健康面的にね)、さらに炒めたらナンプラーと黒胡椒を挽きます。 最後に下拵えしてあったハルジオンの蕾を加えて全体を混ぜたら出来上がりです。 ハルジオンの下拵えの仕方は、摘んで来た

野草食日記 34 筍の姫皮で酢の物

筍も沢山あると、姫皮を丁寧に分けるのも億劫になってしまいますが、それでも1回くらいは酢の物で食べたい。 塩もみしたきゅうりと旬の新玉ねぎ、しらす干しと一緒に甘酢で合えました。 さっぱりとして美味しい。酢の物って日本のノンオイルサラダですね。

野草食日記 33  人生初・筍掘りと取れすぎの悩み

今の家に引越してきたとき、楽しみのひとつが近くの竹林での筍掘りでした。 ここ2週間ほど、日曜日ごとに夫と竹林に繰り出していたのですが、連続で空振りに終わり、昨日は3週目の正直。 ついに!筍を採ることができました。 これは早朝に採ったもの。 この後、味を占めた夫が、朝食を食べてすぐに2度目の採掘に繰り出し、更に3本。 さすがに多いよねと、うち一本を料理上手な近くの友人におすそ分けすることを提案、承諾してもらいました。 そしてお昼ご飯に早速作った煮物を食べながら話して