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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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#おうち時間を工夫で楽しく

野草食日記 236 卵黄入りふきのとう味噌

リアルでも繋がりのある 吉田麻理子さんから卵黄を入れたふきのとう味噌のことを聞きました。 しかも白味噌を使うというので、これは美味しそうと早速作ってみることに。 レシピはこちら↓を参考にしました。 普通のお味噌が材料になっているところを白味噌に変えて作ります。 麻理子さんからは「卵黄はちょっぴりで。」とアドバイスをもらっていたんですが、黄色い春らしい色にしたくて、味噌の量を少なくしたのに味見をしながら卵黄を加えていたら、最終的に一個分全て入れてしまいました。 まぁ美味しか

野草食日記 235 自生のセリ入り白菜キムチ

12月〜1月のセリはあまり香りがしなかったのですが、この前の日曜日に採ってきたものは格段に違いました。 「せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」 春の七草は、本来ならば旧暦のお正月7日にいただくものです。 今年の旧暦新年は2月12日。 1月7日にあたるのは2月18日になります。 ちょうど本来七草がゆを食べる頃に、セリは瑞々しさが増し、香り高くなるのですね。 今回セリを採ってきたのは、白菜キムチの薬念に混ぜるためでした。 大根と人参の千切りに軽く

野草食日記 229 蕗の薹のオイル漬け

お茶室で蕗の薹が顔を出し始めています。 庭のあちこちにフキは生えていますが、この時期蕾を緩ませるのは決まって温かなひだまりのものです。 今年初めて確認したのは1月25日でした。 明るい日向で見つけたので写真を撮ると白飛びしてしまい、自分の影で太陽光を遮っての撮影です。 蕗の薹を見るたびに、何故か「宇宙人みたい」と思うのですよね。 その疑問がさっき解けました。 これです   ↓   ↓   ↓   ↓ トイストーリーに出てくるキャラクター。名前、知っていますか? 「グリー

野草食日記 228 オオアラセイトウの若葉を食べる

仕事でお手入れをしている北鎌倉の古茶室宝庵。 1月後半になると、裏庭に横から差し込む日射しが徐々に強くなっていくのが感じられます。 右奥の緑色に見えるところには、ハコベ、ヤエムグラ、オオイヌノフグリなどの小さな野草に混じって大きめのフキの葉が一面に生えています。 これら植物の葉色は一般的な緑で、マンセル色相環でいうとG(グリーン)の仲間に入ります。 ところがこの時期、爽やかなブルーグリーンの葉が所々に顔を現します。 写真では普通の緑のようですが、色相環の「BG」と書かれて

野草食日記 227 ウシハコベと七草粥

昨年、うちの隣の空き地を借りて家庭菜園を始めました。 今、ルッコラやほうれん草、ベビーリーフ、春菊など、ちょぼちょぼと育てていて、それなりに食卓の彩りになっています。 そんな葉物野菜よりも勢いがいいのが、ハコベ達、そしてカラスノエンドウ。 畑の殆どを埋め尽くしていて、その間に野菜が顔を出している状態。 ハコベ畑、カラスノエンドウ畑と言った方が正確かも・・・。 そんななので、間引きを兼ねて、時々野草を入れたお粥を1月7日に限らず日常的に作っています。 私は母がA型、父がO

菜園料理の記録 2  食べるスープ

少し前から菜園でいんげんが採れはじめました。 最初の頃は1日1本とか2本とか、ちょっとづつしか採れなかったのですが、この日は初めて数本まとまって収穫できたので、根菜や玉子、そして菜園で勝手に生えているムラサキツユクサと一緒に食べるスープを作りました。 ムラサキツユクサは、甘くて美味しいと聞いていました。 確かに味わいは甘味があって好きですが、産毛のようなのがちょっと気になるかなぁ。 白い花が咲くトキワツユクサは産毛はなくシャキシャキした食感なのが魅力、でも独特の青臭さが何度

野草食日記 216 乾燥くさぎなのレシピ3種

お取り寄せした乾燥くさぎなを使ったレシピを考案してみました。 くさぎなかけ飯、くさぎなのナムル、くさぎなと大豆の炒め煮の3種です。 7月の下旬の我が家のクサギの木は白い蕾でいっぱいです。 くさぎなシソ科の落葉高木「クサギ (臭木) 」の若葉を茹でて、乾燥させたものが「くさぎな」です。 山陰、四国、奄美を含む九州地方では古くから山菜として食べられていました。 茹でてアク抜きをしたものをそのまま料理して食べることもできますが、乾燥したものを、昔の人は冬の保存食としていました

有料
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野草食日記 214 ベニバナボロギク とタンドリーチキン

去年、種からベニバナボロギク を育てたので、花が咲く前、幼苗の頃から見分けがつくようになりました。 今春、菜園のあちこちに芽を出していたベニバナボロギクは一箇所にまとめて移植し、育てています。 とは言っても、5〜6株程ではたっぷり食べられるというわけではないので、摘芯しながら味噌汁に少々入れるぐらいなのですが。 そんな日々を送っていたある日のこと、思いがけない場所でベニバナボロギクの群生に出会いました。 摘んでも摘んでも採りきれないほど。 今、それを色々工夫して食べてい

野草食日記 205 コシアブラの混ぜご飯

<注意> コシアブラは2020年現在でも、採取する地域によっては放射線物質が基準値を超えるケースが多々あります。 くれぐれも慎重に食されることをおすすめ致します。 ************************************ 大船の八百屋で、山菜のコシアブラが売られていました。 Facebookグループで話題になっていたこともあり、純粋に興味があったのでちょっと迷った末、買い物カゴへ。 定番の天ぷら?!と思ったのですが、その日は前日残ったカツオのたたきを唐揚

野草食日記 202  乾燥ムコナの韓国風炒め

万葉集に詠まれた 春日野に煙立つ見ゆ娘子らし春野のうはぎ摘みて煮らしも これは現代語に訳すと、「煙の立つ春日野で乙女たちが春の野でヨメナを摘んで煮ているに違いない。」という意味になるのだそうです。 「うはぎ」というのがヨメナのことで、ヨメ=嫁。 対して「ムコナ」と呼ばれる植物もあり、これはシラヤマギク(白山菊)のことを指します。 シラヤマギク。 日本ではあまり馴染みのない野草ですが、お隣の国、韓国ではスーパーにパック詰めになって陳列棚に並んでいるほどポピュラーなものの

野草食日記 201  アキノノゲシのツナトースト

庭に突如として生えてきたアキノノゲシは、ノゲシ (ハルノノゲシ)と比べると葉が薄く明るい黄緑色をしています。 その素性がわからなかった時に、ある方からこれはリーフチコリではないか?!と言われました。 その言葉通り、柔らかそうな質感の葉は、いかにもリーフチコリっぽく美味しそう。 それもそのはず、アキノノゲシもリーフチコリも調べてみると共にキク科の植物でした。 アキノノゲシはキク科アキノノゲシ属、チコリはキク科キクニガナ属です。 アキノノゲシも齧ってみると、苦味があります。

野草食日記 197 竹の子の姫皮とふぐ皮の酢の物

去年、山で初めて竹の子を採ったのが4月20日過ぎ。 5日に夫が山に見に行くというので、まだちょっと早いんじゃないの?!と言っていたら、1本抱えて帰ってきました。 皮を剥くと竹の子はとても小さくなってしまい、煮付けにするほどのことでもない。 下茹でして、4枚にスライスして醤油をまぶし、魚焼きグリルで焼いて、日本酒のアテにしたらそれでおしまい。 早くに採った竹の子は柔らかくてとても美味しかった。 何でも若いうちは柔らかいのねぇ・・・なんて思ってみたり。 後に残った姫皮も、春の

野草食日記 196  発酵あんこのよもぎ団子

昨年、よもぎ団子は団子粉から作りました。 美味しかったけれど、作るのがちょっと大変。 粉を計量して捏ねたり、蒸し器で蒸したり。 あんこをひとつひとつ包むのもめんどくさいし、一度に沢山できてしまうしね。 参考に去年のよもぎ団子の記事を貼っておきますね。 自宅自粛をする前に切り餅を買っておいたのです。 これを使ってよもぎ団子を作れないかな?!と早速ネット検索してみると、ありました、ありました。 この作り方だったら、食べたい分だけ作れるし、あんこは乗せるだけなのでとっても気軽

野草食日記 194 セリとジャコのふりかけ

骨粗しょう症が心配な年代です。 魚屋で山盛り400円で売られていたジャコを思わず買ってしまい、冷凍庫に鎮座していました。 他の食品も増えてきたので、そろそろ何かに変身させないと。 ジャコをフライパンで炒りつけ、野菜室にほんの少し残っていたセリも加えて加熱します。 最後に胡麻を加え、醤油で味付けしてふりかけに。 セリはパリッとドライになって爽やかな香りがほんのりと香り、これはご飯が進みます。