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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2020年5月の記事一覧

野草食日記 206  山菜と放射能

この前、コシアブラについて記事を書いた時、 「地域によっては放射性物質が残留していることがあるということで、産直の店でも見かけなくなった」 というコメントをいただきました。 心の片隅ではそのことについて気になってはいましたが、きちんと調べたことはなかったです。 ニュース番組でこの件について報道されているのは見たことがありません。普段あまりテレビは見ないほうなのですが、これまで特集番組などで取り上げられたりしていたのでしょうか? 昨晩、仕事から戻った夫から東京新聞のある記

野草食日記 205 コシアブラの混ぜご飯

<注意> コシアブラは2020年現在でも、採取する地域によっては放射線物質が基準値を超えるケースが多々あります。 くれぐれも慎重に食されることをおすすめ致します。 ************************************ 大船の八百屋で、山菜のコシアブラが売られていました。 Facebookグループで話題になっていたこともあり、純粋に興味があったのでちょっと迷った末、買い物カゴへ。 定番の天ぷら?!と思ったのですが、その日は前日残ったカツオのたたきを唐揚

野草食日記 204  ドクダミ の記事をマガジンにまとめました

とうとう今年もドクダミ の花が咲き始めました。 昨年書いたこのドクダミの記事は、年間を通して一番多く読まれているのですが、この1週間で、また更にアクセス数が伸びています。 先日、同じ鎌倉在住の料理家の方とやりとりした時に、どくだみをお茶にしたら「激マズ」だったという話をお聞きしました。 私も全く同じ経験をしているので、作る際のちょっとしたコツなどをお伝えしたのですが、きっと野草食日記をご覧くださっている方の中にも、「激マズ」体験をされた人達がいらっしゃるかも?! また、ど

野草食日記 203 こごみと卵の味噌マヨネーズ和え

今年もご近所さんからこごみのお裾分けがありました。 去年まで、こごみを自分で買った経験がなく、色々やってみた結果マヨネーズとの組み合わせが一番美味しいという結論に至りました。 今うちで採用しているマヨネーズはスーパーのプライベートブランドのもの。残念ながら、アミノ酸が添加されているし、原料の油はどんなものが使われているのかも気になります。 変な油が使われているものを身体に入れてしまうと、気持ち悪くなるたちなので、ひとまず体調を崩さないタイプのマヨネーズではあります。 けれ

野草食日記 202  乾燥ムコナの韓国風炒め

万葉集に詠まれた 春日野に煙立つ見ゆ娘子らし春野のうはぎ摘みて煮らしも これは現代語に訳すと、「煙の立つ春日野で乙女たちが春の野でヨメナを摘んで煮ているに違いない。」という意味になるのだそうです。 「うはぎ」というのがヨメナのことで、ヨメ=嫁。 対して「ムコナ」と呼ばれる植物もあり、これはシラヤマギク(白山菊)のことを指します。 シラヤマギク。 日本ではあまり馴染みのない野草ですが、お隣の国、韓国ではスーパーにパック詰めになって陳列棚に並んでいるほどポピュラーなものの

野草食日記 201  アキノノゲシのツナトースト

庭に突如として生えてきたアキノノゲシは、ノゲシ (ハルノノゲシ)と比べると葉が薄く明るい黄緑色をしています。 その素性がわからなかった時に、ある方からこれはリーフチコリではないか?!と言われました。 その言葉通り、柔らかそうな質感の葉は、いかにもリーフチコリっぽく美味しそう。 それもそのはず、アキノノゲシもリーフチコリも調べてみると共にキク科の植物でした。 アキノノゲシはキク科アキノノゲシ属、チコリはキク科キクニガナ属です。 アキノノゲシも齧ってみると、苦味があります。

野草食日記 200 ゴールデンウィーク!柔らかで食べ頃なセイタカアワダチソウ

昨年の夏、苦味が美味しくて何度も食卓に登ったセイタカアワダチソウ。 4月中旬ごろから新芽があちこちで見られるようになりました。 ゴールデンウィークに入り、除草と実益を兼ねて空き地や山で採取をし、早速こちらのメニューを作ってみました。 この記事を書いたのは8月ですが、夏に作った時よりも今回の方が葉が柔らかく格段に美味しく感じられます。 ハルジオンもそうでしたが、やはり新芽の方が食べやすいのですね。 セイタカアワダチソウに含まれるポリフェノールには、クロロゲン酸と3.5ジカフ