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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2019年8月の記事一覧

野草食日記 121 レシピ掲載のお知らせ

つい先日出版された「椿王国 ー伊豆大島里山エコトピア構想ー」(炭焼三太郎・鈴木克也 編著 ) の中で、野草食日記 100 でご紹介した「明日葉とベーコンのスープパスタ」のレシピを掲載していただきました。 伊豆大島を活性化していくことを主題に、多くの方が様々な視点で考えを寄せている現在進行形の書籍です。 昨日、私の母にこの本の話をしたところ、亡くなった父が若い頃に仕事で大島を訪れていたという話を初めて聞きました。 大島で明日葉のおひたしを食べたことがあったそうです。 子

野草食日記 120 セイタカアワダチソウとベニバナボロギクのガパオ風肉そぼろ丼

うちの前の空き地はススキやセイタカアワダチソウ、葛、ツルニチニチソウなど沢山の植物が手付かずの状態になっていて、持ち主の方に許可をいただいて出来る範囲で手を入れています。 セイタカアワダチソウはそれほど量が多い訳ではないため、都度カットして生育を調整しているという具合。 ヤブガラシも育ったら蔓先を収穫し、蔓延りすぎないようにしています。 この前、夫と一緒に近くの山を散歩しました。 そしたら、春には土筆の原っぱだったところが、背の丈以上もあるセイタカアワダチソウの群生になっ

野草食日記 119 茗荷たっぷり 油の少ないヘルシー茄子南蛮

茄子を揚げて甘酢醤油に漬け込む茄子南蛮。 美味しいですよね〜!! 20代の頃、同僚のお母さんが作ってくれたのがほっぺたが落ちるほど美味しくて、しきりに作りかたを聞いた思い出があります。 大好きな茄子南蛮ですが、気になるのが油の多さ。 年を重ねると共に油が多めだと、沢山食べられないという理由もありますが、それにも増して気になるのがリノール酸の取りすぎという点なのです。 去年の2月、白髪染めトリートメントが大元の原因で、耳の後ろにがただれ、更にシャンプーやリンスにまで反応する

野草食日記118 マッシュポテトのかぼちゃの花包み焼き

野草という括りには入らないかもしれませんが、「庭の記録」というマガジンを作っても投稿するときに3つのカテゴリーしか出てこないので、野草食日記に入れてしまいましょう。 かぼちゃの実ではなく花を食べてしまおうというトピックです。 堆肥から芽を出したかぼちゃがグングンと育ち、毎日大きな黄色い花を咲かせるようになりました。 雌花は今のところ全く見当たらず、毎日雄花が4〜5個ほど咲いてはしおれていきます。 それを見るにつけ、何となく勿体無いような気分でいました。 ズッキーニの花包みは

野草食日記 117 繊細な和食に合う野草 アオミズ

庭に雑草のごとく生えているアオミズは、手折ると爽やかで上品な香りがする野草です。 繊細で芳しい香りはいつも私にちょっと高級な和食の料亭を連想させます。 お味噌汁よりは、昆布と鰹節で丁寧にひいたお出汁のお吸い物。 その仕上げにサッと浮かべて楽しみたい。 最近はなかなか時間が取れず、もっぱら白だしを使っているのですが。 昼食に鶏ハムとアオミズ、梅干しと切りゴマで簡単な和え物を作りました。 さっぱりと美味しかったですが、数日前お夕飯に作ったメニューの方がアオミズの持ち味が生きてい

野草食日記 116 梅シロップ利用 甘酒ゼリー

甘酒は「飲む点滴」と聞くようになってから久しいですが、先日改めて調べてみるとビタミンB群が豊富だということがわかりました。 甘酒が夏の飲み物だったこと、改めて先人の知恵というのは素晴らしいと思ったことです。 数年前からヨーグルトメーカーで甘酒は手作りしています。 普通のお米よりもち米の方が甘〜く仕上がります。 なので私はもっぱら、もち米派。 水で溶いて温めて飲むのにちょっと飽きてしまったので、デザートにしてみました。 夏はさっぱりした味が嬉しいですよね。 そこでりんごジュ

野草食日記 115 山わさびに試行錯誤

いただいた山わさび、なかなかアレンジが難しいです。 ピリリと鼻に抜ける辛味があるにも関わらず、強すぎる味と合わせると自身の存在を消してしまうし、優しい味と合わせると何のアクセントもない料理になってしまう。 けれどもひとたび相性の良い食材と合わさった途端、俄然その持ち味を発揮するんです。 カツオのお刺身ではその強さに負けてしまい、しらすとネギのピザトーストの仕上げにふりかけた時は、しらすのソフトな味わいを引き立てることができなかった。 そんな山わさびくんですが、キビナゴのお刺

野草食日記 114 コセンダングサの天ぷら

前回の投稿のあと、コセンダングサの頭頂の柔らかい部分を摘み、茹でたあと暫く水に晒し、葉を一枚味見をしてみると、ちょっと苦い味がしました。 けれども、セイタカアワダチソウに比べると苦味はさほどではなく、香りも際立ってはいません。 白和えにしても、強い個性は感じられず、セイタカアワダチソウの方が和え衣の中にしっかりした歯応えと香りがあり、美味しいと思いました。 かと言って、コセンダングサが不味いというわけではないのです。 癖が少なく食べやすい野草と言えるかもしれません。 そこ

野草食日記 113 コセンダングサは食べられるのか?!

玄関脇に置いてある鉢にニョキニョキと生えてきた草。 雑草のようだけれど、勢いがよく葉が綺麗なのでそのまま生やしておきました。 よく観察すると庭にも数カ所同じのが生えている。 割合大きくしっかりしているし、これが食べられるのならば、野菜として十分いけるのではないか?!と思っていました。 この草の名前はコセンダングサということがわかりました。 キク科です。 子供の頃、ひっつき虫と呼んで黄色い花を友達とくっつけ合いをして遊んでいた、馴染み深い植物でした。 きっとこれを読んでいるみ

野草食日記 112   サマーパースレイン入り きゅうりとパセリ、大根のサラダ

ハーブの図鑑にサラダ用ハーブとして載っていたサマーパースレインが、なんとうちに挿し木をしたスベリヒユのことだということがわかりました。 フランス名もあって、プルピエ (pourpier) と言うんだそうです。 横文字になっただけで、美味しそうに思えるのは私だけでしょうか?! 単純ですね。 ヨーロッパや東南アジアではタチスベリヒユという栽培品もあるそうで、フランス語では「庭のスベリヒユ」という意味の pourpier des jardins。 甘糟幸子さん著の「野草の料理」

野草食日記 111 セイダカアワダチ チャンプルー

セイタカアワダチソウはとても苦味の強い野草ですが、キク科特有の良い香りがします。 歯ざわりは若干ざっくりしているものの、気になりすぎるほどではありません。 この強い苦味さえ抑えれば美味しく料理できるはずと、茹でたあと2日程水に浸し、アク抜きをしてみた結果、程よい苦味が残って食べよい味に。 この草の個性である苦味と香りを生かし、ゴーヤの代わりにチャンプルーにしてみようと思い立ちました。 豚肉と水切りした木綿豆腐を炒めたところに、ざく切りにした葉を加え、塩、胡椒、レモン汁とごま

野草食日記 110 梅酢を使った茄子ときゅうりの柴漬け風

身体から力が抜けるような夏バテの症状。 出来るだけ毎日ゆるりと過ごすようにしています。 フェイスブックで夏バテしてますと書いたところ、色んな方からアドバイスをいただきました。 棗、山芋、ハチミツが薬膳的にはいいとメッセージいただいたり、ビタミンBとCを摂って下さいとお電話くださった方、中には鹿児島の暑気払いの方法と共に麦味噌を送って下さった方も。 お願いしていたジャガイモを取りに行けず、届けて下さるご近所さんも本当にありがとう。 昨日は夫が休みで、食事作り以外の家事をやっ

野草食日記 109 夏バテと土用干し

土用が開けて、立秋になりましたね。 年間通して4回ある土用期間はどれも苦手です。 中でも夏が一番弱くて、7月なかばからジワジワと身体に来始めていたのですが、梅雨明けして酷暑が始まり、昨日とうとうダウン。 今日もまだ本調子ではありません。 ネットで購入した干しザルが昨日届き、土用最終日に滑り込みセーフの土用干し。 人間がダラダラしている間に、お日様にはたっぷり働いてもらいますよ〜。

野草食日記 108    真夏の野草天ぷら

野草や山菜の類は春先が季節とよく聞くので、きっとそういうものなんだろうなと思い込んでいました。 でも夏に瑞々しく元気いっぱいになるものが、案外あることに喜びを感じる今日この頃です。 ひとつの野草を摘んで採るものがなくなると、また別の種類の野草、あるいは庭のハーブへと次々に移動していくうちに、またはじめに採った野草が新しい芽を伸ばし始め、という具合です。 まさに野草&ハーブローテーション! しばらく前に摘んだクズが新しい芽先をググンと伸ばしていたので、干しエビと一緒にかき揚