マガジンのカバー画像

春の野草

47
3〜5月に採取できる野草をまとめました。
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

野草食日記 339 秋田の蕨で手羽元のアドボ

アドボというのはフィリピンの代表的な家庭料理なのだそうです。 「漬け込む」という意味の言葉で、文字通り肉を酢などの調味液に漬け込んでから煮込み、ご飯にかけて食べるのが一般的なのだとか。 これを知ったのは坂田阿希子さんの「煮込み料理をご飯にかけて」という本に載っていたからで、アドボ以外にも、各国の煮込み料理が載っています。 本に掲載されていた他の料理も、いくつかチャレンジしました。 でも最近はいつもこのアドボばっかり作っています。 何故なら、手に入れやすい食材で作れて、安上

野草食日記 338 クサギとポテトのベーコン炒め

クサギは佃煮にすると美味しく、毎日おむすび作りをする身にとっては本当に便利な野草です。 ひとつ美味しい料理が見つかると同じものを作り続けてしまう性質なのですが、2〜3年も佃煮ばかり作り続けていたら流石に飽きがきてしまいました。 クサギは特有の香りがあります。 それもあって他の料理を試すハードルが高くなりがちで、石橋を叩いて渡るタイプの私には新たなチャレンジがしづらいということもありました。 なので昨年の観察会でクサギを持ち帰った人が、これでジェノベーゼソースを作って美味しか

北鎌倉野草部 57 なな艸の会5月 週末の部

曇り空でスッキリしないお天気でした。 そんな中、神奈川県各地や都内から沢山の皆さんがお越しくださり、賑やかな野草観察会となりました。 緑地での観察会としては過去最高人数です。 数日前の観察会の時に近くの小学生が食べ頃の桑の実を食べ尽くしてしまったのに、また新たに熟した実がいっぱい。 今日参加してくれたKくんは大の野草好き。 使い込まれた山菜と野草の本を持参、今日紹介した植物を殆ど知っているという博識ぶり。 「特定外来種」というワードが小学校1年生の口から出てくるのにびっく

野草食日記 337 イノコヅチと人参・栃の尾揚げの胡麻和え

山菜、野草の料理法というと、まず天ぷらとよく言われますよね。 アクが強いもの、歯触りや喉越しが良くないものはとりあえず天ぷらにしてしまえば間違いない。 でもね、天ぷらってそうそう毎日食べられないです。 野草でもベニバナボロギクのようにそのままお浸しや炒め物にして美味しいものはいいのですが、そうでないものは天ぷらの時以外は自然と出番が少なくなる。 イノコヅチもそんな野草の中のひとつです。 これは第二次大戦が終わる約2ヶ月前の昭和20年6月20日、食糧がなくて食べることを推奨

野草食日記 336 サシボの麺つゆ漬け

管理人役をしているFacebookグループで、サシボなる山菜の投稿がありました。 サシボとはなんぞや?! それはどうもイタドリの新芽のようなのです。 でも、うちの近くに生えているイタドリの芽よりずんぐりしていて様子がずいぶん違います。 コメント欄では鳥海山麓で採れたものは土壌の関係で酸味がなく、普通のイタドリとは別物と書いている人もいました。 これは今後の学びのために取り寄せねば・・・(好奇心で食べたいだけなんだけど) このずんぐりむっくりは鳥海山麓特有の姿形なのかな?!

野草食日記 335 イタドリの葉茶を作る

昨年、うちの近くに群生している植物がイタドリということがわかり、「来年の春はイタドリを食べるぞ!」と意気込んでいたものの、実際時期になり、現物を目の前にすると、わからないことがいっぱい。 どのくらいの大きさのものを採取したらいいのか?!とか、太さは?!とか。 できるだけ太いものを採取して、家に持ち帰ってからは、下ごしらえをどうするかとか、火の通し具合はいかばかりか、などなどをネットで探し始める始末。 ひとまず、動画で美味しいと言っていたきんぴらを作ってみたけれど、うーん、