【自作について語る】またね。
はじめましての方もそうじゃない方も、こんにちは、こんばんは、おはようございます。小桜菜々と申します。
このたび勢いでnoteを始めてみました。
日記的なものは続ける自信がないので、今まであまりしてこなかった作品語り(?)でもしてみようかなと思っています。
書籍については『書籍一覧』にまとめましたので、ご覧いただけますとうれしいです。
■作品紹介
では、さっそく書いていきましょう。
どの作品から語ろうか悩んだのですが、最初はやっぱりこれでしょうか。
というわけで、私が中学生から高校生にかけて経験した片想いのお話です。
単行本の時からずっと山科ティナさまに描いていただいたこのイラストなので、当時から知ってくださっている方はもうお馴染みかもしれませんね。めちゃめちゃ可愛くて大好きです。
いちおう私の代表作になるんだと思います。私を知ってくださっている方のほとんどは、この作品がきっかけだったんじゃないでしょうか。
切なすぎるかも涙が止まらないかも自分ではわかりませんが、読者さまからはたいへんありがたいことに「切ない」「泣いた」「感動した」「共感した」というお声をたくさんいただきました。なので、そういったお話が好きな方に読んでいただけたらと思います。
が、純愛とは程遠いので美しい恋愛小説や爽やかな読後感を求めていらっしゃる方は避けていただたいほうが無難かと思います。
・気持ち
この作品は高校生の頃にケータイ小説サイトに投稿、2013年にスターツ出版さま主催の『野いちごグランプリ』ブルーレーベル賞を受賞し、ケータイ小説文庫として刊行していただきました。
その後、単行本→ケータイ小説文庫→スターツ出版文庫と3度も形を変えて刊行され、これまたたいへんありがたいことにたくさんの方に読んでいただきました。(画像は最新版のスターツ出版文庫のものです)
前述したとおり私の経験をもとに書いたお話なので、サイトに投稿した当時はもちろんめちゃめちゃ思い入れが強かったです。いつかのあとがきにも書きましたが、小説のラストからあまり時間が経っていなかったので、泣きながら書いていた記憶があります。
かといってそれが今でも変わっていないかと言われたら、実をいうとそんなことは全然ありません。今となっては「作品のひとつ」くらいの感覚です。もちろん思い入れはありますし大切ですが、この作品が特別なわけではないという意味です。
私があまり感情移入をするタイプの書き手じゃないというのもありますし、「絶対に忘れないよ」とか書いてたのに作品のイメージをぶち壊してしまうかもしれませんが、当時のことはもうほとんど覚えていないんです。
書籍化していただくたびにもちろん編集作業をするわけですが、最新版の作業中はもはや懐かしいというより新鮮だったくらいです。ああ、なんかこんなようなことがあったような気がしなくもないな、ってくらい記憶が曖昧でした。
なので、読者さまから「どうやって乗り越えたのか」というご質問をいただくことがあるのですが「覚えていない」というのが正直なところだったりします。そもそも私はかなり忘れっぽい性格なうえ、あまり過去の恋愛を引きずるタイプでもないので。
彼のことに関しては、小説として形に残したのも大きいかもしれません。吐き出したことでなんとなく整理ができたんだと思います。
ご質問をいただいた時にズバッと名言?格言?的なことを言えたらかっこいいのですが、覚えていない以上うまく答えられず…すみません。
ただ、これもいつかのあとがきに書きましたが、出会いがあれば別れがあります。もっと言えば、人は出会いと別れを繰り返しながら生きていきます。その過程でいつの間にか過去になっていき、気づけば乗り越えてるんだと思います。
あまり悲観的にならず過去に浸りすぎず、前を向くことが大事なのかなと思います。
ついでにちょこっと書いておきたいのですが
「どこまで実話なのか」「登場人物たちの現在について」などのご質問をいただくことも多いのですが、そういったご質問には一切お答えしないことにしています。
せっかく読んでくださったのにたいへん心苦しいのですが、特に後者に関しては私個人の判断でお答えできない部分なので、ご理解いただけますと幸いです。
さて、簡潔にまとめてしまえば「処女作が受賞し、計4度の書籍化」。
これだけ書くと何気に順風満帆な気がしますが、まったくもってそんなことはありません。ここからは書いたきっかけから今に至るまでつらつらと語っていこうと思います。
美しく簡潔にまとめる、ということが恐ろしく苦手なので長くなるかと思いますが、少しでもご興味のある方、お時間のある方、心のお優しい方はどうかお付き合いいただけましたら幸いです。(流し読みで大丈夫です)
■書籍化までの道
・きっかけ
まずはじめに、私はもともと小説家になりたいと思っていたわけではまったくありませんでした。むしろ読書をほとんどしてこなかった人間なので、まさか自分が小説を書く日がくるとは夢にも思わなかったです。
じゃあなぜ書いたのか。
最初のきっかけは、友達にケータイ小説を勧められたことでした。当時はケータイ小説読んでない女子高生いる?ってくらい全盛期だったので、私の周りの子たちはみんな読んでいました。
私は昔からネット系にとても疎い人間だったので、ケータイ小説という存在をまったく知らずに過ごしていのですが(ケータイ小説読んでない女子高生がここにいたわけです)、小説=小さい文字がぎゅっと詰まって漢字がいっぱいあってなんか難しい、というイメージからかけ離れていて、ほぼポエムあるいは日記だったので、するする読めたんですよね。
ランキング上位のお話を何作か読んでみると、そのほとんどが実話×恋人の死でした。余命系は今でも大人気ですが、私の知るかぎりでは当時は『余命系』というジャンル名(?)もなかったと思いますし、私の感覚的には病気より事故が多く、それプラス『実話』だったんです。
(余談ですが『またね』を『実話』と謳っているのはこのためです。ケータイ小説は実話が当たり前の時代に書いたんです。ちなみに今では「実話って書かなきゃよかったァァァ!!」と激しく後悔しています。シンプルに恥ずかしいです)
何作か読んでいくうちに、ふと思ったんですよね。
あえて当時思ったまま書いちゃうと、
なんで人が死ぬ話ばっかり人気なんだろう?と。
当時は言語化できませんでしたが、たぶん自分にとっては現実感がなさすぎて、感情移入や共感ができなかったんだと思います。大切な人の死に触れた経験がなかったので。
とはいえそれは読者のほとんどが同じだったと思いますが、単に私の想像力の問題なのかもしれませんね。
とにもかくにも、少なくともランキング上位には、死じゃなくても何かしら重大な事件が起きたり壮絶な流れを経て悲劇の別れ、というお話がとても多くて、ただの失恋話は(私が読んだ限りでは)ほとんどありませんでした。
なんでだろうって考えてるうちに、ふと思ったんですよね。
こんな感じでいいなら私にも書けそうだし、自分で書いてみよっかな、と。
なぜそう思ったのか、理由はただひとつ。
自分が絶賛失恋直後だったからです。
まだ記憶が鮮明だったのと何より若さと勢いがあったので、小さな画面にとにかく彼との記憶をがむしゃらにぶち込みました。
たしか2週間くらいで書けたと思います。当時はまったく気にしてなかったですが、文字数は18万字。2週間で18万文字。今は到底無理です。たぶん倒れます。若さって素晴らしいですね。
そしてさりげなく自慢をはさみますが、『またね』が完結して間もなくランキング1位になりました。
当時利用していたケータイ小説サイトにホームページ機能があったので、ほとんどの書き手さんがホームページを運営していたと思います。私もその中のひとりでした。
ホームページの訪問者も激増して、感想掲示板やブログへのコメントもたくさんきて、最初はすごく楽しくてうれしかったです。
というか正直めちゃめちゃ浮かれました。それはそれは全力で浮かれました。
だってそりゃ浮かれるじゃないですか、自分がなんとなく書いてみた話がランキング1位ですよ。最初は本当に本当にうれしかったんです。
だけど、ケータイ小説の世界はそう甘いものではありませんでした。
ランキング上位の作品に待っていたもの。
それは、批判誹謗中傷荒らし行為の嵐です。(ダジャレじゃないよ)
・ケータイ小説大賞
これはたぶん何でもそうだと思いますが、人の目に触れる機会が増えれば増えるほど、ちょっと嫌なコメントもくるようになります。
しかも1度火がついてしまうとエスカレートするわ便乗する人が湧くわで収拾がつかなくなっちゃうんですよね。文字通りの炎上です。掲示板やブログのコメント欄はあっという間に荒らされるようになりました。
そもそも『またね』の内容が内容ですし、ある程度の批判は覚悟して書いたお話だったのですが、想像を絶していました。こういうお話が苦手な方もたくさんいらっしゃると思うので詳細は端折りますが、今思い返してもなかなかひどかったです。
それでも励ましてくださり応援してくださる読者さんがいたので、めげずに運営を続けていました。
そしてしばらくした頃、今でもお世話になっている『野いちご』さんにてケータイ小説大賞が開催されることを知りました。読者さんが「なあちゃん(当時のペンネーム)の小説を本で読みたいから、応募してみたら?」と教えてくださったんです。
うれしいですよね。すぐに野いちごに登録し、小説を移転して応募しました。
何度かの審査を経て読者投票を4位で通過し、最終候補に残れたので授賞式のため人生初の東京へ向かいます。ドッキドキです。田舎者まるだしでキョロキョロしながら歩いていたことを覚えています。
だけど結果は落選。今だから言えますが、お恥ずかしながら正直けっこう期待してました。だって4位通過ですよ。応募何百作の中で4位。受賞できるんじゃ…?って思いますよね。東京まできたのにタダで帰ってたまるかよ!くらい思ってました。現実はそう甘くないねって話です。
受賞者さんたちの笑顔を見届けながら、半べそでおうちへ帰ったのでした。
・落ちる日々
諦めの悪い女こと小桜は、当時仲よくしてくださっていた作家仲間さんたちと情報交換をしながら、その後もケータイ小説の公募を見つけるたびに応募していました。出すのは『またね』1本。
せめて他の話書いて応募しろよって思うかもしれませんが、小説家になりたかったわけじゃなく、ただ『またね』を本にしたかったんですよね。
こう書くと思い入れが半端ないみたいに思われるかもしれませんが、この頃は私自身の気持ちというより読者さんの存在が大きかったです。
『またね』を本で読みたい。手元に置いておきたい。
ずっとそう言って応援して支えて励ましてくださる読者さんがいたので、何がなんでも応えたかったんですよね。それ以外に私ができる恩返しが思いつかなかったので。
と、やや意地になっていましたがひたすら落選が続いていたある日、ふと気づいてしまいました。
私以外の作家さんたち、全員書籍化してない?と。
書籍化の打診がきた方、公募に応募して受賞した方など経緯は様々でしたが、励まし合っていた作家仲間さんたちが全員書籍化してたんです。
これけっこうショックでした。たぶん授賞式で落選した時よりショックでした。
当時はわりと負けず嫌いだったので、目標が「またねを本にする」から「書籍化デビューする」に変わり、意地を捨てていよいよ他の作品も書いて応募するようになります。ですが、何を書いてもどこに応募しても落選。
ここまでくれば、いくらわりとポジティブな私でもさすがに痛感します。ああ、私は才能がないんだな、書籍化デビューできないんだな、と。
悪いことって重なるもので、この頃にはホームページの誹謗中傷もピークに達していました。落選続きも相まってさすがに心が折れた私は、最終的に、ずっと応援してくださっている読者さまにだけ新しいブログのURLを伝えて、ホームページを閉鎖したのでした。
余談ですが、私は最近までSNSをほとんど更新せずエゴサもしてきませんでした。それはこういう経験があったからです。ネットの世界は怖いっていう概念が心の根底に植えつけられてしまったんですよね。『またね』にもちらっと書きましたが、高校生の頃にもネットで誹謗中傷をされた経験があったので余計に。
この一言で片づけたくはありませんが、当時はそういう時代だったというのもあったと思います。もちろん全員ではないにしろランキング上位になってから誹謗中傷や荒らし行為を受けるようになり、小説ごと消してしまった作家さんもたくさん知っています。
今の私は「WEB小説」あるいは「ライト文芸」に限定したとしても誹謗中傷をされるほどの知名度なんかまるでないこともわかっています。SNSのフォロワーさんだって決して多くありません。
それでも一度植えついてしまった恐怖心ってなかなか綺麗さっぱり消え去ってはくれないもので、いまだに「文章を書いて公開する」という行為がとても怖いです。長文であればあるほど。
こういう時に私の奥義「終わったことは忘れる」を発動させられたらいいんですが、肝心な時ばっかり、ほんとにもえ、ねえ。
なので、新作が刊行される時はめちゃめちゃ怖いです。趣味小説をサイトに載せる時でさえちょっと怖いです。最近はSNSの更新をするようになりましたが、投稿したあとに開く時も、なんならこうしてnoteを書いている今もちょっと怖いです。こないだ初めてがっつりエゴサしましたが、ものすごくドッキドキでした。あれめちゃめちゃ心臓に悪いですね。
たぶんおかしいですが、ごくまれにSNSの通知が多い時はちょっとドキッとします。普通はたぶん多いほうがうれしいですよね。だけど私は少ないほうがほっとするんです。(反応しないでと言っているわけではありませんので…!!)
通知を見た瞬間だけは「また嫌なコメントとかだったらどうしよう」って思ってしまうんですよね。開いてみればいいねやあたたかいコメントなのでほっとしますし、とてもうれしいです。いつも私のクソどうでもいいツイートに反応してくださる皆さま、ありがとうございます。
怖い怖いとしつこく言いつつなぜ今でも小説を書き、SNSを積極的に利用するようになったのか。答えはとても簡単です。
どれだけ怖くても、何度挫折しても、私はどうしても〝書く〟ことが好きだから。どんな状況でも支えてくださる方がいるから。私の小説を好きだと言ってくださる方がいるから。そして、読者さまと交流できる唯一の場がSNSだと思ったから。
どうしても恐怖心は拭いきれないですが、ネットの世界にも優しい方やあたたかい方もたくさんいるということを皆さまに教えていただきました。皆さまのおかげで、私は今でも文章を書けています。
・念願の書籍化
つい話が脱線してしまいましたが、戻します。(小桜あるあるです)
書籍化を完全に諦めてケータイ小説から離れ、鍵つきブログだけをひっそり続けながらごくごく普通の会社員をしていた最中、書くことをやめてからもずっと仲良くしてくださっていた読者さまから『野いちごグランプリ』のお話を聞きました。
私はやっぱり、どうしても『またね』を本で読みたい。
なあちゃんさえよければ、応募してみない?
そう言ってくださったんです。うれしいですよね。
送られてきたURLを見てみると、テーマが『またね』に合ってそう。応募も簡単。
これで最後にしようと思い、ひっそりと応募しました。まさか受賞するとは夢にも思わずに。
この時ばかりは本当に、さすがにまったく期待していませんでした。落選だらけの経験も大きいですが、何より初めての公募である『ケータイ小説大賞』を開催していた出版社さんだったので。
今思えばレーベルカラーとか賞のテーマとか審査員さんの入れ替わりとかいろいろな理由があったんだと思いますが、当時はそういう知識がまったくなかったので、1回落ちたのと同じ出版社さんの賞レース(?)で、しかも同じ作品で受賞できるなんて普通思わないですよね。だったら応募すんなよって話ですが。
が、ある日突然(私にとっては)あなたの作品が受賞しましたよ、とのメールが。応募したことを忘れ去ってて、ご連絡をいただいた時は真っ先に「え、詐欺?」と思いました。我ながら失礼にも程があります。
担当さんとお電話でお話した時も、なんかひたすら放心していた気がします。あまりも呆然として「信じられないです」「びっくりしてます」と繰り返す小桜に「満場一致の受賞でしたよ」と言ってくださったのに「はへ?」みたいな感じでした。
こんな感じで(ここまで長々と書いといて最後は超あっさりでしたが)紆余屈折がありつつ、念願の書籍化にたどり着いたのでした。
■その後
・おまけ
最初のほうにも書きましたが、その後は計4度も書籍化していただき、信じられないことにたくさんの方に読んでいただきました。批判誹謗中傷だらけだった日々が嘘みたいに、たくさんのあたたかいお言葉をいただきました。
初めての書籍化後もなんやかんや重なって執筆から遠ざかり、2度と本を出すことはないだろうなと思っていた矢先、2017年の年末ごろに縦書きの単行本化のお話をいただき、2018年2月に刊行。
今度こそ本を出すのはこれで最後だろうなと思っていましたが、2021年にひょんなことから執筆活動を再開し、同年9月に2度目のケータイ小説文庫として刊行。さすがに『またね』は今度こそ最後だろうと思っていましたが、昨年9月にスターツ出版文庫として刊行。
4度目の書籍化のお話をいただいた時は、担当さんもちょっと笑っていた気がします。私も「え4回目ですか?」とちょっと笑いました。笑
とはいえ同じ話を4度も書籍化していただけるなんて本当にありがたく幸せなことなのは間違いないので、落選続きだった頃の自分に教えてあげられるものなら教えてあげたいですね。
いつか報われる時がくるよ、と。
・伝えたいこと
お気づきの方もいるかもしれませんが、ぜんぜん作品語りじゃなかったですね。すみません。
なんでこんな長々と書いてるんだろうって今ふと思ったのですが(遅)、べつに私の苦労話みたいなものをしたかったわけではなく、なんて言えばいいんでしょうか。
まず第一に、私はとにかく皆さまに支えられてきたということと感謝の気持ちを書きたかったです。
そして第二に、SNSを見ていると、書籍化を目指して頑張っている方をたくさん見かけます。公募で落選するのってヘコみますよね。それが何度も続くとだんだん立ち直れなくなってきたり。批判コメントや荒らし行為に悩まれている方も見かけます。それでなんとなく、私の経験でも書いてみようかなと思ったのかもしれません。
荒らし行為は言わずもがなするほうが最低最悪なわけですが、気にしなくていいと言っても無理だと思いますし私も無理でしたしなんかいいことも書けないので、一旦置いときます。
ただ書籍化デビューに関しては、これはあくまで私の場合ですが、運というかタイミングも大きかったと思います。そのタイミングで私が書いた話にマッチしたテーマの賞が開催され、それをたまたま見つけて私に教えてくださった方がいて、審査員の皆さまが私の話を気に入ってくださる方々だった。正直、ただそれだけのことだったと今でも思っています。
かといって、才能なんか必要ないとも言いきれません。
自分で言うのもなんですが、デビューは奇跡に近かったうえに長年のインターバルがあるにしろ、今は定期的に新作を刊行させていただいているので、私も一応文章を書くという?書くうえで?最低限の才能みたいなものはあったんだと思います。
だけど、うまく言えませんが、なんかいろいろタイミングが重なる時ってあると思うんです。才能や実力があるのに運やらタイミングやらなんやらに恵まれない方もたくさんいらっしゃると思うんです。
だから何があっても諦めずに頑張れとか努力は必ず報われるとか夕陽に向かって走れなどと熱いことを言いたいわけじゃないのですが、人生って本当に何が起きるかわからないので、「書きたい」という気持ちを大切にしていただきたいな、と思いつつ、陰ながら応援しています。
・最後に
私にかぎらず多くの作家さんが感じていることではないかと思うのですが、受賞した日から今日に至るまで、新作が刊行されようと重版されようと、自分自身の実力だと思ったことは一度たりともありません。
いつも支えてくださる担当編集者さまをはじめ、レーベルカラーガン無視の小桜作品を受け入れてくださる編集部の皆さま(いつもほんとすみません)、まとまりのないほぼ殴り書きの初稿をなんとか形にするべく的確なアドバイスをくださるライターさま、イラストレーターさま、デザイナーさまなど、私が把握しきれていないくらいたくさんの方々のお力添えがあってこそです。
そして1日に200冊刊行されるといわれている中で著作を入荷してくださり展開してくださる書店さま、数ある書籍の中から私の作品を見つけてくださりお手に取ってくださる読者さまがいらっしゃってこそです。
何度感謝を伝えても伝えきれませんが、本当にありがとうございます。マイペースに、そして焦らず地道に、これからも頑張って書いていこうと思います。
本当に長くなってしまいましたね。
最後まで読んでくださった方、お疲れさまでした。そしてありがとうございます。次からはもうちょっと簡潔にまとめられるよう努力します。
ではまた、気が向いた時にふらりと現れます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?