富山の【ローカルプレイヤー】何人知ってる？

富山県は、県全体の7割を超える面積が山あいに面する中山間地域です。
今回は、そんな特別な地域性を活かし、かつご自身のスキルや経験との掛け合わせによって富山を盛り上げようと尽力する富山のローカルプレイヤーの皆さんをご紹介します。

うみとやまローカルラボ2023年ツアー　夏編

というのも、私は今「うみとやまローカルラボ」という北日本新聞社さんが開催するツアーに参加しています。
県東部の中山間地域をめぐりながら、地域活性化の最前線でご活躍するローカルプレイヤーさんたちが私ちをアテンドしてくれる旅です。

県内の方は私のフィルターを通して見た彼らの魅力を、県外の方は富山のローカルプレイヤーの層の厚さを感じていただけるのではないかと思います。ぜひお付き合いくださいませ。

同性もファンにする　ことちゃん

貸切バスに乗り込み、隣に座っていたおひとりさま参加の女性。お話ししてみると「ことちゃんファン」とのこと。同性も虜にするなんて、どんな魅力的な人なのかと期待が高まります。

富山オタクことちゃんは、この旅のコーディネーターを務めています。普段は、コワーキングスペースの運営、書くこと、企むことなどをしていらっしゃるマルチに活躍するローカルプレイヤー。

「富山の中で自分らしく活動する人が大好き！」ということちゃん。そんな大好きな人たちに会いに行くツアーとして、このうみとやまローカルラボをコーディネートされました。

ファッショナブルですらっとしてらっしゃる都会的なイメージとは裏腹に、フレンドリーすぎず程よい距離感で、参加者さんたちとざっくばらんにお話ししてくださる姿が印象的でした。

ザ・旅人　石田拓人さん

1箇所目の目的地は、滑川市にあるKEIZO倉庫です。飲み屋だったり古着屋だったりとさまざまな使い道を模索し、話題をさらうKEIZO倉庫に私も訪れてみたかったんです…！

石田さんは、ザ・旅人な雰囲気を持つローカルプレイヤー。ピンクのショートパンツにビーサン姿が制服のように感じられるほどです。
KEIZO倉庫の運営と「タビイク」という旅人を育てるためのサービスの代表をしています。

石田さんのコアはおじいちゃんのため、そして旅人のため。かつておじいちゃんが使っていたものの10年以上ほったらかしになっていた倉庫を、旅人が訪れる秘密基地のような場所へと改装しました。

離島への移住やインドでの結婚式など興味深いお話がたくさん登場し、お話の最後には「旅人が増えたら世界が幸せになる」と表現されていました。
その心は、旅で訪れたことのある場所、触れた物、関わった人に起こることは自分ごととして捉えることができる。旅人を増やすことで、この「自分ごとにできる感覚」を多くの人が持つことができ、その人たちの言動が変わっていくとのこと。

KEIZOはおじいちゃんの名前からついたもの。おじいちゃんは1ヶ月前に他界されたとのことですが、思い出が染み込んだKEIZO倉庫はこれからもつづていきます。

地域おこしのノウハウを持つ　ウナジョさん

KEIZO倉庫を出て向かったのは、黒部市にある宇奈月駅。アテンドしてくださったのは、宇奈月女子化プロジェクトという宇奈月温泉スキー場の再起をかけたプロジェクトを見事成功に導いた津田奈由子さん。通称、ウナジョさんです。

富山でローカルタレントを10年以上していらっしゃるだけあって、アイドル的存在感と親しみやすさが両立した独特な魅力を放つウナジョさん。

富山には田舎ならではの昔ながらの付き合いやしがらみがあることを前提として、それを突破していくには、まずは足を運ぶこと、お話を聞くこと、誠意を持って接することが重要とのこと。
宇奈月女子化プロジェクトを成功へ導いた過程は、ストーリーというよりもノウハウといえる価値の高い情報だと感じました。

ももクロ旅館の代表　中島勝喜さん

トロッコ電車の旅を満喫したら、ようやくこの日の宿である宇奈月温泉　ホテル黒部に到着しました。

初めて聞く人は何のことかわからないかもしれませんが、ここ宇奈月温泉　ホテル黒部はアイドルグループ　ももいろクローバーZのファンが多く訪れる、いわゆる聖地。実際にももクロメンバーが宿泊したこともあります。

ももクロと旅館、決して交わることのなさそうなふたつがどうしてここまで強固に結びついたのか、時系列で詳しくお話ししてくださいました。
2019年の黒部市でのももクロのライヴに向けて、モノノフ（ももクロファン）から「準備をしておいてください」との言葉を真摯に受け入れ、館内に推しカラーを散りばめたり、DVDを見たりとももクロを勉強されたという中島さん。

「何かに尖ることで、選んでもらえるようになる」とお話しされる姿は、どこか楽しそう。SNSでの発信やモノノフさんたちとの交流など、中島さんのしなやかな行動力が、今に繋がっていることに感動しました。

まとめ

好きにならざるを得ないローカルプレイヤーとの出会いに感謝します。また、私もいつかプレイヤー側になれるように富山に貢献していきます！