かわいいでサンドイッチ

2さいになる娘がとにかくかわいい。

何をしていてもかわいい。おならをしても、げっぷをしても、ブサイクな顔で寝ていても、なおかわいい。

客観的にはブサイクだと感じる瞬間も、私の目を通せば愛おしさしか感じない。

何がこんなにかわいいと感じさせるのか

一緒にいると、不思議なくらい毎分かわいいかわいいと呟いてしまう。

一方、イヤイヤ期を迎えた彼女は対応が難しいことが多い。ささいなことが気にくわないと声をあげる。全力で怒り、泣き叫ぶ。抱っこしようとすると暴れる。常に全力だ。家の中ならまだしも、外でされると周りの視線が気になり二倍汗をかく。

イヤイヤ期の子を育てるのは大変な労力を要する。だから、何をしてもかわいいと感じるように脳内バグが起きるように出来ているのではないか。

大変すぎる育児に挫けてしまわぬように、大変だと感じる振れ幅の分、かわいいと強く感じるようにうまいこと調整されていると言うか。

そんな気がしてならない。

それくらいイヤイヤ期は勘弁してほしい。けど、異常なまでにとにかく可愛いと感じ、とにかく愛おしい。

先日、スーパーで大暴れし店内の注目を浴びた出来事があった。私は対応と謝罪の連続で汗だく。恥ずかしくて顔もあげられない。恐縮しきり、そそくさとスーパーを出た私の背中は、さぞかし疲労感がのしかかっていただろう。

あぁ、もう何もかも投げ出してしまいたい。自分の中のそんな気持ちと出会い、泣きそうになりながら自転車をこぐ。

疲れちゃったな。

すると、前の座席に乗る、さっきまで泣き叫んでいた娘が、ご機嫌に歌なんか歌ってたりするのだ。その舌ったらずな歌にすっかり癒される。

あぁ、可愛いな。大変だけど、可愛いな。

大変さを可愛いでサンドイッチして、なんとかイヤイヤ期を乗り越えていくんだろうな。

娘の健やかな成長を願って。

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