生きて死ぬんだなぁ

お寺の本堂を掃き掃除してると、虫たちの死骸がけっこう落ちている。こうして生きて死ぬんだなぁって、するっと入ってくる。あたりまえのことだよなぁと。そこに生きる意味だとか、生きがいとか関係ないよなぁ、とも。

ただ生まれて、生きて、死ぬんだよねぇ。

だったら、急いで殺さなくたっていいのにね、とも。戦争とかしなくたって、いずれ死んじゃうのになぁって。
そうそう、頭が上がらないなぁ、かなわないなぁと感じたりしていた先輩が亡くなってしまったときにも思った。うわぁ、そうか、上の世代は一線を退き、いずれ亡くなってしまうのか、なんということだ、と。いっとき、嫌ったり、うざいと感じたりしても、いずれ亡くなってしまうんだなぁと。

まあ、それは自分も同じで。いずれ死んじゃうのだから、とりあえず死ぬまでは生きてみてもいいんじゃないかなぁ、みたいな感じで。

お寺っていうセッティング。
信心はないのだけれど、このセッティングだからこそ瞑想に入り込めたり、生き死にについて思いを巡らせたりできるっていうのがあると思うなぁ。


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