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グループの力と子どもへのまなざし

A Circle of Children、読了! 文脈的にこの本でCircleはちょっと子どもっぽいものとして登場し、restorative practiceで出てくるCircleとは全く違うモノだった。それにしても、子どもをどう見るかという視点がとてもrestorativeだし、後半、チーム・ティーチング を始めて、グループの力に目をむけてる。具体的に何がどう影響したかが書き込んであって、リアル。子どもどうし、教員どうし、管理職や学校環境との関係という面でも示唆的。

私自身、40代は学校にお邪魔して先生方の子どもたちへの関わりについて、一緒に考えたり、PTA主催の研修会などに毎週のように出かけていた。そのときに思っていたのは「だれもがそれぞれに頑張ってる」ということだ。だれか悪者がいたり、ダメな子やひどい親がいたりするということではない、ということ。だとすれば、批判や非難は必要がなくなる。

批判や非難のフェーズがおさまると、何が起こっているのかが分かり、それぞれがどうしたいと思っているのかが分かり、それができるために、周りは何をすればいいのかを探ることになる。間違いながらでも、未来生成的に集中できる。

学校環境(大学は別として)で仕事したことなかったのに、なんで、そんな仕事を請け負えたのかなぁと不思議に思ってたけど、この本で実感レベルで何かを得ていたのだなぁ。

もう一つ。この本、「教師の愛に心打たれる」的なコメントが載ってたりするのだけれど、著者自身は一般的な愛とは違うと言ってる。LASER teachingと自分の方法を名付けていて、Love Amplified by Structured Education Realityだと。で、光線のレザーを扱うときに、パワーが損傷を与えないように、知識、技術が必要なのと同様、laser teachingにはintelligence(知性?)とsensitivitiy(感受性の高さ)が必要だともいう。

これってEQだわ、ね! 30代のころ、たまたまコスモポリタンという雑誌の仕事でEQを知って、その後、EQの本とか出すことになったのだけど、そこにつながることも、この本あたりから始まってたのかもしれない…恐ろしや無意識… この本、紹介してくれてありがとう、さとし! (と、40年後にここで感謝を伝える)

この本を紹介してくれたさとしは、とにかく、わからない単語は読み飛ばしながらでも、ペーパーバックをガシガシ読むことで英語力が身につくとおっしゃり、ロバート・B・パーカーの「初秋」をお勧めしてくれたことも思い出した。そんなわけで、思い出にひかれてKindleでゲットして読み始めることにした。ワンクリック、危険だなぁ。



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