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カードゲーム

ecomom連載記事を掘り出しました。子育て中のお母さん向けに書いていました。

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この夏休み中、我が家で流行っていたのが「みゃおみゃお」というカードゲーム。ウノのように、同じ色か同じ絵柄かを次々に出していって、一番早く持ち札がなくなった人が勝ち。あと一枚のときに「みゃおみゃお!!」とネコの鳴き声で合図するっていうルールで、子どもたちといろんな鳴き声で楽しんでいる。カードの絵柄が個性的なネコたちで見ていて楽しいし、勝った人がもらえるネコ型のちいさな黄色いチップがなんともかわいらしい。何回も何回もせがまれて、ついつい熱くなって遊んでいる。3歳児のほうも、全部のもち札をオープンにして広げ、周りからのアドバイスに従ってなんとか参加している。チップを独り占めしてしまうところが、まだまだ3歳児なのだけど。
 
感情のはなし
ある方と編集の方のご紹介で出会ったのですが、その帰り道、急にどんより。なんだか気分がもやもやと落ち込んでしまいました。相手がどうのということではなくて。すごくパワフルで楽しい、魅力的な方だった。じゃあ、一体、このもやもやは…?と考えていて、ああ、と気づきました。もやもやがぐいっと頭をもたげたのは、彼女が働き始めることになったときに、姑が夫に向かって言ったことのエピソードを聞いたときだったな、と気づいたからです。

そのエピソードとは、仕事に戻ることは周りからの勧めがあってだったと。そして、働き始めたころに彼女の夫が彼女に「今日は、何時に帰ってくるんだい?」と聞いたら、お姑さんが「帰りの時間を聞くぐらいだったら、仕事させるんじゃありません。帰りの時間を気にしながら仕事をするなんて、気の毒だ」と言った、というような内容だったのです。

気分のモヤモヤ
自分のなかに沸き起こっていても、なかなか気づかない感情に「怒り、落ち込み、嫉妬、親密感」があると言われています。気持ちがもやもやしたなんてときには、これらのどれか、またはいくつかが関連していないかな、と見てみると正体が見つけやすいと言われているのです。

自分に適用してみると、私の場合は「嫉妬」だったなぁと気づいた。羨ましいという感情。ちょうどその日、出がけに夫と子どもから「せっかくの夏休み中に、なんで仕事? どうして一緒にいないわけ?」という冷たーい視線を浴びていた、という背景があったのです。「仕事の入れすぎ!!」という子どもたちや夫からの非難の嵐(ちょっと大げさ)にさらされるわが身にひきかえ、すっごく羨ましかったんだと気がつきました。

配られたカード
そして、「みゃおみゃお」をやりながら思ったのです。初めにに配られたカードや今、持っているカード。必ずしも思い通りではない。「これじゃ、あがれないよー」と思うようなことだってある。だからといって、全とっかえするわけにもいかない。まずは手持ちのカードで続ける。
なるほど、そういうものか。


偶然の積み重ね。たまたま、そういう状況になっている。そういう持ち札で始まっている。だからといって、カードを配った人(神様?)に文句を言っていても始まらない。この持ち札でどうやって進めるか、を考えたほうが手っ取り早い。どこでラッキーカードが来るやも知れないし。

久しぶりにやったカードゲーム。奥が深いぞ。ちょっと人生を哲学してしまった夏休みでした。

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