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女性の昇進・職場のジェンダーギャップ

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女性のキャリアと職場でのジェンダーギャップについて生の体験談をまとめてます。
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#キャリア

大企業の女性執行役員がまだ珍しいようなので

自己紹介を兼ねて、わざわざnoteに記事を書くことにした理由を書こうと思う。きっかけは、Facebookでストレス解消と承認欲求を満たすために書き散らした投稿が意外と読んだ人のヒントになっていることをがわかったからだ。 私を直接知っている人が持つイメージほど、実は華々しいキャリアを歩んできたわけではない。まず、就職活動に失敗して大学を1年留年したし、管理職の打診を断ったこともあるし、人事権のある正式な管理職になったのも30代終盤だったし、執行役員になったのも割と最近で、同年

執行役員を目指した本音の理由

とある方から「なぜ執行役員を目指すと決心したのか」という質問をもらった。若い人はおそらくそれを聞いてやる気をだしたり、高揚感を味わったりしたいのだろうが、残念ながら、私の本音はそういう類のものではない。そもそも、「やりがいのある仕事ができれば、出世は求めない」と思う方だったのだが、長い会社生活で現実に直面するにつれ、「出世を頑張った方が後悔しなくて済むだろうな」という、消去法的な選択の仕方をしたのが実態である。もともと成長意欲が高く責任感も強い性分なので、自然な欲求にまかせて

昇進のためにどのように自分を変えてきたか

先日、一緒に中途入社した同僚に「昇進するたびにどのように自分を変化させてきたかを知りたい」と言われた。6年前に同時に中途入社したときに私は課長で、その後、部長・執行役員と昇進したのだが、その同僚は部長で入社して今も部長を続けている。 彼が言うに、例えば、某取締役は有能な人だが、仕事をしていたら自然に昇進して取締役になったという印象。それにくらべて私は意識的にポジションを取りに行っているように見える、とのこと。近しい同僚として私のことを観察してきたけど、本人がどのように考えて

子育てと両立する部下のために工夫したこと

6年前に今の会社に転職したときの部下だが、久々に彼女が主催するミーティングに出た。そこでしっかり場をしきっている姿を見て、とても頼もしく思った。6年前、直属の上司になった時は、彼女が育休から復帰した直後で、子育ての両立ができるか不安そうにしていた。一緒に仕事をするにつれ、彼女の強みは絶対うちのチームに欠かせないと思ったので、良い形で支援する方法を模索することにした。ご本人の努力や家族の支援、またいろいろと良い条件が重なって、今は、他の部門からひっぱりだこになるような貴重な戦力

自分を縛る制約条件、有効期限切れになっていませんか

友達の会社に中途入社したアラサー女性の話を聞いた。業界一位の大手企業に新卒でエリア総合職で入社して、その後、望む処遇が得られず悔しい思いをし続け、大好きだったその会社をやめたという。彼女の入社年は、総合職として女性は採用せずエリア総合職のみだったそうだ。その後は女性の総合職も採用され、彼女よりも優遇されていることをずっと悔しく思ってきたらしい。それでも、その会社に戻りたいと今でも思っているという。いろんな意味で胸の痛む話だった。 一方で、社会人経験20年を超えた友人と私の共