レギュラー脅かすベンチウォーマー(垣間見えた一抹の不安)

昨日の中国戦では「2」に関連する近藤、戸郷にフォーカスを当てたが、今日の韓国戦ではベンチスタートが多い選手にフォーカスを合わせてみる。
アクシデントでパッと出た代役や、行く先で大いに力になってくれそうな選手が何人も出てきた。

また、戦いぶりや点差に目が行くが「順調さの中にある覚えた不安」のようなものを述べてみたいので、昨日同様揚げ足取り・結果だけの文にならないよう気をつけて行きたい。

日本代表スターティングメンバー

⑧ヌートバー
⑨近藤
DH大谷
⑤村上
⑦吉田
③岡本
④牧
⑥源田
②中村
Pダルビッシュ

日本の強み第2先発

昨夜のゲームを語るにおいて今永の好投に触れないで進むわけにはいかない。
コンスタントに150キロを超える直球を、コースに丁寧に投げ込む姿に惚れ惚れした。この日のために万全に仕上げてきたんだ。という、気概が見えた。
中国戦の戸郷同様ホームランに関しては出会い頭の印象が強く、そこまで気にするほどの事ではないように思えるので、韓国の勢いを断ち切った気持ちが乗ったピッチングに賛辞を贈りたい。

豪腕リリーバー完成に向けて

7回から登板の宇田川は圧巻の投球。
日本一オリックスのセットアッパーとして心身ともに成長してきたなか、今永の後という難しい場面での本大会初登板を3人で斬って見せた。
また、9回からの高橋宏人は昨年大ブレークし大事なシーズンになりうるが、普段と違う役回りで中々コンディションや気持ちの調整が難しい中完璧な投球内容。
最速156キロのストレートは唸っていた。
両投手とも今後に向けて心強い投球内容であった。

源田の影に隠れた才能の塊

源田が負傷交代となりショートに入った中野への不安は、1打席目のファーストゴロで吹き飛んだ。

結果が伴わなっていない村上、岡本、牧あたりは従来の積極性に翳りを見せている中、ファーストストライクから中野は振って行った。
確かに8番なんだから見ていって云々のお話はあるだろうが、「途中出場でも気後れなんかしてない」という意思のようなものを感じた。結果その後2安打と、虎のヒットメーカーである存在感を発揮してくれた。
また今シーズンから岡田監督にセカンドへコンバートを命じられキャンプ中もセカンド一本での練習の中、パッと入ってそつなくこなす野球センスにも、WBC以降のシーズンも目が離せない。

垣間見えた一抹の不安

少し点を取られた3回に触れてみたい。
先頭を2塁打で出し0アウト2塁で迎えたのは8番のヤン。
初球バントがファールになるも、バントの仕方的に明らか苦手に思えた。ヒッティングに切り替わった6球目のインコースから入ってくるスライダーを2ランホームランにされてしまったわけだが、1ストライク0ボールからの外角へのスライダーを見逃してストライクを取った。

セオリーであれば最悪進塁打の場面でこのスライダーを見送ったのに違和感を感じた。
逆方向へ打つならおあつらえ向きの球だったにも関わらず、手を出してこなかった。
打順はこのあと9番に落ち、1番に上がるという場面で打力を考えれば9番より8番のヤン。
この2球目を見逃した時点で、フリーヒッティングの可能性があると感じれるのでは無かったのか?と思い、少々セオリーに引っ張られすぎたのではないかと感じた。
それこそ世界の一線で活躍するダルビッシュ、日本一を経験した中村に苦言を呈すのは烏滸がましいと思いながらも、一球の見方について述べてみた。

また2点取られたその後、2アウトからサードゴロを村上が高めにふかし岡本が取れず2塁へ。
その後右前に運ばれ、普通の送球であれば余裕でアウトにも関わらず近藤の送球がまた高めにふけた。
完全に無駄な一点以外に言葉が見つからない。
取れるアウトをしっかり取る。当たり前の事を当たり前にやる難しさは分かった上で、今後のゲームの糧にしてもらいたいと思う。

最後に
残る一次ラウンドの2戦。気がかりは源田の負傷欠場。勿論、中野を評価した上で昨日の1打席目。
追い込まれてから四球を取り、盗塁してくれる源田は日本に欠かせない。軽傷であることを切に願う。

頂けたら明日の活力になります。