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自分を理解するということ

 この記事は、YouTubeで配信しはじめた『My Thinking's』というコーナーの文章バージョンです。音声バージョンでは四分くらいに収まるようにしております。リンクは一番下に貼っておきます。ここでは、音声バージョンよりちょっと細かめに書いております。

 第一回のテーマは、『自分を理解するということ』についてです。

 結論から述べますと、
「自分を理解すればするほど、人生などがラク・かつ楽しくなる」
 です。もちろん個人的意見ですので、絶対を保証するものではありませんが、私の考えから、「あなたの考え」になる材料になれば充分です。

 この結論に至ったのは、私の現在進行形の経験からですが、実はつい数年前まで、自分のことを全くわかっていなかったのではないか、と思えてなりません。

 では、どうして私が「自分を理解するということ」に向き合い始めたかと言いますと、ある方の言葉がきっかけでした。
 その方は当時の職場の上司であり、人間的にもその専門職においても恩師に当たる人物です。
 その方に、私が当時、何気なく尋ねたのが、「(その専門職で)一流の人の共通点はなんですか?」という内容でした。
 そこでその方が仰ったのが、
「(その専門職での)一流の人の共通点は、自分のことをよくわかってる、ってことかな。自分の長所・強みだけじゃなく、短所・弱みも」
 でした。

 この言葉がずーっと残っておりまして、「あれ? 俺って自分のこと、どれだけわかってるんやろ?」となり、それから色々観察していったり、本を読んだり、尊敬できる人に尋ねてみたり、というのを繰り返していくようになりました。

 そうやって自分を知っていくという、ある意味自己実験を繰り返していると、ふとした時に、「あれ? 俺、変わった?」と思うようなことが起こるようになりました。どのような変化かというと、

  • なんとなく自分の土台ができたような、地に足がつく感覚

  • したいことが明確になっていき、そこに向かって思いっきり舵取りをするようになった

  • したくないことを減らしていくようになった

  • 習慣化する物事が増えた

  • 思考や計画などを整理するようになった

  • 心理的にポジティブな時間が増え、ネガティブを引き摺らなくなっていった

  • 過去を過去と割り切れるようになった

  • 現在・未来志向になった

  • 乱雑さが減り、丁寧さを心がけるようになった

  • 自分のことを、このように多少なりとも明確化できるようになった

 などです。昔は、これとは逆なところが多かったですね。もちろん、今も完璧とは程遠いですが、上記の傾向が芽生えてきました。
 何より、生きることがラクになってきました。ラクかつ楽しく。そういう変化や感覚が日に日に増してきております。

 では、自分を理解するということをどうやってやっていったかというと、前記の色々観察していったり、本を読んだり、尊敬できる人に尋ねてみたり、という事柄で、そこから得たことを試して検証していったりしました。そこで、今回は自分にとって一番しっくりきた方法を紹介させていただきたいと思います。

 それは、「自分が『何が好きか』、『何に興味があるか』を紙に書く」というものです。

 これのしっくりきたところは、ポジティブなことに目を向けるところと、紙に書くというところです。好きなものや興味があるものは浮かびやすかった上に、割と限られていたのでそんなに書く量も多くなかったですし、紙に書くということが、頭の中のものを吐き出す(アウトプットする)ことの快感と、それが目で確認できるメリットが自分には合いました。後で見返したり書き直したり重ね合わせたりできるのも良いですね。

 これを続けていって、色々紙に書いていったりして整理していくと、少しずつ自分について明確になってきたんですね。もやもやとしていたものが整理されていく感覚が心地よく、よりわかりたくなって続けていく、そして更に明確になっていく、という快のスパイラルや、「これとこれ、重ね合わせたらおもしろいんじゃないかな?」といった、点と点が線になっていくような連鎖反応が起こっていきました。実は、この『My thinking's』という企画も、このような過程を経て、現在の形になりました。

 おそらくですが、人間は「何がわからないかわからない状態」がストレスを覚えやすいのではないでしょうか。これは、裏を返せば、「わかっていけばストレスにならない」とも言えるのではと思います。「何がわからないか」を「わかった」というのも、ストレスが減って快感を覚えていけます。それが、「自分」というものにも当てはまるのではないかと。

 好きな物事や人について、より知りたくなったりしませんか? 知りたくなって、調べていったり、観察したり、声をかけたりなどしていって、どんどんと詳しく・細かくなっていって、よりその物事や人が好きになる、あるいは「ここは今ひとつだな」とか「ここがとびっきりいいんだよね!」とか。自分を理解していくという行為も、それに非常に似ています。

 でも、「自分を好きになれない」というケースもあるかと思います。私もそういう経験は多々あります。その場合にこのやり方をするのは苦しい、という場合もあるかもしれません。

 その場合なのですが、一つ案がございます。
「何で自分を好きになれないのか」
「どこか好きじゃないのか」
 を紙に書いてみる、という案です。

 ネガティブなことを直視したくないかもしれませんが、おそらく頭の中でもやもやとした不快感があるのではないかと思います。一度、それを紙に吐き出してみる、というのはいかがでしょうか。「チクショー、なんでこんなことしなきゃならないんだ!」とか口に出しながら殴り書きみたいに思いつくまま書き殴ってみる。
 もしかしたら、そこから何かしらの気づきや、「あれ? これって見方を変えれば長所じゃね?」といった変化が起こるかもしれませんので。

 もし、少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひお試しくださいませ。

 今回は、ここまでにしたいと思います。
 これをお読みいただいたあなたが、少しでも、より軽やかに日々を過ごせますように。
 心を込めて。

【YouTube音声バージョンはこちら】

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