関心領域-映画鑑賞
ジョナサン・グレイザー監督作、関心領域鑑賞
公開前から鑑賞するのを待ち焦がれていました。
ヒットラーやナチスに関する作品は沢山制作されていますが、この作品は徹底して観るものへ常に問いかけ続けます。
オープニングから恐ろしい(ネタバレになるので書きません)
私は最初映画館の機械が故障したのかな?と思ったのです。でもそれは違いました
アウシュビッツ収容所の隣りで何事もなく穏やかに過ごす所長一家
すぐ隣で残虐な行為が行われてるすぐそばで平和に暮らす、ごく普通の家族たちとの対比が恐ろしい
この作品の凄いところはそういう残虐なシーンは1ミリも映像として出てこないのに、『音』だけで全てを想像させ、理解させるところです。
とあるシーンでほんの一瞬、収容されている人たちが歩く姿が映るだけ
個人的に人物をアップで撮らない見せかたが好きです。
人間の心理がよくわかる作品です
人はどこまで残酷になれるのか、しかも無意識のうちに…隣で起こっていることに無関心、見て見ぬふりをすること、それは今私たちが世界で起こっている悲惨な戦争をニュースで見聞きしても素通りしているのと同じことなんだと気づかされます。
この作品は80年も前に起こった出来事ですが実際は現在と地続きなんですよね
鑑賞後、ズドーンと重くなった感情を抱えたまま席を立ちました
映画館の外を出ると何事もなく平和な世界がそこにあってアタマがクラクラしました😵💫
直ぐには無理だけど、もう一度観ると思う
あー誰かと語り合いたい!