「I LOVE YOU」と尾崎豊さんへの思い
聞く度に、歌が表現する切ない気持ちに呑まれてしまうほど素晴らしい作品です。
「日常の中で埋もれてしまっている人々の孤独とか、自分の中の内側の葛藤みたいなもの、そういったものをわかり合うことが、何か人と人とが愛することに通じるんじゃないかってずっと思ってる」は尾崎さんの言葉です。この言葉に私は強く共感を受けました。
けれども、時代が進めば進むほど、人々が自分の内側に持つ葛藤を分かり合うことができなくなったと感じています。情報が溢れる中、互いの競争関係がより一層強くなったからか、ストレス社会の中で他人の悩みを聞く余裕がないか、現実が残酷すぎて本質を追求することをやめてしまったのか。原因は様々。
当り障りのない言葉、本音でもないきれい事、SNSに溢れるリア充投稿はあまりにも人間らしくない。人間というのは幸せの時もあれば、悩んだり、悲しんだり、苦しんだりすることがあるのは当たり前なのに。
今の生活を思うと、尾崎さんが如何にこの国、この地球にとって貴重な存在かがわかる。彼は本当の自分、人間その物と向き合い続け、諦めることはなかった。仮面を被ったり、幸せを装ったりしなかった。他人の不幸や人類の危機に目を背けないで、ひたすら追求し続けていた。彼は天使のように、私達に歩むべき道路を教えようとした。彼は本物のヒーローだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？