Jam

父との回顧録をつらつらと。 時たまに日常の小さなことも綴ります。

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最近の記事

端っこから数えて○cm。

私は、算数・数学に好かれることなく大人になりました。 私が歩み寄ろうとしても、彼(算数・数学)が振り向いてくれないんですよね。辛い話です。 今回は、そんな私が「算数嫌い」になったきっかけのお話です。 それは小学校2年「定規で長さを測ろう」という授業で、私は初めての挫折を経験します。 「あれ...?定規ってどこから1cm??」 勉強は「できる方」の優等生。ショックを受け帰宅。親に相談。親は絶句。 この日から、定規特訓が始まったのです・・・。 担当は、理系の父。お手

    • とある小学生の夏休みの朝食

      小学生の夏休み、私は父親と過ごすことが慣例となっていた。 朝6時 起床 30分間 近くの山までランニング 帰宅してシャワーを浴びて、やっと朝食の時間。 (オンライン授業に昼夜明け暮れる今からは想像できない程健康的で、書きながら自省の念に駆られる。) 半熟目玉焼きにウインナー 納豆ご飯 母が作り置きしてくれたトマトとキュウリのマリネ 100%オレンジジュース ヨーグルト バランスの取れた朝食を、朝ドラを見ながら黙々と食べる。 (仲が悪いわけでは無い。我が家

      • ハワイの海より、愛を込めて。

        1年前に父が病気で亡くなった。 『父が大好きな海に還したい』との母の希望があり、散骨を行うことにした。 私たちが選んだ場所は ハワイ。 20年前に両親が結婚式を挙げ 結婚20周年の今年、夫婦水入らずの記念旅行に来る予定だった。 美しいサンセットの中 私たちは彼の半分を海に還した。 直後に白い鳥が私たちの目の前を羽ばたいていく。 まるで、父が来てくれたかのように。 私の父としての人生は天国への旅立ちによって終わってしまったのかもしれない。 けれども、私たちがハワイを

      端っこから数えて○cm。